転迷―隠蔽捜査〈4〉

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著者 : 今野敏
  • 新潮社 (2011年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103002550

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転迷―隠蔽捜査〈4〉の感想・レビュー・書評

  • 安定した面白さ。

    竜崎の署長としての姿も板についてきた…というか、これぞ署長の本来の姿ってカンジするなぁ。
    ハンコ押して、地域の会合に出るだけが署長の仕事じゃないと思うんだよね。
    竜崎のように横や外部や下からの話を集約し、的確に指示する。
    周りからいろいろ言われても署長が押さえて捜査の妨害を防ぐ。
    竜崎自身も署長としての立場を面白く感じてるみたいだし…一国一城の主として。

    それにしても、省とか庁とか本部とか所轄とか。
    ナワバリやら立場やらばかり気にして、本質を見失ってる人が多いよね。
    そんな中、全てを見渡して、事件解決へとこぎつけた竜崎はかっこええ~。
    そして、事件解決のきっかけを作ったのが戸高。
    今回は活躍があまりなかったケド、ポイントは押さえてるね。

  • すごいよかった。原理原則はだいたい煩わしいもの、こだわる必要のない古いもの、として描かれがちだけど、このシリーズは竜崎を通して、原理原則をあたりまえで大切なもの、として描いている。貴重な作品だと思う。それにしても、コロンビアネクタイ怖い(~_~;)

  • 隠蔽シリーズ第4弾。スピンオフも入れると5弾。3弾の色恋で、竜崎が恋愛沙汰で右往左往しているとことが読んでてキツかったので、今回は私が読みたい竜崎だった。しかも今回は轢き逃げ事件も殺人事件に加え、厚生労働省の麻取りや外務省との交渉もやっちゃうわけで、スケール大きいしテンポいいしで楽しめた。外部の人間が竜崎の反応で「なんだ、こいつは・・」って不気味に思っちゃうところがこのシリーズの醍醐味の一つ。純粋の心から「国家と国民を守る」ためなら、所属や手柄なんて二の次だろうという正論と解決策を述べる竜崎に戸惑う姿なんて読んでいると、スっとする。書類にずっとハンコを押し続けながら話を聞く姿や、今日は寝るったら寝る!!って決めて意地でも実行しようとするところなど、些細な行動が面白い。

  • なんだか、正しい事をやっても、損をしている。と言う気持ちになってしまっていたけれども、久々に、胸がスカッとした

  • 隠蔽操作ももう4作目。そろそろ竜崎に新しい活躍の場所を与えてもいいかな、と思いました。

  • 竜崎が四面楚歌状態から打開していくのを読むのも楽しいけれども、理解者がどんどん増えていくのも頼もしく読んでいます。これで書籍化されたのを全部読んでしまい、今小説新潮で連載されているのを毎月待つだけになって少しさみしいです。

  • 国家公務員のキャリアがみんな竜崎のような人間なら、この国は素晴らしく良くなるんだろうなと思いました。

  • 竜崎は毎日ハンコ押しで忙しい。
    ただでさえ(ハンコ押しで)忙しいのに、なぜかややっこしい事件がボコボコ起きる。 
    面白かった。 事件がつながっていく所、徐々に集まっていくピース、見えてくる構図。
    に、してもやはりこのシリーズの柱は、竜崎のキャラクター。
    剛直一徹。超シンプル思考の竜崎の見方、考え方、モノの言い方。
    とにかくスッキリする。
    その問答見たさで、ドンドン読み進む。

  • 竜崎に始まり、竜崎に終わる。所轄署長の苦労日記といった感じか。

    事件の本質は複雑だが、地味にゆっくりと展開していく。複数の事案に複数の組織。それに巻き込まれながらも、シンプルだがブレない持論で、呑みこまれないどころか、いつしか捜査の中心になっていく竜崎の立場の変化が非常に面白い。

    作者が作中で主張している考えは理想論であって、実際に実現するのは難しいだろう。しかし、実現させることの重要性をテーマにした構成なので、読み手に訴えかけるスタンスにも嫌味がない。

    きれいにまとまりすぎている感は否めないが、大きなハズレのない安定感抜群のシリーズであることは確か。

  • 読み終わったときにさわやかさが残る気持ちの良いシリーズ。
    主人公竜崎伸也の気持ちがよいまでの合理性と潔さ、今回の作品でも遺憾なく発揮されていてあっという間に読み終えた。

  • 大森署内で起こる、外務省職員の他殺とひき逃げ事件、覚せい剤事案。
    3つの事件が複雑に絡み合います。
    厚労省の麻薬取締官との確執にも、原理原則で立ち向かう、キャリア警察官竜崎伸也の活躍。
    3つの事案が一つに収束されていき、意外な結末を迎えます。
    とにかく面白いです。

  • 3.5の最後の話は、4の続編?

  • 今作は大森署でいくつかの事件が起き、竜崎に懸案事項がいくつもできてしまいます

    それらに対処しているうちに、多くの情報が自身の元へ集まってきて、さらに問題は複数の組織に関わるものへと広がっていきます
    そして、現実にはあり得ない展開へと

    やや、出来過ぎな感はありますが、今までで最も複雑な展開を見せ、読み応えがあります

  • 複数の事件に複数の省や官僚も絡んで、最後には一つにスッキリまとまる爽快さがいい。
    竜崎と官僚などの腹の探りあいもおもしろい。
    にしても、竜崎はハンコ押しながらよくもあんなに話を聞いたり考えたりできるもんだ。
    そして、やはり戸高はいい仕事するな~。

  • 複数事案が一本の線に集約していくストーリー。ちょっと技巧に走りすぎかも。

  • シリーズもの。最初から思ったが、キャスティングするとしたら、戸高は新井浩文。

  • シリーズものなので、すぐに読みたくて読んだ。
    これはとても面白かった。
    所轄の署長としての枠を超えて
    捜査本部を仕切ることを任された竜崎の
    手腕が良くよくわかる痛快なストーリー。
    偉い人の見る目が次々変わるのが
    おもしろかった。

  • シリーズ前作3.5にも出てくる話を長編にしたもの。難事件が重なり、しかも警視庁だけでなく外務省、厚生省、公安と色々な機関との絡みも出てくる。だが、ぶれない竜崎節で気持ちよく解決。

  • 効率と原則を貫く堅物官僚警察官竜崎のシリーズ第4段
    竜崎にこれでもかこれでもかと降りかかる連続した事件(含:私用)、そのあわただしさはフロストシリーズを思い出す感じ。

    その連続事件した案件がひとつの方向に収束していくさまが、本作の読みどころで、竜崎の手腕と舌鋒の鋭さに、毎度のごとく留飲が下がる思い。上手いなぁ今野敏

    ただ、一つ不安が。竜崎のキャラクター変わってきてないか?堅物が柔らかくなって親しみを持たせる手法は、ある意味常道だけど、このシリーズに限ってはもろ刃の剣にも思えるのだけど?義理と人情を大切にする人情派警察ドラマなんてもんは「はぐれ刑事純情派」にでも任せてしまえばいいのだ。その方が効率的であろう。

    シリーズを重ねるごとに竜崎が堕落(笑)していくのが心配。このまま、凡百の警察小説にならないことを祈って、竜崎よ原則と効率と孤高を貫いてくれ。

  • 竜崎が、2捜査の総括となる。
    外務省人がひき逃げされる。
    元外務省人が、殺される。
    麻薬捜査のため、密偵した人と、機会を作った人。
    今裏ボス?となっているキャリアの発案。
    この男に、竜崎は一言バシッと!
    自分の出世のために密偵者の安全を考慮浅く行動に移したな!
    警察、**省の、縄張り、階級、人事と、難しいことを、竜崎は、見事にさばく。

  • 竜崎シリーズの本は面白い!!
    今回は麻薬がらみの三つの事件を追っていく話

  • 警視長でありながら大森署の署長である竜崎とキャリア同期の伊丹警視庁刑事部長の活躍の話。今回は竜崎にとってそれぞれ、うっとうしい、または他人事ともいえるような、3件の事件が徐々につながりを持ち、しまいにはゼロまで登場することになる。被害者が外務省の人間であり、また事件には麻薬が絡んでいた為、外務省や厚労省、また公安まで登場して中々大掛かりな展開となる。こんなに話が大きくなってしまい、隠蔽捜査シリーズも後が大変な気がするが、著者の作品の中では一番楽しみなシリーズであるので期待している。竜崎署長こそ国家公務員の鏡であり、つまり実際にはまず居ないのであろうが・・・

  • 竜崎のキャラが本当に面白い。
    自分が変人だと思われているのが意外だと思っている。
    国家公務員は国のために働いているという大前提で揺るぎない信念を貫き通す。
    今回はひき逃げ事件と殺人事件で外務省、厚労省が絡んでくるが、竜崎自身の信念に基づいた判断力で事件が解決していく。
    さすが竜崎。でも本人はいたって当然の成り行きと思っている所がまた面白い。

  • 一所轄の署長の権限を超えて信念通りに行動できる竜崎署長、相変わらずカッコいい。

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転迷―隠蔽捜査〈4〉の作品紹介

相次いで変死した二人の外務官僚。捜査をめぐる他省庁とのトラブル。そして娘を襲ったアクシデント…。大森署署長・竜崎伸也に降りかかる難問の連鎖、やがて浮かび上がった驚愕の構図。すべては竜崎の手腕に委ねられた!極限の緊迫感がみなぎる超本格警察小説シリーズ最強の新作。

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