ナショナル・ストーリー・プロジェクト Ⅱ (新潮文庫)

著者 :
制作 : ポールオースター 
  • 新潮社
3.60
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本棚登録 : 454
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102451120

感想・レビュー・書評

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  • 誰もがもっているとっておきの話だったり,不思議な話だったり,怖い話だったりを集めた第2弾。それは誰かに語るときに意味の広がりが現れるのかも知れない。聞いた話をきっかけに何かを思い出し,何かを考え,誰かに近づこうとするのかもしれない。

    愛と死という人生の重要なテーマが含まれているこの巻。そこは読んでいて面白かった。最後の瞑想は「で?」ということが多かったが,それは私の心に内襞が少ないからであろう。

  • ラジオ番組により全米から集めた小話を基にした短編集。たしか日本でも内田樹氏が同じようなものを制作したと思う。

    いきなりⅡから読み始めたが、思った以上に面白かった。

  • こういうのを珠玉のストーリー集というのだな。先にⅡから読んじゃったけど。
    まさに“事実は小説より奇なり”。
    もし日本で同じことをしたら、もっととんでもなく湿っぽい、編者の作為が透けて見える“さぁ、泣いてください”的なものになるだろうなぁ……(うへぇ)。
    ポール・オースター。『幽霊たち』しか読んだことがなく、映画はまぁまぁ好きだけど、何となく苦手な作家だった(イケメンだけどw)。
    でも、これを機に、多作品を読んでみる気になっている。手始めは『ティンブクトゥ』。

  • 事実は小説より奇なりなんだねえ。
    ほんわかしたりぞくっとしたりわけわからなかったり、いろいろ楽しめました。

  • 考えさせられる話、いい話、びっくりする話が満載です。日本の本でもこういういい話し集ってあるよね。国は違えど人間の心は一緒だと思いました。

  • 単行本が文庫化されて上下2巻となっているのだが、こちらはその下巻にあたる続きの「2」。編者の米国作家ポール・オースターによって、読みやすいようにいくつかの章にカテゴリー分けされている。こちらの「2」に収録されているのは、「見知らぬ隣人(「1」からの続き)」、「戦争」、「愛」、「死」、「夢」、「瞑想」の6章。 次から次へと語られる無名の人が書いた話を読み続けていくうちに、それぞれの人々が出会う人生の不思議に感動する。人が生きていくということは、かくも不思議な驚きに満ちているのだと思わず感嘆してしまうのだ。楽しい話や感動的な話ばかりではない。中にはどうにもやるせないあきらめもあれば、教訓めいた話もある。そのひとつひとつが集まって、まさに現代アメリカの実話のアーカイブスとなっている。

  • ⅠとⅡで間があいてしまいましたが、面白かったです。
    オースターの色々な偶然を読むのも面白かったのですが、
    アメリカ人の今を感じられて、もっと身近に感じられました。
    普通の人の中にもストーリーがある。
    自分が書くとしたら・・・何を書こうかなと考えました。

    でも良く考えると人それぞれ偶然の産物みたいな経験ってあるのかもって思いました。通勤にはこのようなショートストーリーがあっている気がします。一瞬で違う世界に行けるようで・・・・

  • 柴田さんの訳者あとがきを読むまではアメリカの人々というより国とか関係なく生身の声が語るすばらしい物語たち、として読んでたんだけど、9.11の直後に出たことを知って、見方が少し変わったというか増えたというか。いずれにせよ最高の本でした。

  • 上巻とあわせて
    何十億の人間がそれぞれの物語を抱えている。

  • 偶然か必然かなんてこと。

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著者プロフィール

1954年生まれ。東京大学名誉教授、翻訳家。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、レベッカ・ブラウン、スチュアート・ダイベックなどアメリカ現代作家を中心に翻訳多数。著書に『アメリカン・ナルシス』、訳書にジョナサン・スウィフト『ガリバー旅行記』、マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒けん』、エリック・マコーマック『雲』など。講談社エッセイ賞、サントリー学芸賞、日本翻訳文化賞、早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。文芸誌『MONKEY』日本語版責任編集、英語版編集。

「2023年 『ブルーノの問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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