ガープの世界〈上〉 (新潮文庫)

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制作 : 筒井 正明 
  • 新潮社 (1988年10月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102273012

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ガープの世界〈上〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • ガープって作者アーヴィングのことなのに、何故か看護婦の話が続く。これがガープの母親か。戦地で瀕死の重症を負った父親の最後の精子を母親が望んだ結果、産み落とされたガープ。スティアリングに在る名門校の付属診療所の住込看護婦になった母。尋常じゃない読書家である母は職員権限で学校の授業を受け、図書館中の本を読み、息子が就学する将来に備えた。ウィーンへ移り住んで物語はRがかった転回をみせる。母が書いた自伝が"性の容疑者"で、息子の処女作が"遅延"、次が"寝取られ男の巻返し"。作者の意図と読者のズレがテーマなんだな。

  • エキセントリックな母に育てられた作家ガープの話。上巻はガープが作家になり、結婚して二人の子供を授かる30歳ぐらいまでが描かれてる。

    同著者の『サイダーハウス・ルール』を一章で挫折したものの、本作品で再チャレンジ。『サイダーハウス・ルール』とは打って変わって、数ページ読んだだけで作品に引き込まれてしまった。風変わりなガープの母ジェニーの言動と随所に入るガープの突っ込み、その他の豊富なエピソードに終始笑っていた。

    最初の100ページぐらいで、この作品は凄いかも!?と思うようになった。そして、一気に読み終えたいという気持ちと、読み終えるのが勿体ないという矛盾した気持ちをうちに読み進めた。

    さて、下巻はどのような展開を見せるのだろう。凄く楽しみ。

    ☆x4.5

  • 私は作文はわりと好きだけれど、小説家になりたいと思ったことはない。文を書くのは主に自分の頭を整理したり、思ったことを記録しておくためで、人に読んでもらうことにはあまり関心がないから。それに自分の中に人に読んでもらいたいほどの思いって特にないというのもある。小説家や物書きになろうとまで思う人には、何か人に伝えたいこと、わかってもらいたいことがあるのだと思う。この人、アーヴィングもきっとそう。最初は小説家になりたいのに書くことが見つからないなんておかしな話だなと思った。書きたいことがないなら小説家になろうなんて思うのはおかしいと。でも読んでいくうちに、この人が悩んでいたのは「何を書いたらいいか」ではなく「どう書いたらいいか」だったのだと気づいた。自分の頭の中を物語にして表現する、その手法は面白いと思った。この人自意識がかなり強そうだから、きっとこの作品は人のためじゃなく100%自分のために書いたに違いない。読者の顔色を窺って書いたものじゃないから、それ故に読まれているのだと思う。アーヴィングの作品を読むのは初めてだから、他のも読んでみないとなんとも言えないけど。

  • 映画を先に見たが、印象変わらず。
    読みやすい。

  • 結構おもしろい。早く続きが読みたい。

  • 潔癖と軽薄。ときどき出てくる過激、卑猥なシーン。こんなに混乱したことはないという意味で初の星五つ。

  • この人の作品はどれも一種のファンタジー感があるが、この作品の主人公の誕生にまつわる話はなんだかもうすごいの一言に尽きる。

  • The world according to Garp
    カバーから:ーー現代アメリカ文学の輝ける旗手アーヴィングの自伝的長編

  • 「看護婦ジェニーは渋滞の兵士と”欲望”抜きのセックスをして子どもを作った。子どもの名はガープ。小説家となり、妻ヘレンの浮気に端を発した自動車事故で幼い子を亡くす。」
    自動車事故のシーンが息を飲むような切迫感を持ち、エンターテイメント小説とはこんなにも惹きこまれるものなのかと感嘆した一冊。
    幼い子の口から既に軽い腐敗臭がした、というリアリティのある表現をいまだに覚えている。

  • アメリカの文学の映画と違っての気怠さを出してくる感じ、読んでいて心地よい。
    ヘミングウェイもフィッツジェラルドも。

    The World According to Garp 
    ということで、ガープの世界ってよりかはガープによる世界、ガープによる世界の解釈、って感じ。
    そんなかわらんけど。

    物事の二律背反性に苦しむことや、作家としての日常の見方、父親としての日常の見方、など独特の解釈をしている部分がおおい。
    多いが、人間みんなこんなことを無意識のうちにやっていると思うし、それを言葉にしたのがガープであって。
    読者との手紙のやり取りなどまさに、みんな別々の解釈をしている。

    下巻も裏表紙の煽りがすごいから、早く読んでしまいたい。

  • メロドラマを嫌う姿勢で書かれたメロドラマ。

    たとえ妻の浮気が理由で(その前には夫の浮気もあるが)
    幼い息子を失うことになっても、
    妻のせいではなく、自分のせいでもないと言い、
    それでなくては生きていかれないと言う。
    現実に生きている人間とはそうして生きているのだと思う。
    心のひだに隠された理屈を述べたてる小説もあろうが、
    これは違う。

    作中作、ベンセンヘイバーの世界を掃除婦が評したのと同様、
    「次がどうなるのか知りた」くて、
    エピローグまで一気に読み切った。

    前半の奇矯なジェニーが魅力的にすぎて、
    彼女が執筆に没頭するようになるとテンション低下、
    文字を追う目に集中力がなくなってしまった。
    それも、ヘレンとの夫婦生活から怒涛の展開が訪れて
    叩き起こされることになるが。
    次回はガープの世界を浮かべつつ再読したい。

  • H25.9.18
    あまり、好きになれないなぁ、と・・・

  • 希代の女性運動家の一風変わった母を持ち、その多大な影響に感化され、気圧されながらも作家として生きるT・S・ガープの生涯。作中の随所でガープの著作が引用されるが、そのラインナップはどうみても著者ジョン・アーヴィングのそれと同じ物で、『ガープの世界』はアーヴィングの自伝的小説であると云われている。
     言わずと知れた超ベストセラー…らしい。20年前の。上下巻で文庫にもかかわらず結構なボリュームがあるが、テンポよく雑多な出来事が起こるのでどんどん読める。実験的な小説もいいけど、こういう古典的な「続きが気になる」王道はいつまでも残っていて欲しい。

  • ジェンダーフリーでヒューマンな本。人間にとって大切なことを教えてくれる。

  • ジョン・アーヴィングの小説で一番好き。もう何度読んだかわからないが何度読んでも面白い。

  • 上だけおわった。男性的な性欲の暴力性みたいのがテーマか。なんていうか、恋とか愛とかとも違うわけだ。俺らどうしたらいいん?的小説。男でごめん、ガープの感じが理解できちゃってごめん。随所の作家論がとてもアーヴィング。これどう落着すんだろう。返事はガープ! よし下巻。

  • ガープという人の一生の話である。
    なんだか最初から最後までを通して性は、ということについて書かれていたように感じる。
    話のストーリーとしてはあまりおもしろくなかったが、ガープという人物のキャラクターはいそうでいないタイプで興味をそそられた。
    根っから真面目なキャラというのはそれだけでなぜかおもしろい。
    不思議な作品だと思った。

  • 後半が気になる。

  • アーヴィングらしい波乱万丈の長編小説の、その前編です。

    上下巻とも好きではありますが、
    ネタを詰め込みすぎだろうと思うくらいにむちゃくちゃで、
    それでもどこかリアリティある人の成長過程を、
    楽しく、読者を笑わせながら描くいた、この前編がとりわけ好きです。

    そして、やはり、後半部の怒涛の展開も、
    愛すべきこの前半があるからこそ響いてくるのだと思います。

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ガープの世界〈上〉 (新潮文庫)の作品紹介

看護婦ジェニーは重体の兵士と「欲望」抜きのセックスをして子供を作った。子供の名はT・S・ガープ。やがて成長したガープは、ふとしたきっかけで作家を志す。文章修業のため母ジェニーと赴いたウィーンで、ガープは小説の、母は自伝の執筆に励む。帰国後、ジェニーが書いた『性の容疑者』はベストセラーとなるのだが-。現代アメリカ文学の輝ける旗手アーヴィングの自伝的長編。

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