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- Amazon.co.jp ・本 (549ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102273081
感想・レビュー・書評
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【概要・粗筋】
1958年の夏、16歳のエディ・オヘアは、児童文学者兼挿絵作家のテッド・コールの助手として働くことになった。テッドとその妻・マリアンの夫婦関係は自動車事故で息子二人を亡くしてから冷え切ったいて、事故後産まれた一人娘・ルースの存在は彼らのかすがいにはならなかった。マリアンの美しさに惹かれたエディは、彼女を思いオナニーをしているところを見つかったことをきっかけに、一夏に60回も彼女と寝ることに。そして、マリアンは夫と娘の留守中に、息子たちの写真だけもって家を出る。
【感想】
アーヴィングの作品は性と暴力が描かれていることが多いが、この作品は暴力は影を潜め、代わりに性が前面にでている。エディのオナニー、テッドのヌードデッサン、ハナの奔放なセックスライフなど。
皮肉とほのぼのさが同居する独特の語り口によって、小説の世界にすぐに引き込まれてしまう。しかし、ただそれだけというだけで、内容的には特別面白いわけではない。マリアンを中心にエディとルースが物語が進んでいくのだろうと思われるけれど、二人がどうなっていくのかあまり気にならない。主人公の二人に魅力が足りないと感じた。
500頁を超える上巻を読み終えても、タイトルの「未亡人」とは誰なのか不明。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
上巻
2011.01.05 読了
下巻
2011.01.19 読了
よくも悪くもアーヴィング的「物語」