- Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102901335
作品紹介・あらすじ
洗礼って何?からシスターって私服持ってるの?まで、ちょっぴりキリスト教に興味がある、あなたの疑問をすっかり解決。
感想・レビュー・書評
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欧米の翻訳ものを手に取ることも多いので、やはりキリスト教系の用語や習慣には「?」と思いつつやり過ごしてしまっています。そんな疑問をざっと解決できる(と思う)、キリスト教全般のガイドブックです。翻訳雑誌の連載記事だったのですが、まとめ+増量で出版され、こんなに嬉しいことはありません。
ビギナーのためのQ&Aから始まり、各教派のざっとしたガイドに入ります。ローマ・カトリックとプロテスタント、ギリシア正教だけだと思っていたら大間違い!その中の主な教派の特徴をざっと解説してあり、「イメージは○○」と、作品や人物まで添えてあるので、「えー、あれってクエーカーの話?」とか、細かいところに目が行くようになります。実際に礼拝に行った感触も書かれてあってすごい(笑)。
「翻訳家や作家のために」として、描写する際の注意事項なども添えてあり、親切設計です。後半は用語集が掲載されているので、下手な参考書より役に立つような気がします。
このサイズにして充実した内容(濃ゆいともいう)で、こういった調べものを必要とされるかたにはコスト・パフォーマンスの高い1冊です。もちろん、ただめくるにもおすすめです。イラストの雰囲気に好き嫌いがあるかな、とは思いますが、よくできた本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
キリスト教の各教派による違いなどが豊富なイラストと共に解説されている好著。
キリスト教について全く知識がない人が読んでも理解できるように工夫がされている。魔女をめざしたり、魔女になったりする人は、キリスト教文化を知らないと洋書を読んだ時などに「???」となることもある。そうならないために最低限このくらいの本は読んであらましを掴んでおくとよいと思う。 -
キリスト教の各教派・教団のちがいについて、わかりやすく解説している本です。
細かい教義の差異にかんする神学的な論争に立ち入るのではなく、それぞれの教派のおおまかな歴史と特徴、注意すべき用語のちがいが説明されています。
キリスト教文化についての基本的な知識を得ることのできる、すぐれた入門書ではないかと思います。 -
キリスト教の各教派の違いや特徴についての記載がありイラストも多く、あまりキリスト教に興味がない人でもわかりやすく読めると思う。高校時代に買って今でも持っている本の一つ。
現役シスターへのインタビューなどもあるが、後半のクリスチャン辞典などは少し雑多な印象がある。 -
用語から索引的にキリスト教を把握するには便利。どちらかというとキリスト教圏の欧米中長期滞在用の異文化マニュアルとも言えるかな
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よく映画とかで、急に貧乏になった人が「救世軍の炊き出しがあるから大丈夫よ」、とか言っているのを聞いていました。私は、救世軍とは退役軍人会か在郷軍人会のボランティアサークルみないなやつだと、勝手に思っていましたが、どうやら違ったようです。キリスト教の一派だったんですね。
映画にしても小説にしても、外国のものはこういった宗教に関するところで、イメージがつかめずにサラっと流していることが多かったので、この本はたいへん勉強になりました。
挿絵もマンガチックで、良かったです。 -
キリスト教の教派による文化論などをわかりやすく書いた本。
この本を初めて読んだときは非常に衝撃的だった。ここまで教派の違いや歴史などがわかる本はないと思う。
今は、増補改訂版で、朝日文庫から、「なんでもわかるキリスト教大事典」になっているので、そちらを購入すればよいと思う。 -
かなり前に読みましたが、おもしろく解りやすいキリスト教解説本です。こんなに各宗派がくっきり分かる本ってないです。見やすいイラストは著者によるものなんでしょうか?司祭さんやシスターのインタビューもいいですね。映画や文学の劇中でキリスト教が出てきてよく解らなかった人にもオススメです。根っから真面目なキリスト教の人には奨められないと思います。文化としてのキリスト教を一般的に知りたい方向け。
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キリスト教と一口にいっても、本当にいろいろ。使っている文化資源がちょっと被ってるくらいの共通性しかないことがこの本を読むとわかる。