ナショナル・ストーリー・プロジェクト〈1〉 (新潮文庫)

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制作 : ポール オースター  柴田 元幸 
  • 新潮社 (2008年12月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102451113

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ナショナル・ストーリー・プロジェクト〈1〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 普通の人々の寄稿という性格上、所謂オチのない単なる事実のとも言える話も多いです。でもそういう話の方がわざとらしさや大げさな感じがなくてかえってリアルに心に響きます。「ファミリー・クリスマス」の泣かせるリサイクルプレゼントが心に残りました。

  • 実は、ポール・オースターの「トゥルー・ストーリーズ」(新潮文庫・2008年1月)は、2年ほど前に読んで、実に面白いと思った作品で、今回の「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」は、その素人版に当たる。 「トゥルー・ストーリーズ」は、著者自身の人生に起きた奇妙な事件だけを書き記した短編集だったけれど、この「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」に集められた話は、ポール・オースターがラジオで呼びかけたことで、全米から集まってきた無名のライター達による無数の「トゥルー・ストーリー」をセレクトしたものだ。 本当に、人間の身の上には、偶然とか奇跡としか思えないようなことが起きる。誰しも、どこかに神様がいるのでは思うような不思議な体験を一度はするものだけれど、これはそういった「事実」の膨大な集積で、読むにつれ頭がくらくらしてくる。とにかく面白い。

  • 先にⅡを読んでしまい、そっちが素晴らしかったので、こっちも面白かったけど、星は4つ

  • 序文のように、オースターがなぜこれほどノンフィクションの小文に惹かれるのかといえば、彼自身が小説(創作)というものに対して非常に自己言及的な作家であったからだろう。

    分かりやすく笑える話から、素直に泣いていい話まで。
    読むものに困ったら何度でも手に取りたくなる、人懐っこい一冊だ。

  • 日本版の「嘘みたいな本当の話」を読んでみてから、興味をもって本家へ。さすがアメリカというべきか、スケールが大きかったり奇想天外だったりする喜怒哀楽に満ちた「事実は小説より奇なり」がつまっていて、日本版よりも読みでがあった。中学生の娘も(日本版を読んだかどうかはしらないけど)この本家を楽しんでいるらしい。続刊も読んでみたい。

  • テーマ『知らない世界を覗ける本』

  • ポール・オースターがラジオ番組のために一般の人々から募集した、実体験のアンソロジー。実体験といえど、ジョークのような小話や運命的な出会いなど、小説の原型といえるお話が多く、物語ることがアメリカの国民性に息づいているんだなと感じさせられました。

    印象深かったのは一匹の飼い犬のひき起こす喜劇が悪名高き、クー・クラックス・クランの活動を破局に追いやる『ラスカル』、朝鮮戦争の時代を背景に、仔牛の屠殺体験が死の実相を描きだす『抵抗』、アメリカ大陸の真反対の場所で起こる、冗談みたいな人違い『大陸の両岸で』

    ささいな実体験も多く、身近に感じる実話の数々。小説みたいな現実って思った以上に近くに転がっているのかもしれませんね。

  • ひょんな事がきっかけで、ラジオのリスナーからの投稿で本当にあったお話を放送するという番組が生まれた。そこに登場した短いが実際に市井の人が体験したお話を紹介している。
    信じられない様な偶然で起きたお話、辛い過去の体験、心温まるお話等この本を読むと「事実は小説よりも奇なり」とはよく言ったものだと感心させられる。

  • ポールオースター編集の、アメリカで募集した、人々の実体験の一片をまとめたショートショート集。
    読み始めて幾つか衝撃を受けたことがあった。まず、本書はアメリカで、ということがテーマの根底にあるため、感性もアメリカに類すること。そして文章は執筆に対して殆ど素人の寄せ集めを翻訳したものなので、特別読みにくいものはないが、うっすらと原文の個性が浮き出ていること。本書に記されているストーリーは、事実に基づいているものであるがゆえに、決して共感を得るためにあるものではないということ。
    そのために読むことに疲れたり、飽きたりすることもあった。正直引っかかる話しは少ないと思う。でも、その中にある残りの少数のストーリーは、フィクションでは取り扱えない、取り扱わない、その必要がない、しかし希少で良いものも間違いなく詰まっていた。

  • オースターがレギュラーを務めたラジオ番組に投稿された、リスナーから寄せられた体験談や自伝の切れ端を集めて綴じた1冊。

    まえがきに書かれたオースターの言葉が全てです。
    時折ハッとする表現。抉る言葉、潤む言葉、温かい笑い、それらを改めて「伝える」ために「書く」ということ。

    小説とはまた違うコミュニケーションの模索と、その過程に読者も参加できる本です。単に面白い話も多いので、暇つぶしにも最適。一気読みは、しんどいです。

  • 企画もそうだが、ポール・オースターのセレクト、さらにはおそらくリライトがすばらしい。家族カテゴリーのいくつかにかなり泣けるものの、「スラップスティック」ではまるで笑えない。これ、本当におかしいのだろうか?

  • ラジオ番組のためにオースターが全米から4,000以上もの実話を集め、精選した、「ふつうの」人々の、ちょっと「ふつうでない」記録。

    「誰かがこの本を最初から最後まで読んで、一度も涙を流さず一度も声を上げて笑わないという事態は想像しがたい。」

    ひとつひとつのお話が濃密で剥き出しで、一気に読むよりは手元に置いておいて2,3編ずつじっくり読み返すのが似合う本です。

    いろんな人の大切にしていることや、思いを汲んで、存在を形に残す作品やお仕事はとても素敵で、こういうことに関わりたいと強く思いました。

    この「至急報」に出会えて、感謝です。

  • 古本屋で見たら、②も購入します。

  • 9・11後に企画された,アメリカの普通の人たちの体験談を集めた本です。オースターは編集のみですが,彼の小説にも似た仕上がりです。たとえば,銃で強盗に頭を撃たれたときの話など,衝撃的な実話が詰まっています。現実のその異常さに,引き込まれます。まったく,世界はどうなっているんだろう,と,読めば読むほど迷信深くなって,困ります。

  • 読みにくい…(--;)

  • ポール・オースターがラジオで一般の人々かや募った実際あった物語を集めた本。
    オースターいわく
    「この本を最初から最後まで読んで、一度も涙流さず一度も声を上げて笑わないという事態は想像しがたい」
    と自信満々だったが結果的には一度も涙を流すことなく、一度も声を上げて笑わうことはなかった。
    これはやはり文化の差なのかな、と思う。アメリカンジョークはやはり日本人には理解しがたいものがある。きっとここ笑うとこなんだろうなー、と感じる部分はあったけど、全く笑えなかった。感動的な物語もいかにもアメリカっぽくハリウッド的な感じがあまり自分の好みではなかった。全体的にグッとくる物語はなかったが、そんな中でも割と好きだったのはしょっぱなの「鶏」これはとても良かった。それから、「グリーンピース一皿」「迷子の国」あたりも好きな感じでした。

  • あまり心打たれるエピソードがなかった。

  • アメリカ人の「私のとっておきの話」集。
    当然,アメリカ文化を知っている方が楽しめる。
    逆にいえば,アメリカ文化をしらないと「???」となることがおおいだろう。
    前半は「??」や「で?」という話が多く,トイレにこもる時間も短かった。後半,スラップスティック編はコメディに類するもので,楽しく読むことができた。

  • Ⅱを読んでからⅠ。カモフラで買った(?)ので、ハマるとは思っていなかった(笑)
    Ⅱの内容と比べると、各話ややこなれてない感がある。普通の人々の普通の話だから、へんにこなれてたらそれこそ作為的になってしまうけど。
    Ⅰに編まれたなかでもっとも印象に残ったのは、冒頭たった六行で描かれたストーリー、『鶏』だったりする。

  • 「私たちは完璧であったことはないが、私たちは現実なのだ」
    アメリカは日本と違う歴史と文化と事情があるし、わからない話もあったし、文章構成のわからない話もあったけど、
    それでも、共感したりほろっとしたりすごいなぁと思ったり、楽しめました。

  • これ最近、新潮文庫にも入ったんだけど、ポール・オースターがラジオで呼びかけて視聴者が自分の記憶に残る大切な話を書いて送ってくれた4,00以上の中から170くらいの話を選んでラジオで放送したものを活字に起こしたもの。9.11のテロの2日後に出版された、テロと戦う国家アメリカとは全く別のアメリカに触れられる、ちょっといい話・アメリカ版。

    戦争の話、恋愛、喜劇、不思議な縁、死別、いろいろ。心温まる一冊。

  • ポール・オースターがラジオで一般人から募った実話集。
    中には戦争や貧困に関するものもあり、今昔アメリカのリアルが見られる。

    (素晴らしい本や映画よりも)
    どんな人生にも最高なユーモアや感動や真理が散りばめられているという、
    オースターの考えがあるのだと思った(そして同意する)

    自分の生活からも、どんどんネタを拾っていこう。
    またあまり知らない隣人にもストーリーがあることを知っておこう。

  • 偶然と必然のあいだに、
    どれほどの差があるのかわからなくなるような、
    実話の数々。
    人には一人一人、その人が生きる物語があることを、
    あらためて感じた一冊。

  •  Paul AusterがNPRを通じて全米から集めた実話が179話収録されており、1話ずつに人生があり、アメリカがあった。誰が読んでも、共感できる実話が1つはあると思う、お薦めの本。
     個人的には、ラスカル、罪を洗うこと、思い出す営み、ケーキ、の話が好き。

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ナショナル・ストーリー・プロジェクト〈1〉 (新潮文庫)の作品紹介

「誰かがこの本を最初から最後まで読んで、一度も涙を流さず一度も声を上げて笑わないという事態は想像しがたい」。元はラジオ番組のためにオースターが全米から募り、精選した「普通の」人々の、ちょっと「普通でない」実話たち-。彼の小説のように不思議で、切なく、ときにほろっとさせられ、ときに笑いがこみ上げる。名作『トゥルー・ストーリーズ』と対になるべき180もの物語。

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