容赦なく〈上〉 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (593ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102472033

作品紹介・あらすじ

元米海軍特殊部隊員ジョン・ケリーは身籠っていた妻を一瞬の事故で奪われ、魂の脱け殻と化していた。虚ろな日々を漂うケリーだったが、偶然助けたパムという哀れな娘を介抱する過程で、自らも癒され、復活を体験する。そして、パムを辱め続けていた麻薬組織への復讐を誓い、組織構成員を容赦なく"始末"し始めるのだが…。クランシーの新時代を告げる孤高のヒーロー、登場。

感想・レビュー・書評

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  • 翻訳が下手で読めたものでありませんでした。
    言い回し、主語述語の順番、文脈、違和感がありすぎて途中で止まりました。

  • トムクランシー作品常連ジョンクラークの若き日の物語。

    SEALSを抜け、ジョンクラークは静かな日々を送っていた。しかし、妊娠中の妻が交通事故でお腹の子もろとも居なくなり、失意の日々が始まる。
    娼婦の女の子との出会い、そして彼女が無残な最後を遂げたことでジョンクラークは彼なりの正義の行動をし始める。
    そして彼の正義にはジャックライアンの父、エメットライアンも関わっていたのだ。

    また、日米開戦でサイパンで釣りしてた船乗りも登場し、後々の作品に多少なりとも影響している。

    上巻はクラークは防戦一方。下巻での復讐に期待。

  • このころは、もう トム・クランシーに夢中。
    これは、レインボーシックスの 続編。

     ⇒ http://hamchu.exblog.jp/3046402 〜 トム・クランシーの「容赦なく」映画化、監督はジョン・シングルトン

    容赦なく(Without Remorse, 1993)

    愛する少女のために麻薬組織に単身対決を挑むジョン・ケリー。ジャック・ライアン幼少期、ベトナム戦争時代の物語。2011年の映画公開を予定。

    『ジャック・ライアン・シリーズ』

    シリーズと著者は →  『ジャック・ライアン・シリーズ』:

    著者 :  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC 〜 トム・クランシー - Wikipedia
     トーマス・レオ・クランシー・ジュニア(Thomas Leo Clancy, Jr., 1947年4月12日 - 2013年10月1日)は、アメリカの小説家。
    軍事や諜報活動を扱うテクノスリラー小説を数多く執筆し、また自身の名を冠したテレビゲームの監修も務めた。

  • ジャックライアンシリーズでも脇役を固めるジョン・クラークの誕生記。

    歴戦の特殊戦闘員が、私憤にかられて麻薬組織に対して報復していく。

    かなり、正義に名を借りたヒト狩り敵な要素も大きいけど・・・・

  • ジャック・ライアンシリーズのスピンオフ…になるのでしょうか。
    ベトナム戦争の頃のアメリカを舞台にしてますし、
    ジャック・ライアンのお父さんにあたる、エメット・ライアンが
    刑事として登場していますから一世代上は舞台になりますね。

    主人公はケリー。元海兵隊の優秀な隊員です。
    彼はライアンシリーズの「ジョン・クラーク」ですが
    彼がミスタ・クラークになった経緯が語られています。

    若くして退役したケリーは妻を亡くして失意の中にいます。
    ふとしたことから麻薬漬けの街娼だった女性、パムと知り合い、
    彼女の更生に力を貸して、彼女を愛し始めたのですが
    麻薬組織は彼女を放置しておいてはくれず、
    パムは惨殺されてしまいます。

    怒りに燃えるケリーは復讐を企て始めますが、同時に
    事実上軍に戻り、大きなプロジェクトに関わります。
    彼の企みは成るのでしょうか。

    というところで上巻を終わります。

    ケリーは基本的に意志の強い、健康的な男性です。
    生活能力もあって知的ですし、心も優しい。
    繊細なところもあるので、女性からみても素敵です。

    殺害されてしまう悲運の女性、パムも自堕落な女性ではなくて
    愛情深い、心の中に強さを秘めた女性なので、お話のために
    必要とは言え、その死が理不尽でもったいないです。

    ケリーが復讐したくなるのは理解できるんです。
    できるのですが、あまりにもその様子が生々しくて
    ケリーが人間的な分だけ読んでて苦しくなりました。

    クランシーとかカッスラーの作品で、理性的で優秀な男たちが
    てきぱきと難事を解決していく様がイイ!と思って読んでるので
    人間的な描写にこそ魅力を感じています。

    それだけに残忍なまでの復讐に、痛みまで感じてしまうのです。

    無論クランシーが描きたいのは人間の負の力ではなくて
    正義だったり優しさだったり、大きな陰謀や戦略を、魅力的な
    人物たちがどう捌いていくのかという面白さだと思います。

    本当に何年ぶりで読んだクランシーですが、
    下巻も読んでしまうだろうなあ。
    大げささがなくて、小説としては面白いので。

    ケリーは「ミスタ・クラーク」に、如何にして変貌するのでしょう。

  • ジャックライアン・シリーズに登場する「クラーク」が主人公のストーリー。
    ライアンは出てこないのでジャックライアンファンには少しさびしいが、シリーズの中核をしめるクラークの隠された面が描かれていくことにより、すべてがつながってゆくのが面白い。
    スピンオフシリーズとして短編でも十分楽しめるが、まさにジャックライアンシリーズに深みが増す本といえる。

  • 新規購入ではなく、積読状態だったもの。
    2012/5/23~5/30

    16年ものの積読本。超久しぶりのクランシー作品。相変わらず,格好いいが,ちょっとダメな,憎めない人物が主人公。下巻が楽しみである。

  • ケリー...
    面白さプラス感動のある作品。

  • タイトルそのまんまに容赦ないケリー。
    トム・クランシー作品の中で一番よかった本かもしれないです。
    全てを読むつもりですが。ジャック・ライアンの父エメット・ライアンも登場し、大学生のジャック・ライアンもほんのちょっと登場します。

    私はジョン・クラークになってからしか、
    クラークの事は知らなくて、ケリーの頃の
    逸話は今まで何度も出てきたのだけれど、
    詳しく知らなくて、ようやく謎が解けました。
    とってもいい作品です。

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著者プロフィール

Tom Clancy
トム・クランシー
1947年メリーランド州ボルチモア生まれ。1984年『レッド・オクトーバーを追え!』が大ベストセラーとなり、流行作家の仲間入りを果たす。同作の主人公ジャック・ライアンが活躍するシリーズのほか、『オプ・センター』シリーズや『ネットフォース』シリーズ(いずれも共著)など、数々のヒット作を生み、ゲーム制作にも乗り出した。2013年死去。

〈トム・クランシーのオプ・センター〉
謀略の砂塵(上・下)
北朝鮮急襲(上・下)
復讐の大地(上・下)
暗黒地帯(ルビ:ダーク・ゾーン)(上・下)
黙約の凍土(上・下)
ブラック・ワスプ出動指令(上・下)

「2022年 『ブラック・ワスプ出動指令(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

トム・クランシーの作品

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