ナショナル・ストーリー・プロジェクト Ⅰ (新潮文庫)

著者 :
制作 : ポールオースター 
  • 新潮社
3.56
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本棚登録 : 899
感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102451113

感想・レビュー・書評

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  • 古本屋で見たら、②も購入します。

  • 9・11後に企画された,アメリカの普通の人たちの体験談を集めた本です。オースターは編集のみですが,彼の小説にも似た仕上がりです。たとえば,銃で強盗に頭を撃たれたときの話など,衝撃的な実話が詰まっています。現実のその異常さに,引き込まれます。まったく,世界はどうなっているんだろう,と,読めば読むほど迷信深くなって,困ります。

  • 読みにくい…(--;)

  • ポール・オースターがラジオで一般の人々かや募った実際あった物語を集めた本。
    オースターいわく
    「この本を最初から最後まで読んで、一度も涙流さず一度も声を上げて笑わないという事態は想像しがたい」
    と自信満々だったが結果的には一度も涙を流すことなく、一度も声を上げて笑わうことはなかった。
    これはやはり文化の差なのかな、と思う。アメリカンジョークはやはり日本人には理解しがたいものがある。きっとここ笑うとこなんだろうなー、と感じる部分はあったけど、全く笑えなかった。感動的な物語もいかにもアメリカっぽくハリウッド的な感じがあまり自分の好みではなかった。全体的にグッとくる物語はなかったが、そんな中でも割と好きだったのはしょっぱなの「鶏」これはとても良かった。それから、「グリーンピース一皿」「迷子の国」あたりも好きな感じでした。

  • あまり心打たれるエピソードがなかった。

  • アメリカ人の「私のとっておきの話」集。
    当然,アメリカ文化を知っている方が楽しめる。
    逆にいえば,アメリカ文化をしらないと「???」となることがおおいだろう。
    前半は「??」や「で?」という話が多く,トイレにこもる時間も短かった。後半,スラップスティック編はコメディに類するもので,楽しく読むことができた。

  • Ⅱを読んでからⅠ。カモフラで買った(?)ので、ハマるとは思っていなかった(笑)
    Ⅱの内容と比べると、各話ややこなれてない感がある。普通の人々の普通の話だから、へんにこなれてたらそれこそ作為的になってしまうけど。
    Ⅰに編まれたなかでもっとも印象に残ったのは、冒頭たった六行で描かれたストーリー、『鶏』だったりする。

  • 「私たちは完璧であったことはないが、私たちは現実なのだ」
    アメリカは日本と違う歴史と文化と事情があるし、わからない話もあったし、文章構成のわからない話もあったけど、
    それでも、共感したりほろっとしたりすごいなぁと思ったり、楽しめました。

  • 2012/3/27購入

  • これ最近、新潮文庫にも入ったんだけど、ポール・オースターがラジオで呼びかけて視聴者が自分の記憶に残る大切な話を書いて送ってくれた4,00以上の中から170くらいの話を選んでラジオで放送したものを活字に起こしたもの。9.11のテロの2日後に出版された、テロと戦う国家アメリカとは全く別のアメリカに触れられる、ちょっといい話・アメリカ版。

    戦争の話、恋愛、喜劇、不思議な縁、死別、いろいろ。心温まる一冊。

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著者プロフィール

1954年生まれ。東京大学名誉教授、翻訳家。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、レベッカ・ブラウン、スチュアート・ダイベックなどアメリカ現代作家を中心に翻訳多数。著書に『アメリカン・ナルシス』、訳書にジョナサン・スウィフト『ガリバー旅行記』、マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒けん』、エリック・マコーマック『雲』など。講談社エッセイ賞、サントリー学芸賞、日本翻訳文化賞、早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。文芸誌『MONKEY』日本語版責任編集、英語版編集。

「2023年 『ブルーノの問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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