知って役立つキリスト教大研究 (新潮OH!文庫)

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著者 : 八木谷涼子
  • 新潮社 (2001年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102901335

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知って役立つキリスト教大研究 (新潮OH!文庫)の感想・レビュー・書評

  • 欧米の翻訳ものを手に取ることも多いので、やはりキリスト教系の用語や習慣には「?」と思いつつやり過ごしてしまっています。そんな疑問をざっと解決できる(と思う)、キリスト教全般のガイドブックです。翻訳雑誌の連載記事だったのですが、まとめ+増量で出版され、こんなに嬉しいことはありません。

    ビギナーのためのQ&Aから始まり、各教派のざっとしたガイドに入ります。ローマ・カトリックとプロテスタント、ギリシア正教だけだと思っていたら大間違い!その中の主な教派の特徴をざっと解説してあり、「イメージは○○」と、作品や人物まで添えてあるので、「えー、あれってクエーカーの話?」とか、細かいところに目が行くようになります。実際に礼拝に行った感触も書かれてあってすごい(笑)。

    「翻訳家や作家のために」として、描写する際の注意事項なども添えてあり、親切設計です。後半は用語集が掲載されているので、下手な参考書より役に立つような気がします。

    このサイズにして充実した内容(濃ゆいともいう)で、こういった調べものを必要とされるかたにはコスト・パフォーマンスの高い1冊です。もちろん、ただめくるにもおすすめです。イラストの雰囲気に好き嫌いがあるかな、とは思いますが、よくできた本です。

  • 用語から索引的にキリスト教を把握するには便利。どちらかというとキリスト教圏の欧米中長期滞在用の異文化マニュアルとも言えるかな

  •  よく映画とかで、急に貧乏になった人が「救世軍の炊き出しがあるから大丈夫よ」、とか言っているのを聞いていました。私は、救世軍とは退役軍人会か在郷軍人会のボランティアサークルみないなやつだと、勝手に思っていましたが、どうやら違ったようです。キリスト教の一派だったんですね。
     映画にしても小説にしても、外国のものはこういった宗教に関するところで、イメージがつかめずにサラっと流していることが多かったので、この本はたいへん勉強になりました。
     挿絵もマンガチックで、良かったです。

  • キリスト教の教派による文化論などをわかりやすく書いた本。

    この本を初めて読んだときは非常に衝撃的だった。ここまで教派の違いや歴史などがわかる本はないと思う。

    今は、増補改訂版で、朝日文庫から、「なんでもわかるキリスト教大事典」になっているので、そちらを購入すればよいと思う。

  • かなり前に読みましたが、おもしろく解りやすいキリスト教解説本です。こんなに各宗派がくっきり分かる本ってないです。見やすいイラストは著者によるものなんでしょうか?司祭さんやシスターのインタビューもいいですね。映画や文学の劇中でキリスト教が出てきてよく解らなかった人にもオススメです。根っから真面目なキリスト教の人には奨められないと思います。文化としてのキリスト教を一般的に知りたい方向け。

  • キリスト教と一口にいっても、本当にいろいろ。使っている文化資源がちょっと被ってるくらいの共通性しかないことがこの本を読むとわかる。

  • 以前からキリスト教に興味があり、だいぶ以前に読んだ。

    カトリックや東方正教会、プロテスタント各宗派について、分かりやすく書かれている。

    また特に、日本であまり馴染みのないプロテスタント宗派に関しても記載されている。

    が、プロテスタント各派については、馴染みがなさ過ぎて、あまりピンとこないことも多かったりも・・・。

  • 文庫サイズの「キリスト教ってなんですか」本。
    ごく初歩的なO&Aから、キリスト教諸教派の違い、クリスチャンの生活、用語集など。文庫サイズとはいえ、キリスト教の初歩的な知識を身につけるには非常に役立つ一冊。

    「プロテスタントとカトリックの違いって何さ?」
    「つか、あの人たちは具体的に教会で何をしてるのだ」
    「神父が祭壇の前でウロウロしてるあれ、あれはいったいいかなる意味が」
    などなど、信者以外にとっては謎の部分を丁寧に教えてくれる。教派別神父さん(牧師さん)の衣服の違いなども少し触れているので、その手のモノが大好きな人にとっても嬉しい一冊。
    世界的宗教の基礎的な部分だけでもある程度知っておこう、という人には便利。
    歴史の詳しいところは他の専門書に譲るとして、手軽に入手できて気軽に読めるお勧めの一冊。

  • 2009年3月21日購入

  • 索引まで含めると、四百ページ強の文庫本であるけれど、かなり評価できる良書であると思う。

    まず、よくここまで調べ上げたなぁという感想を持つ。
    これは、キリスト教全般を扱うガイドブックである。

    著者の八木谷涼子は、クリスチャンではない。
    詳しい紹介はなかったが、翻訳家であろうか。
    他にも「キリスト教歳時記──知っておきたい教会の文化」(平凡社新書)
    「別冊太陽 日本のこころ−日本の教会をたずねて」などがある。

    この著作は、日本のキリスト教と教会、教派、信者、聖職者を外部から見た眼でくまなく網羅している。
    おそらくクリスチャンでもここまで細かく把握している人は稀、いや居ないと思う。
    もちろん、キリスト教自体が異文化圏からの輸入であるから、多少、元々のカタチ、つまり欧米でのキリスト教についても言及があるが、あくまで日本に流れ着き、今日ある「日本のキリスト教」についての詳細である。
    八木谷涼子さんは、イラストも描く。
    カバーや口絵、本文イラストも描いている。
    なかなか分かりやすいが、絵柄は少女マンガ風でもある。

    ただ、信者ではないからだろうが、若干、見切れていないところもある。
    たとえば、最初のクエスチョン・・・<キリスト教徒=クリスチャンということでしょうか?>では・・・
    『・・・日本で「クリスチャン」というと、とくにプロテスタントの信者をさす場合があることは覚えておこう。ローマ・カトリックの信者はふつう自身を「カトリックです」といい、「クリスチャンです」ということは少ない。しかし、もちろん両者ともキリスト教徒である。』
    と、回答されているけれど、実際にはそんなことはない。
    たしかに、あなたの宗教はと聞かれて、クリスチャンですと答える代わりに「カトリックです」という言い方はあるので、そういうのをどこかで目撃するか、人に取材されたかしたのだろうが、おしなべてそうであるということではない。
    一方、プロテスタントの信者であっても同様のケースはある。
    この場合、「プロテスタント系の・・・」と、「系」を付ける人もいて、これはプロテスタントが諸派に分かれていることを含んだ言い方なのだが、聞いた人がそこまで判るかどうかは別である。
    要は、その人その人の答え方の問題で、決まったものがあるわけでもなく、また、そういうケースが多いということもない。

    また、同じ項で・・・
    『禁制時代の日本のローマ・カトリック信者をさす言葉としては、「キリシタン」「バテレン」「天主教徒」という言葉が知られている。』
    と、あるが、「バテレン」は、宣教師をさすポルトガル語「パードレ」を、当時の日本の信徒(これはキリシタンでいい)がヒアリングしたもので、聖職者をさす呼び方である。
    もちろん、あたりまえだが聖職も信者であるから、そういう意味では間違いとは云えないかも知れないが、逆に平信徒を「バテレン」とは呼ばないワケだから、正確とは云えない。

    そういった部分に注意すれば、この著作はなかなか使える。
    インターネット・サイトの掲示板などでの、キリスト教についての質問のほとんど、90パーセント以上はこの本一冊で事足りる。

    この著作が、言及できないのは、教義の中身と信仰の内実と深みである。
    信仰書ではないので当然といえば当然であり、外からの興味や外国文学を読む助けとしては、充分すぎる出来栄えで申し分ない。
    殊に、巻末の<索引>は見事である。
    しかし、用語の索引はもう少し、分量があっても良いように思う。

    たんに皮相的にキリスト教に興味のある方々は、クリスチャンに尋ねずにこの本を読まれると良い。
    そうすれば、親切に教えてくれた話の最後に・・・「○○さんに神さまの平安がありますように」とか「良い導きに恵まれますように... 続きを読む

  • 知って役立つ、かどうかは分からないけど、初心者向けにわかりやすくまとめていてくれていてよかった。最初にある「まえがき」がこの本の意図をよく語っていると思う。キリスト教にこんなにいろいろな教派がある、ということ自体はじめて知った気がする。

  • 西洋の歴史小説を読むとセットのようについてくるキリスト教。牧師さまと神父さまの違い等の素朴な疑問からキリスト教の分派、確執。仏教・神道の国の私たちにはわからない世界を垣間見れるお手ごろな本。教理を知りたいわけではない私には丁度いい。

  • 実生活ではまったく無用だが、海外文学etcを読むときに知っておくと便利。

  • 軽い調子で纏められたキリスト教解説本。<br>各教派の違いや特色は勿論、教会用語や図説を用いた服装・道具の<br>説明、教派対照表など盛り沢山の全431頁税別829円。

  • キリスト教文化圏に行く前に15分で眺め読みするような本。

  • キリスト教の辞典としてはよく調べていると思うが、あくまでもそれは外面的なこと。いわゆる「オタク」的興味にとどまっている。ノンクリスチャンの著者としてはそれが限界か。あれだけの知識があるのだから、今度は各教派の信徒、聖職者の内面に迫ってほしい。でもそれも無理かな。何しろ、著者のホームページで「案外キリスト教と関係のある人たちが周りにいる」というので、何のことかと思ったら、友達が子供のときカトリック系の幼稚園に行っただの、結婚式を教会でやっただの、その程度のこと。やっぱり信仰としてのキリスト教に対する認識はその程度なのか。こういったキリスト教の外面ばかり見る人は、けっしてクリスチャンの信仰には興味がなく、クリスチャンになる気もないらしい。その点については著者はどう思っているのだろうか。

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洗礼って何?からシスターって私服持ってるの?まで、ちょっぴりキリスト教に興味がある、あなたの疑問をすっかり解決。

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