果断―隠蔽捜査〈2〉

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著者 : 今野敏
  • 新潮社 (2007年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103002529

果断―隠蔽捜査〈2〉の感想・レビュー・書評

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  • 隠蔽捜査シリーズ第2弾

    長男の不祥事により、警察庁長官官房の総務課長から大森署の署長に左遷された竜崎伸也警視長。
    署長の一番の仕事が、署長決済の膨大な書類の判子押し…判子押しに追われる竜崎。
    そんな中、着任早々大森署管内で消費者金融への強盗事件が発生する。
    三人組の犯人の内二人は緊配で逮捕されるが、残り一人が拳銃を所持し
    管内の小料理屋に人質をとって立てこもるという事件が発生する。
    竜崎は慣例を無視して現場に駆け付ける。
    現場ではSITとSATの主導権争い…。
    SIT説得に応じない犯人、やがて銃声が聞こえ緊迫する現場。
    竜崎はSATの突入を命じ、犯人は射殺され人質は無事救助された。
    この事件は解決したはずだったが…。
    突入した時に犯人の拳銃に実包が残っていなかった事が判明し、それがマスコミに漏れた。
    マスコミは人質の無事救出よりもSATが犯人を射殺した事を問題視し書きたてる。
    竜崎と刑事部長の伊丹は監察を受けることとなる…。

    署長の仕事が膨大な判子押しにも驚いたし、地域の様々な集まりに顔を出す事にも驚いた。
    二十人以上が集まる会費五千円以下の立食パーティしか参加できないのも驚いた。
    そして、刑事部のSITの最大の武器は情報と交渉力で犯人を生きて確保する事。
    警備部のSATの最大の武器は文字通り制圧の為の武力。
    名前は良く耳にしてたけど、はっきり違いを知らなかったので興味深かった。
    官僚の縦割り、前例主義に与せず、物事を原理原則に則って合理的に判断するが故に、
    変人扱いされていた竜崎。
    竜崎が現場に赴任する事によって、方面部長との諍いに発展したりと少なからずトラブルも発生した。
    でも、複雑な警察内部の圧力や、従来の慣習をも気にせず、あくまでも自分の信念を遵守し
    上の者の顔色を窺う事じゃないと信念を曲げない竜崎の言動はとっても爽快で、潔かった。
    現場の刑事にもその正しさが伝わって変わっていく姿が良かったなあ。
    竜崎の息子がアニメの仕事をしたいと夢を抱き東大を目指す事が全く分からない竜崎。
    息子から渡されたアニメの映画…きっと、風の谷のナウシカの映画を観て感動してるの可笑しかった。
    前回の奥様冴子さん恰好良かったけど、今回の冴子さん胃潰瘍で倒れた。
    自分が倒れても、夫の背中を押す姿やっぱり素敵な人でした。
    次作の竜崎や家族がどの様になっているのか、とっても楽しみです。

  • 降格人事で大森署の署長に異動となった竜崎だけど、どんな立場でも変わらずブレないところがスバラシイ。

    前半(3分の2くらいまで)は「竜崎ピンチ!」とドキドキさせつつ、後半、一気に展開していって、「やっぱり竜崎カッコイイ!」とスッキリさせる終わり方。
    わかっているんだけど、読んでてわくわくしてしまう。

    小田切首席監察官や貝沼副署長、大森署の刑事・戸高などちょっと曲者っぽく感じた登場人物も警察官としてのプロ意識を持った人たちで、竜崎とどう絡んでいくか今後も楽しみ。


    竜崎って仕事をする上ではスバラシイと思うんだけど、旦那になったらしんどいなぁ…と思ってたんだけど、やっぱり奥さん、いろいろ大変だったんだね…と思わず同情したくなるような内容でもありました^^;

  • 自分のための覚書、あらすじ。
    大森署の署長に降格となった竜崎。有能、合理主義者だがコミニュケーション、空気読む能力はない。
    キンパイの指示を出したが、部下がミス。
    ミスにより犯人逃げる。
    別件の喧嘩が拳銃を持った立てこもり事件に発展。現場に颯爽と登場する幼馴染、元いじめっ子伊丹。羨む主人公。
    SIT登場、SAT登場、立てこもり犯人発砲。指示を仰がず竜崎SAT突入許可。
    犯人射殺、人質生還。犯人の残りの銃弾なかったと判明。オフレコだったのに。新聞に叩かれる。
    責任のなすりつけ合い、上司の恫喝など。情報を漏らしたのは先回も登場した地元の捜査員戸高か?
    妻が吐血し入院、となり指示は適切だったかとも問われる。息子は東大に行きたいがアニメの仕事をしたいと言い出すし。
    戸高に情報の件を聞く、新聞に問い合わせ無罪と判明。
    何かこの事件はおかしい、と戸高。

    実は人質がキンパイの犯罪の手助けをしていて、逃げてきた知り合いの犯人を射殺。弾道検査、硝煙検査で判明。
    丸く収まり、クビも免れる。

    首席監察官は一枚上手。

    ーーー
    感想
    何年か振りで再読だけど、以前の記録なし。
    某掲示板風に言うならアスペではないか?という主人公。仕事は有能でも風呂の沸かし方一つ知らず、ワイシャツをクリーニングのどの店に出してるかも知らない。多分一人暮らしは不可能だろうな。自分でコーヒー入れたり出前頼んだりするぐらい覚えた方が良さそう。2007年発行の本なので、今ほどネット環境はないかもしれないけどアマゾンとかネットスーパーとか。
    仕事は有能。仕事しかできない。コミニュケーションは絶望的。家族の見舞いに手ぶらで行く。病院の売店で何か買うとかさー。奥さんなしでは行きていけないのでは?
    息子さんのアニメの時もまだ自分のレールの上を走らせようとする、が、アニメを見た結果、考え方が変わる。そして息子にもちゃんというのは偉い。アニメはナウシカ?
    アニメを見て感動し、捜査のモチベーションが上がるところが純粋、というかなんというか。マトリックスの原型のアニメは日本産だったんだねー。知らなかった。
    事件、というより竜崎の変化と成長?物語なのかな、とふと思う。
    部下の失策も自分で責任を取るある意味良い上司だけど、同僚がせいぜいで友達にはなれないかな。受け止めれない。奥さんとなぜ結婚に至ったのか知りたい。多分お見合い。
    奥さんが体調悪くても、病院行けよ、で終わり。行くなら警察病院だ、とも。いや、そうなんだろうけどさ。せめて病院調べてあげるとかね。
    自分が具合悪い胃潰瘍の吐血の奥さんも、現場に戻れ、と竜崎に言う、この人がいないと竜崎家はダメだな。
    胃潰瘍でも入院させてくれるんですね。私はダメでした。吐血はしなかったけど。

  • Very Good

  • 降格で所轄の署長になっても、変わらない竜崎
    その自負がどこから生まれるのかが不思議ですが、合理主義、理性的な判断を貫くところが、自然と信頼を生んでいきます

    その一方、今作では伊丹に悩みを打ち明けるような面も見せ始めます
    また、自己犠牲の精神や、人の評価を素直に改めるような面も

    1作目と違い、ミステリー要素が強め、展開も割と王道で読みやすいです
    前作に取っ付きにくさを感じるならば、あえてこちらを先に読んでから戻ってみるというのもありではないでしょうか

  • 混乱する現場で対立する捜査一課特殊班とSAT。現場で指揮する竜崎の決断は。警察庁から大森警察署署長に左遷されたキャリアの竜崎伸也。襲いくる様々な圧力に竜崎は打ち勝つことができるのか



    隠蔽捜査シリーズ


    警察の物語。


    息子の不祥事で大森署長に異動したキャリアの竜崎

    そお大森署管内で拳銃をもった強盗犯の立てこもり事件が発生

    人質に危険が迫る中現場でそれぞれの立場を主張する捜査一課特殊班とSAT
    事件はSATの犯人射殺で解決したかのように見えたが




    とにかく真面目で実直で清々しいほど堅物の署長(東大法学部出身)

    が正しいと信じたことを習慣や慣習や立場に囚われずに発言し行っていく

    ある意味すがすがしい物語


    私てきには学校の防犯についての会議のときに

    うるさいPTAを静まらせ

    カマキリみたいな顔をした女史に


    「そこまで言われるならよっぽど勉強なさったのですね。失礼ですが学歴は?」


    と聞かれ


    「東大法学部ですが」


    と答える竜崎さん


    くーキャリアは違うねぇ


    ちなみに私は高卒ですが\\\\\\\\\\\







    にしてもこのおっさん狙われすぎや自分の副署長とか、いまいましい刑事とか幼馴染の刑事部長とか

    特二の係長とか


    警察ってこんなにキャリアとノンキャリアの差が激しいんだね。





    こんな、おっさんでさえも脳内が忙しく動き回る自分が恐ろしい。

  • 20151207

  • 図書館で借りた本。
    隠蔽捜査の第2弾。
    前回の事が原因で、所轄の警察署長に左遷された主人公の竜崎は、今回立てこもり事件の現場指揮をとることになった。立てこもり犯は、電話でのコンタクトに応じず、発砲を繰り返す。待機していたSATで強行突入するように指示をし、犯人は射殺したものの、人質は無事に解放された。
    しかし、射殺された時、犯人は弾切れの状態で、まるごしの犯人相手に強行突入→銃殺はやり過ぎだと、マスコミからやり玉に挙げられ、ピンチに。

  • 再読だったε= (´∞` ) ハァー

    竜崎>妻みき?が、入院>胃潰瘍だった
    伊丹
    野間崎>ちくった。
    娘>就活なう
    息子>浪人生>東大に受かれ!と言われている。アニメに進みたい。
    竜崎に「風邪の谷のナウシカ」を見せる。
    見た竜崎は、真実に忠実に!元気を得る。

  • このシリーズなかなか面白い!!
    竜崎

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果断―隠蔽捜査〈2〉の作品紹介

混乱する現場で対立する捜査一課特殊班とSAT。現場で指揮する竜崎の決断は。警察庁から大森警察署署長に左遷されたキャリアの竜崎伸也。襲いくる様々な圧力に竜崎は打ち勝つことができるのか。

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果断―隠蔽捜査〈2〉の文庫

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