クルドの暗殺者 上巻 (新潮文庫 ハ 16-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102286036

感想・レビュー・書評

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  • 中東でCIAが武器と技術を与えたクルド人が復讐のためにアメリカに渡りCIAの要人暗殺をしようとする皮肉な設定でした。実際、似たようなことはあるからリアリティがあります。

    クルド人を育てた元CIAの男がそれを阻止するためにCIAに呼び戻されるのですが中東時代の捕虜経験で出来た心の傷が痛々しかったです。
    スワガーシリーズでお馴染みのフレンチー・ショートも過去の人物ですが登場し、主人公の元CIAの男に伝言を残していたりして何か物語上で大事な役割を持っていそうですが上巻きではまだ明らかにされていませんでした。
    上巻は進みがやや遅く、盛り上がりに欠けているように感じました。下巻で巻き返しはあるのでしょうか?

  • スワリー・サーガの作者の初期の長編。
    登場人物の様々な「裏切り」行動にも,それぞれ止むに止まれぬ事情がある、というのをしっかり描けるのがこの作者の強みだと思う。
    そして相変わらず魅力的で人間的な主人公。
    それをアメリカ的なヒーローとしつつも,作内で彼がヒーローであることを風刺することによってこちらの違和感を払拭させている。
    面白い、が、スワリー・サーガよりも荒削りな気がしないでもない。
    上巻では話はあんまり進まず、下巻が気になる。

  • ウルベグがなかなか行動を起さないので、下巻まで辛抱。

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著者プロフィール

翻訳者・編集者。
1950年、東京都生まれ。1974年、早川書房入社。以後、10年間の翻訳専業期間をはさみ、朝日新聞社、武田ランダムハウス・ジャパン、KADOKAWAで翻訳書を中心に書籍編集に携わる。現在は、S.K.Y.パブリッシング代表取締役。
訳書に、スティーヴン・ハンター『極大射程』(扶桑社ミステリー)、トマス・H・クック『死の記憶』(文春文庫)、ガリル・カスパロフ『DEEP THINKING 人工知能の思考を読む』(日経BP)、オーウェン・ウォーカー『アクティビスト――取締役会の野蛮な侵入者』(日本経済新聞出版)などがある。

「2021年 『誰よりも、うまく書く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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