最後の陪審員〈上〉 (新潮文庫)

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制作 : John Grisham  白石 朗 
  • 新潮社 (2007年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102409237

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最後の陪審員〈上〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • ミシシッピ州北部、裁判所がある架空の小都市、フォード郡クラントンが舞台。
    主人公ウィリーは、1970年、新人記者として勤務していた地元新聞社が倒産したのを機に、祖母に5万ドルを借りてこれを買収。23歳にして社主となる。

    ちょうどそのころ、平穏な地方都市では珍しく凶悪な殺人事件が発生する。
    逃走中に飲酒運転で事故を起こして逮捕された被疑者は、地元で隠然とした権力を持つバジット家の不良息子ダニー。

    ウィリーは、連邦憲法修正1条・言論の自由を錦の御旗に掲げ、他方では新聞の売り上げを高めるため、バジット家や煮え切らない捜査機関を舌鋒鋭く批判する論陣を張る。違法スレスレの刺激的な報道により、販売部数は着実に回復していった。

    法廷で進退窮まったダニーは、弁護人が苦労して「善良な青年」のイメージを作ろうとしたにもかかわらず、ついに「おれを有罪にしてみやがれ。お前たちをひとり残らず仕留めてやるからな」と毒づき、陪審員たちを恐怖に陥れる。

    陪審により、すぐに有罪評決がなされたが、死刑宣告の条件である「陪審員の全員一致」が充足されなかったため、終身刑が宣告された。クラントン市民は失望したが、陪審員が互いの秘密を守ったため、誰が死刑に反対したのかは知られなかった。

    終身刑となったはずのダニーは、制度の不備をつき、バジット家の潤沢な資金で関係者を抱き込み、ついに9年目で仮釈放が決定されてしまう。

    その後、バジット裁判の元陪審員が2人続けて射殺され、平穏を取り戻しつつあったクラントンに再び緊張が走る。誰もがダニーを疑ったが、被害者はいずれも評議では死刑に反対していたようなのだ。ダニーはそれを知らず無差別殺人をしているのか。

    証拠が何もないため、ダニー逮捕をためらっていた裁判官も、また別の元陪審員にプラスティック爆弾が届けられるに及んで、ついに逮捕状を発行。ダニーには再び手錠がかけられた。しかし、3人目の被害者も死刑には反対していた。

    傍聴人がつめかけた保釈審問会が始まり、手錠姿のダニーが入廷した・・・

  • 久々に読んだジョン・グリシャム。
    最初は気が進みませんでしたが、あっという間にストーリーに引き込まれました。
    下巻ではまた大きく話が動きそうです。

  • わたしはグリシャム作品と言えば法廷!なので、新聞記者が主人公のこの作品はどうも物足りなかった。法廷サスペンス好きとしては、どうもいまいち。でもグリシャム作品ならではの、一度読みだしたら次はどうなるんだろうと、次々読ませてしまう引き込むうまさは健在だし、やっぱり面白い。
    この作品は一人称よりも三人称で書いた方が良かったような気がする。グリシャム作品は「評決のとき」が一番好き!

  • 「私」が地方新聞社を買収した矢先、強姦殺人事件が起こる。犯人はその地方を牛耳る無法一族の若者だった。無事有罪を勝ち取ったものの、その量刑に波紋が広がる。

  • どうも翻訳になじめない。
    15冊。

  • グリシャムの作品の中では異質と言うか、時間の流れ方が違う。主人公の回顧形式で書かれているので、すべて終わったことが語られているのはわかっているが、それでも当事者としてその流れの中にいたい、いつまでも終わらない夢の中にいたいような心地よさ。

  •  先に『大統領特赦』が邦訳されたが、執筆順序としてはこちらが先行する。長篇小説としては、ロング・バケーション・モードに入ったかと思われたグリシャムだったが、ここ一年くらいの間に、ノンフィクション『無実』と合わせると一気に三作、いずれもが大作であり、力作であるところの、とてもグリシャム・ライクな、手を抜かぬ本ばかりが届けられている。訳者の白石朗さんは、相当のハードワークだったのではないろうか。やはりグリシャムは、白石さんの翻訳でなくてはならない。超訳なんていう原作を無視した無作法な出版物を、ぼくは絶対に読まないのだ。

     さて『大統領特赦』は、著者にしては珍しく、世界を股にかけた国際冒険小説といった趣きで、本当に唖然とさせられたのだが、もともと<読ませる>力のある作家だ。法廷から離れても、アーチャーやフォーサイスばりの国際的ストーリーを、しっかりした小説技法の下に書き込んで見せることができる、とばかりに、その器用ぶりを証明したようなエンターテインメントであった。

     だが、どこか一つ物足りなかった、というのも正直なところだ。果たして読者はグリシャムに、国際エンターテインメント小説などを求めていただろうか?

     否! 否なのでである。グリシャムの小説の持つ躍動感は、アメリカの病巣を抉り出そうとして、時代に斬り込んで行く時にこそ、真価が発揮されるのだ。初期の大傑作『評決のとき』は、売れなかったデビュー作と言われるが、ブレイクした第ニ作である『法律事務所』よりも、実はずっとずっと大きなテーマに挑んだ問題作であったゆえに、後に発掘され、映画化もされ、世界中に発信された。ぼくは今も、『評決のとき』はグリシャムの最高傑作だったと思う。むしろ初期作品ならではの100%グリシャム・テイストが活かされた作品として、愛着すら感じてしまう。

     その後、ストップの許されない作家として次々と傑作を世に出し、書き終わる前から映画化権は引っ張りだこになり、映画もまたそれぞれ話題になり、グリシャムはその黄金時代を築き上げたのだった。

     グリシャムはそれでもいきなりストップしたのである。ミステリーではない自伝的南部小説『ペインテッド・ハウス』を最後に、彼は立ち止まったのだ。ここ数年、『スキッピング・クリスマス』という掌編を残しただけで(この作品もハートウォーミングで実に楽しい)、グリシャムはあれほど続けていた全力疾走をやめてしまった。

     だからこそ本書の帯にある「完全復活!」の文字は、頼もしい。関口苑生氏のあとがきの力の入れようを見るだけで、グリシャムの復活が歓迎されている様子が深く伝わってくる。もちろん、大のグリシャム・ファンであるぼくにとっても、本書は一大エポックである。

     先に邦訳された『大統領特赦』で、本作ほどの狂喜を感じなかったのは、なにせ、グリシャムが変わってしまったのではないか、との不安があったせいでもある。だからこそ本書『最後の陪審員』で、ぼくらは安心を与えられ、グリシャムの完全復活を確信させられ、何よりも歓びを与えられるのだ。

     『評決のとき』の町に、舞台は戻ってきた。それも1970年の南部の町に。

    ミシシッピ川州フォード郡クラントン(架空)。ベトナム戦争でアメリカは、死と暴力の匂いに疲弊し切っている。公民権運動はまだスタートラインに差し掛かったばかりのあの時代。本書の若き主人公は25歳にして地元新聞フォード・カウンティ・タイムスの社主となる。よそ者の新聞社オーナーは地元に沸き起こった事件に、青春を激しくスクランブルされるが、若さがすべてを凌駕する、その明るく、夢や目的性に満ちた、怖いもの知らずの破天荒ぶりが、次第に町にとってなくてはならないものになってゆく。

     容疑者は明確であり、裁判はつつがなく進行する... 続きを読む

  • この訳者読みやすくって好き。
    昔のジョン・グリシャムとちょっと趣が変わった印象。
    人種差別が残るアメリカ南部の1970年代。
    新聞社を買収した若き青年。そこへ強姦殺人事件が・・・

  • アメリカ南部の街、クラントン。1970年、この街の小さな新聞社を買い取ることになったウィリー。記者として活躍する彼の前で、街を揺るがす大事件が起きた。感想は下巻に。

  • 071221 東京駅の本屋さんで購入。登場人物みてびっくり。ハリーレックスって!「評決のとき」の、離婚専門弁護士じゃん!?ルシアンも出てくるし!こりゃー楽しみです。

  • 70年代の米国南部を舞台に、凶悪犯罪の裁判と若きジャーナリストの正義感が描かれている。人種問題、陪審員制度の問題、大型店舗出店問題等、この時代の米国社会の様子もよくわかる。

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