アメリカン・ウォー(下) (新潮文庫)

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制作 : Omar El Akkad  黒原 敏行 
  • 新潮社 (2017年8月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102201329

アメリカン・ウォー(下) (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  •  上巻に比べて物語は急ピッチで展開する。卓越した兵士へと成長したサラットの孤独な戦い、彼女を誘ったリクルーターの裏切りとサラットの投獄、監獄で繰り返される惨たらしい拷問と、心を壊されてしまった彼女と甥のベンジャミンとの交流、そしてサラットの最後の戦い。ラストを彼女の絶望的な報復の場面では終わらせず、彼女の声を「歴史」の中に組み入れようとする、成長したベンジャミンの姿で終わらせたところに、作者の強い思いを感じる。
     
     作者はドーハで育ち、カナダの新聞社でアフガン戦争やグアンタナモ収容所の取材を手がけていた、という。最も優秀な兵士は子どもの頃に心を壊された者たちだ、という台詞や、収容所でさまざまに繰り出される拷問のテクノロジーには、ただならぬリアリティがある。それが彼の「取材」の成果だとしたら、と思うと、いささか背筋が寒くなる。

  • 別に2020年とか2030年の話でもおかしくないよな。
    絵空事であってほしいけど。

  • これは、未来予測小説ですね。

    トランプ政権の政策が続けば、アメリカ国内の分断は進むでしょうし、温暖化も進むでしょうし、なんか本当に未来の様な話がしてきて仕方ありません。しかもこの作品は、トランプ大統領登場を受けて書かれたのではなく、それより前に完成していたと言うのが怖いです。

    本書中で、収容所が最大のテロリスト供給源だと言う趣旨の事が書かれていましたが、これは、いまのグアンタナモにも言えますよね。テロと戦うのは必要ですが、戦い方は見直さないとダメなんじゃないでしょうかね。

    なんか、暗い未来です。

  • オマルエル=アッカド『アメリカン・ウォー(下)』新潮文庫。

    2075年のアメリカを舞台にした物語。近未来を舞台にしながら、全く近未来っぽくない。期待外れ。斜め読みでお茶を濁す。

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アメリカン・ウォー(下) (新潮文庫)の作品紹介

北部民兵による難民キャンプでの大虐殺で母親を失った傷心の一家は、故郷へと帰還するが、サラットの心だけは内戦の前線地帯でわだかまっていた。自爆テロか、弛緩した生か。しかし、ある日突然彼女はテロ容疑で戦犯収容所に拘留されてしまう。地獄のような拷問の日々。解放されるも、人格が崩壊したサラットは、ある人物のもとを訪れるのだった──。驚異の新人による問題作が緊急上陸!

アメリカン・ウォー(下) (新潮文庫)はこんな本です

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