- Amazon.co.jp ・本 (742ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102472026
作品紹介・あらすじ
祖国の危機に臨み、大統領の要請でホワイトハウスに入ったライアンは、不眠不休で働き続ける。矢俣の目標の一つがシベリア地下資源にあることを突きとめ、ロシアと共同で、米本土を狙う日本のミサイル基地の位置特定に成功するが…。修理中の空母はいつ出撃できるのか。占領されたマリアナ諸島奪還の秘策は。全面戦争は回避できるか。
感想・レビュー・書評
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2023/7/19読了(再読)
'95年初読。どういう事情があったかは知らないが、T・クランシーの出版元は、今作から文春文庫から新潮文庫に替わり、そして何より不満だったのが、邦題が陳腐な感じになってしまった事。今作も、原題は"Debt of Honor"(信用貸しや賭博の借金の意)だが、直訳『名誉の負債』ではイカんかったのか?
ともあれ、昔も今も、悪役ニッポン人の描かれ方に首を傾げてしまう。ただ、'95年当時よりも経済力、ブランド力が落ちた本邦の有様を考えると、本作中のニッポン人の言い草「我が国はアメリカ人よりも勤勉で優秀」が本当だったのか、今一度リアルな世界の問題として、考えても良いのではないかと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アメリカ人が日本人に対して持っている偏見も含めて楽しめた。下巻は上官と比較してサクサク読める。
ウォール街の混乱を鎮めたアイデアはトムクランシーならでは。
最後の佐藤機長の話はこれまた日本人の第二次世界大戦のアメリカ人の印象を物語っていた。
イスラム人に真似されるとはトムクランシーは思っていなかったと思うが、。。 -
新潮文庫 ク-28-2
日米開戦(Debt of Honor, 1994)
日本の関税と同率にアメリカの関税を定める貿易改革法が成立。
危機に陥った日本の経済的支配者がアメリカに対して戦争を仕掛けた。
ジャンボジェット機を議会議事堂に突入させる描写が、9.11テロ後話題になった。
『ジャック・ライアン・シリーズ』
◆ トム・クランシーの本 → https://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-927.html
著者 :
・ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC 〜 トム・クランシー - Wikipedia
トーマス・レオ・クランシー・ジュニア(Thomas Leo Clancy, Jr., 1947年4月12日 - 2013年10月1日)は、アメリカの小説家。
軍事や諜報活動を扱うテクノスリラー小説を数多く執筆し、また自身の名を冠したテレビゲームの監修も務めた。
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この本は、250万部以上アメリカで販売があったと後書きでは、書いてある。この購買量が、そのまんま内容の支持・共鳴とすれば「アメリカから見た日本観」は、これほどまでに日本に厳しく、冷徹に書かれているディテイルは警句と読んでもおかしくない。
米ソの構造が崩壊した後、小説家は仮想敵国に「日本」をあげたこの皮肉の意味は、一度本書に目を通されるとよくわかると思う。
ただし、最終章の仕掛けは次作の「米国崩壊」に繋がるのだが、いささかやりすぎ。ただし、9.11の前に民間航空機による自爆テロを書き込んだのは、おそらくテロリストも参考にしたと考えられ、やや背筋の寒い読後感となった。 -
なんか読みづらかった。ネタは面白いので、もっとテンポ良くすればいいのに。日本人としては、ちょっこし偏見的な描写が悲しい。
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ライアンシリーズ。
日本との戦争中にアメリカの金融システムが崩壊した。多くの問題を抱えるライアンだが、一つ一つ問題をつぶしていきながら解決に導いていく。
最後にライアンの身に起こったことは…
人物一人一人魅力的にかかれており、引き込まれます。 -
大統領の要請で大統領補佐官としてホワイトハウスに入ったライアン。和訳のタイトルはぶっそうだが、そのタイトルどおり、今回のお話では日本とアメリカが戦火を交える事になる。ロシアと共謀しアメリカを狙う矢俣、日本に占領されたマリアナ諸島は…!
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最後の最後で、ライアンファンにとっては、感動の瞬間ですね。
教皇暗殺で活躍した工作員メアリ・パットの活躍もお見事でした! -
ライアンシリーズ。本作のラストは9/11テロのヒントにされたのではないか?と言う事で余りにも有名。本作と次作「合衆国崩壊」でストーリーが連続していく。