- Amazon.co.jp ・本 (766ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102472019
作品紹介・あらすじ
太平様戦争中サイパンで米軍に肉親を奪われた財界の巨頭矢俣頼造は、傀儡政権をつくり実質的な独裁者となった。日本車炎上事件を契機とした米国の貿易改革法は、日本経済に大打撃を与えた。日本は合同演習にまぎれ米原潜二隻を撃沈、空母二隻を作戦不能にしてしまう。インド、中国との密約により米軍を牽制、一方ウォール街のメイン・コンピューターに侵入し、市場は大混乱となる…。
感想・レビュー・書評
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2023/7/19読了(再読)
'95年初読。どういう事情があったかは知らないが、T・クランシーの出版元は、今作から文春文庫から新潮文庫に替わり、そして何より不満だったのが、邦題が陳腐な感じになってしまった事。今作も、原題は"Debt of Honor"(信用貸しや賭博の借金の意)だが、直訳『名誉の負債』ではイカんかったのか?
ともあれ、昔も今も、悪役ニッポン人の描かれ方に首を傾げてしまう。ただ、'95年当時よりも経済力、ブランド力が落ちた本邦の有様を考えると、本作中のニッポン人の言い草「我が国はアメリカ人よりも勤勉で優秀」が本当だったのか、今一度リアルな世界の問題として、考えても良いのではないかと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この小説の日本を現代の中国、アメリカを日本と思って読んでる
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アメリカ人が日本人に対して持っている偏見も含めて楽しめた。下巻は上官と比較してサクサク読める。
ウォール街の混乱を鎮めたアイデアはトムクランシーならでは。
最後の佐藤機長の話はこれまた日本人の第二次世界大戦のアメリカ人の印象を物語っていた。
イスラム人に真似されるとはトムクランシーは思っていなかったと思うが、。。 -
新潮文庫 ク-28-1
日米開戦(Debt of Honor, 1994)
日本の関税と同率にアメリカの関税を定める貿易改革法が成立。
危機に陥った日本の経済的支配者がアメリカに対して戦争を仕掛けた。
ジャンボジェット機を議会議事堂に突入させる描写が、9.11テロ後話題になった。
『ジャック・ライアン・シリーズ』
◆ トム・クランシーの本 → https://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-927.html
著者 :
・ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC 〜 トム・クランシー - Wikipedia
トーマス・レオ・クランシー・ジュニア(Thomas Leo Clancy, Jr., 1947年4月12日 - 2013年10月1日)は、アメリカの小説家。
軍事や諜報活動を扱うテクノスリラー小説を数多く執筆し、また自身の名を冠したテレビゲームの監修も務めた。
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冒頭から数百ページを費やし、あきらかに説明的な序章が続き、日本が第二次大戦の前夜を彷彿させられるように再びアメリカに経済的に追い込まれていきます。そして、不幸な事故から発生したジャパンバッシングを背景に成立した究極ともいえる日本の締め出し法案に対抗し、日本は正式な閣議決定もされずに米国と戦争に突入します。
アメリカ人は潜在的に同盟国日本にこのような気持ちを抱いているのでしょうか????
まぁ、最新鋭ステルス戦闘機も売ってくれない訳ですし、さもありなんとは思うのですが。。。。
いくら経済が日本を牛耳っていても経済人が戦争を仕掛けるほど箍が緩んではいないでしょうし、ましてやシビリアンコントロールがあります。一方では、ファイアストーンタイアの事故も結局は、バッシングまでには拡大しないというアメリカの理性もあったことだし・・・・
いずれにしても、冷戦崩壊後、仮想敵国が見つからず、米国小説家がつけた仮想敵国のオーダーが、ソ連の次に、南米のコカイン、そして経済大国日本という序列が悲しい。。。 -
想像したことは実現する
1998年の新婚旅行の際、アメリカン航空機上で読了。
2001.09.11に想起する羽目になる描写がある。トム・クランシーは日本を買い被りすぎているような気がする。 -
ジャック・ライアン大統領ものではこれが一番好きかな。
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テンポの良い作品ではないが、後半になって一気に面白くなる。日本人としては、やや微妙な日本人観が少し気になる。
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ライアンシリーズ。
この作者のディティールの積み重ねによるリアリティの追求には脱帽です。無論日本に関する記述に微妙な点があることは認めますが、それを補ってもなお良くできています。
今までなかなかかけなかった日米開戦の小説。
一つの自動車事故が原因で貿易戦争が発生。ついには自動車の対米輸出が出来なくなった。