ぼくの美しい人だから (新潮文庫)

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制作 : 雨沢 泰 
  • 新潮社 (1990年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (537ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102329016

ぼくの美しい人だから (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 収録直前の徹夜地獄の中、なぜかこれをずっと読んでた。苦労人の若いイケメンと、奇妙に魅力的な中年女の恋愛話。訳が時々古臭くて(「おぬし」とか)ひっかかったけど、ノーラがどんどん気になる人になっていって、最終的にはすごーく愛着がわいた。いいラブストーリーだった。

  •  女性目線なら純愛小説になるのか?。定かではないが、フェニミズム傾向の強い女性ライターが本作を絶賛していた記憶がある。
     そんな作品とは、アラフォーの決して見目麗しくもなく、教養も欠けた女性ノーラが、20代ヤリ手広告マン・マックスと出会う。ベッドに誘った結果、男の方が本気になって…。
     一方、女の方も、キャリアも収入も、住む世界も違い、そして何より相手の若さ(本作でも女性の最大の拘りはここかも)が放つ眩しさに幻惑されていく。

     でもねぇ…。確かに、職を捨て周りを振り捨てて彼女を追いかける男の心は、その時点では本物ではある。ところが、何で彼女に執着するようになったのか?。個々での描写を見るに、それはノーラとのSEXだったとしか見えないんだよなぁ…。

     男性の本気度をガチガチに描写するが故に、反面、そうなった理由が、SEXに割に初心だった経験不足の男性が、手練手管を備えたアラフォー女性、肌の相性が抜群だったアラフォー女性の前で、”サル化”してしまったからではないのか?。

     そんな疑問の生まれる秀逸純愛小説か。勘繰り過ぎか?。

  • 広告代理店に勤めるマックスは27歳、2年前に妻を失った痛手から立ち直れずにいた。ある日苦情を言いに訪れたハンバーガー店で売り子をしていたノーラと、夜のバーで再び出会い、そのまま関係を結んでしまう。41歳で教養も低く、自分とはまったく違うノーラに、マックスは惹かれてゆくが、自分の日常世界に彼女を迎え入れることができない。二人の間で深まってゆく溝を、乗り越えることができるのか。

    20代に初めて読んで、久しぶりに再読した。誠実に恋することの難しさ。恋愛は生活の全てを変えてしまうこと。今でも胸に迫ってくる。原題は「White Palace」で、ハンバーガーチェーン店の名前。邦題はとても良いと思う。

  • 27歳のエリート男性と41歳のハンバーガー売り子の恋。
    生活も経歴も全てが不釣合に思われる二人。
    神経戦だったり肉弾戦だったり、互いを認める関係をつくりあげるまでの過程。

  • 案外普通の話。

  • 同名の映画も主演のジェームズ・スペイダーも好きで
    読んだ原作。

    偶然にも訳者が私の好きな作家グレッグ・アイルズの作品を
    訳しているのと同じ人で違和感のない読みごたえでした。

    結局恋は理屈ではないということかな。

    作者の2作目「あるがままに愛したい」もオススメです。

  • 人は人の何に惹かれるのか。あまりに違いすぎるお互いの人生を、どこまで許し合い、どこまで認め合えるのか。違いが悪いわけではないのに、違いすぎてうまくいかない、それでも好きでいられるのか。

    「シェリ」が、40代の、財産も教養も知恵もあるレアが、それを持たないシェリを引きつける、という構図で、「持てる者」が「持たざる者」に分け与える、「持たざる者」が「持てる者」を求め、焦がれる、という恋愛の王道を踏まえているとするならば、この「ぼくの美しい人だから」は、そこから大きく逸脱する。

    27歳のエリート広告マンの青年と、ハンバーガー・ショップで売り子をしている43歳の女性、という設定。
    教養もお金も若さも「持てる者」の彼と、教養もお金も若さも将来も何もかも「持たざる」彼女。

    出尽くした感・手垢にまみれた感の恋愛小説界で、逆に、あり得ない恋愛、だからこそピュアな恋愛、究極の恋愛、と読むことも出来る。

    誰にもどうすることも出来ない年の差と、教養のない下品な彼女。それを恥じて自分の彼女を誰にも紹介できない彼。その彼の気持ちがわかってしまう彼女。誰もわるいわけではないのにうまくいかない、それでも好きでいられるか。。。
    答えはその2人だけのもの。

  • この2人はこの先も似たような問題でケンカしたり別れたりまたくっついたりするんじゃないかな。それでも一緒にいたいと思う何かがあるのが恋とか愛とかってものなのか、な

  • 恋とは落ちるものだ、とかよく言うけども。まさにそういう恋愛を描いた小説。
    わたしにはちょっと薄く感じられてしまう部分もあるかな。なんだろね、どうしようもない部分を、お互いにどうにかしようとする―受け入れようとする過程って、もっと暴力的なんじゃないかな、と思う。きれいにまとまりすぎ?というか?
    いや、でも基本的に面白い、というか読み応えのある小説でした。

  • 映画化された「ぼくの美しい人だから」が大好きな作品で、あれはジェームス・スペイダーとスーザン・サランドンがまさに奇跡の化学反応を起こした作品だと思ってます。
    周りから「映画が好きなら原作を読むといいよ、もっと面白いから」と何度も勧められてきましたが、映画への愛が強すぎるあまりになかなか読むふんぎりがつきませんでした。
    それが今回思い切って読んでみて、そうして驚いた。これはすごい。なんてリズム感のある文章。
    映画はマックスとノーラの恋愛に焦点があてられていましたが、原作だとマックスのビジネスの話が多くて、だからこそマックスの心の葛藤がより浮き彫りになっていました。ラストも映画とは違います。さらにドラマティックかも。手に汗にぎって読みましたから。
    映画も好きだけど原作も好きだ。

  • これは恋愛小説なのか。
    そうは思って読まなかったが、解説も挿入されてる片岡義男のエッセイもそう言ってる。
    年齢差だけでなく、あらゆる点で共通点のない二人が求めあう物語。
    正直理解できなかったが、これが恋愛なのならそういうこともあるのかも。
    前半は性描写がすごくて電車の中で読むのがためらわれたヨ。

  • 27歳のエリート広告マンのマックスと41歳のハンバーガー店売り子のノーラが恋に落ちたのだが、年齢、容姿、学歴等の違いが二人の関係をギクシャクさせ、互いを罵り、傷つけ合いながらも離れられない。恋の成就を心の中では恐る恐る願いながらも慎重に振舞う、ひとまわり大人のノーラ。ノーラを本当に愛しているのか疑問を抱えつつも彼女にのめり込んでいくマックス。恋と言うのはホントに一筋縄では行かないものだと悩ませてくれる一冊。

  • ジェームズ・スペイダーとスーザン・サランドン主演の映画から入ったが、原作小説も劣らず良い。27歳のエリート広告マンと41歳のハンバーガー店の売り子が臆病に、大胆に近寄ってゆくのがもどかしい。映画版の思わず拍手したくなってしまうようなラストも良いが、小説のじわじわと歓喜が広がっていくようなラストも秀逸。

  • 恋におちるのに理由はない。

  • グレン・サヴァンの代表作。スーザン・サランドン主演の同名映画の原作でもある。27歳エリート広告マンと41歳バーガーショップ店員のラブストーリー。現代版「ロミオとジュリエット」と評されることも。

  • 恋をするのに理屈なんて何にもいらない、本当に心からそう思える本でした。原題は「ホワイト・パレス」ですが、邦題は「ぼくの美しい人だから」となっています。これがとてもキレイな響きで大好きです。もちろん、物語の内容も素敵です。

    処女作ということもあって少々、語り口がぎこちなく感じますが、あっという間に読めてしまいます。ラストは感動のあまり、鳥肌が立ちました。いつまでも心に残る、とても素敵な1冊です。

  • アメリカの階級社会を背景に、さらに性差も年齢差も人種も経歴も含めて「格差」の中での恋愛。食べ物や匂い、家具や小物を使った演出でも楽しめる。

  • 映画もよかったけど、小説のほうが断然オススメ!

  • 「恋に年の差なんて」ていうには軽すぎる。「人を好きになるのは理屈やない」ていうにはあまりにもピュアな一冊。若きエリートと中年娼婦の恋物語に胸をこがしていただきたい。映画もおススメ。

  • 映画の原作ですが、映画は観たことないです。27歳エリートな男と41歳ハンバーガー売り子が恋する話。映画ではジェームススペンダーとスーザンサランドンか。納得。年増アバズレ女とハンサムエリート君。甘ったるくなく、サッパリした文章で、マターリしたテンポは好きな感じでした。感動!とか全然なのに、記憶にクッキリ残ってるってことはやっぱ良かったんだろうなぁ。随分昔だぜ、読んだの。

  • 新進気鋭の若手エリート弁護士が、自分でも完全にオワッていると思い込んでいる40代女性にハマッてしまう物語。ちょっと個人的な事情もあって(あわわ...)好きな小説。

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