古き良きアメリカ文学
どこかで紹介されていたのを控えていて、今回手に取ったのだが、どこで紹介されていたんだったか…小路幸也がお勧めしていたんだったっけ。
ニューヨーク、ブロードウェイが舞台で、ちょっと訳ありの連中(予想屋、博打打ち、オンボロ馬車の御者等々)が主役の、しゃべり口調で進める小噺が16編。全部で270ページだから、短編に短しショートシートより長しってボリューム。シニカルな笑いや、オチのついた展開や、人情噺をその長さで治める筆が素晴らしい。
1920年代から40年代に作家として活動していたようなので、時代背景や描写などには古さは否めないが、それを含めて面白い。
表題作他舞台や映画化された作品もあるのに、この作家を知らなかったのは勉強不足でした。