私でない私 (新潮文庫 フ 31-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (685ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102425015

感想・レビュー・書評

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  • ヒロインが話せるようになって、すぐにヒーローに自分が違う人物だという事と、危険が迫っていることを伝えて、やむを得ず囮捜査みたいな感じで違う人物として過ごしながらも互いに好意を…って感じなら良かったけれど、最初からこの人の事好きだから奥さんいてもなりかわっちゃお、ついでにこれを記事にしたらキャリアでも復活出来るかもっていう自分勝手な考えが無理だった。話としては誰が犯人かとても気になるし良かったのに。

  • ミステリ

  • 図書館で。
    なんかメロドラマだったけどどうなるんだろう?と次の展開が気になるのは確か。個人的にはテート?にだけは最初から真実を告げておいて、娘のために仮面夫婦を装う…とした方が良かったんじゃないかと思うけどそれじゃ昼ドラにならないか。

    作中、いかにヒーローがセクシーで魅力あふれる男なのか、という事が延々と描写されるのでそれにちょっと辟易。それにしてもなんであんな悪女に引っかかったのだ、テートよ…と言いたくなる(笑)そして胸毛はセクシーポイントなんだなぁ…ウム。

    というわけでメロドラマ展開がメインですが犯人探しも結構面白かったです。オチ的にはそんな理由?となりましたがまあうん、びっくりしたし。でもエディは怪しいと思っていたよ、と言ってみる。エンタメ作品って感じで面白かったです。

  • NHKで今(16年11月から)やってるドラマの原作って云うことで読んでみたら、これは設定だけ持って行った全く違う話だった。まだドラマは途中なので、最後を同じように持って行くのかどうかが気になる。ドラマではあまり似てない2人だが、原作では元々姉妹と間違えられるくらいって。まあ、そうじゃなくてはね。時代が全く変わってるので、現代に持ってくると不自然になる。80年代って云うのがポイント。しかし、ハーレクイン的な描写の多いこと・・・

  • 顔見知りの女性が、サンドラ・ブラウンの本が好きだ・おもしろい、と教えてくれた。
    私が横文字の名前が混乱すると言うと、その女性も確認しながら読むと笑っていたので、そういうものなのかと勇気づけられた(?)。
    ネットで検索すると確かに著名なようなので、単巻のこちらを図書館で借りた。

    飛行機墜落事故に巻き込まれたTVリポーターのエイブリーは、顔に重傷を負ったために、死亡した上院議員候補夫人と取り違えられ、顔面を夫人そっくりの顔に形成手術されてしまう。夫人が議員候補の夫の殺害計画に荷担していたと知り、真相を究明するまで夫人になりすます。

    色々な意味で、どきどきした。
    はじめは自分の顔が壊滅的な損傷を受け、意思を伝えられないまま他人の顔に手術されてしまうということが、こわかった。
    話が進むにつれて、夫との不仲や、娘の心の病気、家族間の確執など、さまざまな問題が展開していき、どんどん読めた。
    議員選挙ってこんなにたいへんなんだ、という驚きもあり、著者の経歴があってこそのストーリーだと感じる。
    ロマンスとサスペンスがうまく絡んでいて、飽きずに読める。
    犯人が最後まで絞れなかったのは、私がサスペンス慣れしていないからだと思う。
    カバーそでや標題紙裏に主要登場人物の紹介があるのは便利だけれど、ネタバレしているのが残念。
    エイブリーの正体発覚は大人にはともかく、子どもである娘には受け入れられないのではなかろうか。
    犯人を特定したエイブリーは、夫をはじめ家族みんなに正体を知られないまま、夫をかばって死ぬというストーリーのほうが自然だと思ってしまった。
    結末は腑に落ちなかったけれど、おもしろかった。

  • 原題:Mirror Image
    ヒロイン:エイブリー・ダニエルズ
    ヒーロー:テート・ラトレッジ

    飛行機事故で九死に一生で生き残ったエイブリーだったけど、顔を火傷でうしない、他人と間違えられて入院することになる。上院議員候補の妻のキャロルと思われてしまい、それを訂正することもできない身体の状態で勝手にキャロルの顔に整形させられてしまう。

    ↑ここまでは、エイブリーに同情しました。せっかく助かったのに、美人とは言え、他人の顔にされてしまうなんて、と。
    しかし、エイブリー・・・スキャンダルやテートの殺人計画が水面下にあると知った瞬間から、キャロルを演じることを決心した彼女。リポーターとしての血が騒いだのは理解できるけどねぇ、ちょっといいとこどりばかりじゃないの?

    キャロルは相当だらしない生活をしていたらしく、それにたいして、愛し始めてしまったテートから罵られるシーンが何度か出てくるが、エイブリーは「私がやったのではないのに・・・」とか「それは私ではないのに・・・」とか言って悲しんでいる。しかし!そんなキャロルに成り代わろうと決心したんだから、いちいち「私じゃないのにぃ」と思うエイブリーに、腹が立った。

    それに、テート!整形で顔が一緒になっているからって、夜をともに過ごしても、別人だってことに気が付かないなんてことあるの???!!!それが不思議・・・。いやいや、殿方というものは、気が付かないものなのかなぁ?そんなことないでしょ~(苦笑)。

    今まで読んだ十数冊のサンドラの本の中で一番ページ数があるものだった。この作品よりもページ数がある作品もまだまだあるけど、今の時点では私の中でこれが一番厚い。だから、登場人物もそれなりに人数出てきたが、それぞれ個性がしっかりと描かれていたので、作品に深味があり、とても充実感があった。サンドラのこの作品を読んで、サンドラのすばらしさが増した。サンドラの長編をもっと読みたくなった。

  • ハーレクイーン!?
    文庫で2cm余りと、かなり分厚いのに楽しく一気に読了
    お試しあれ♪

  • 新潮社の出版物なのに、熱〜〜〜いロマンスを含んだミステリー作品。(厚くもある、680p)

    サンドラ・ブラウンの作品の中でもお気に入りの一品です。

    <あらすじ>
    墜落した飛行機に搭乗していたTVレポーターのエイブリー。
    気づくとそこは病院のベット.....、辛くも彼女は助かっていた。
    しかし、違う名で彼女に呼びかける病院の人々、そして見知らぬ男。

    彼女は飛行機の座席をある女性と取り替えたために、その女性と間違えられていたのだ。
    その女性とは......上院議員候補テート・ラトレッジ夫人。

    皮肉にも夫人とは姉妹と間違えられる程、背格好が似ていたエイブリー。顔がつぶれ声も出せず、体も動かせない彼女は、必死に周りの人に知らせようとするが、彼女に出来るのはかすかに開く片方だけのまぶたを動かすことだけ。
    そんな彼女を気遣い励ますテート。
    徐々に彼の声に心惹かれて行くエイブリー。
    何も出来ないまま形成手術の日が来てしまって.....。

    術後の集中治療室で朦朧とする彼女に、聞き覚えのない声がささやく...
    “テートを上院議員になる前に殺す、怪我が治ったらその計画の続きを君はまた始めるんだ”

    記者魂を刺激された彼女は、真相を究明するまで夫人になりすまそうと決意した!

  • こういう王道恋愛サスペンスもの好き。
    題名に惹かれて中学校の図書室に入れてもらったが、結局準備室の棚に据え置かれることに。
    ハーレクイン系の話だけど、スリルが途切れないところがいい。恋愛直情型なところは笑ってしまうけど、主人公に嫌味なところがないのでいいや。

  • 墜落事故の刹那に私は私でなくなった―。TVリポーターのエイブリーは辛くも現場から救出されるが、顔に重傷を負ったために、死亡した上院議員候補夫人と取り違えられてしまう。集中治療室で「夫を殺す」と囁かれた彼女は弁明の機会も与えられぬまま、夫人そっくりの顔へと形成手術を施される。記者魂を刺激された彼女は、真相を究明するまで夫人になりすまそうと決意した…。

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