宰領: 隠蔽捜査5

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著者 : 今野敏
  • 新潮社 (2013年6月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103002567

宰領: 隠蔽捜査5の感想・レビュー・書評

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  • ミステリでありつつ、警察官という職業を描いた小説である、というのが
    最近の今野作品の定番だが
    このシリーズはそれに加えて竜崎家の家族小説でもあると思う。
    誘拐事案と息子の大学受験が被る(しかも体調不良でひと騒動)という
    傍で見ている分には最高に面白い展開。

    所轄と本部、刑事部と警備部との対立構造に加えて
    今回は警視庁と神奈川県警との対立までもが描かれている。
    こういう利権の絡み合いを嫌う竜崎にとっては
    さぞかし頭が痛い事案だったことだろう。
    そして、話が進むにつれてその対立関係が解消されてくる、というのも
    ある意味お約束となりつつあるような…。
    特に神奈川県警の板橋課長が、読み違いを機に竜崎に全面的に従った辺り
    組織の面子に囚われない現場の方が頑ななようで柔軟だったのが面白い発見だった。
    いろんな人が知恵を出し合って事件を解決するスタイルもいつも通り。
    指揮本部が犯人像を掴むまでの紆余曲折もさることながら
    実行犯を確保し、解決したと見せかけてさらに状況がひっくり返るところは
    痛快だった。
    欲を言えば最後まで竜崎に関わってほしかった。
    最終的な結果を伊丹の口から聞かされるのはなんとなく不完全燃焼(爆)。
    邦彦くんの東大受験も、あれだけいろいろあった割に無事にすんで
    ちゃんと結果も出せてよかったと思う。

    それにしても竜崎伸也という人は、キャリアのくせしてキャリアらしくない警察官だ。
    今回はいつもに増して竜崎と家族の遣り取りが面白かった。
    竜崎に向かって「そんな身も蓋もない」と言ったときの
    奥さんの苦笑いが目に見えるようで思わず笑ってしまった。
    デフォルトのパターンができつつあっても、やっぱりこのシリーズは面白い。

  • 安定の面白さで楽しめた。
    ただ、事件の真相が出てくるのが唐突な感があって、ん?となった。竜崎はいつ頃気づいたんだろうか。
    県境をまたぐだけでこんなに揉める警察組織はなんとかならないのかなぁ、なんて思った。

  • 2017.7.28
    さすが安定の面白さ。竜崎かっこいい❗️
    先入観にとらわれず、想定できるすべてについてフラットに調査していく。そして、階級にとらわれず、縄張りも関係無し、目的に向かってまっしぐら。意見の相違があっても穏やかにそして納得させる言い方で突き進む。取捨選択の判断が的確な怜悧な思考。
    だからこそ愛情などあっさりし過ぎと思われてしまう。できること、できないこと、優先順位、人に任せるでも、こと等、あまりに的確だから迷いを見せないから薄情な男の印象がある。家族は竜崎の立場をよく理解していて不器用さも理解していて信頼してくれている。ぶれない男、本当魅力的だ。

  • やっぱり芯がある竜崎の言動が心地いい。
    時間があれば判押しするのに、とてもいい緊張感にわくわくできて一気読み。

    そこに息子の受験を絡めるのがまたいい。
    邦彦の親指たてる合格報告、真似してしまうほどこっちまで嬉しくなるラスト、いい余韻。

  • またまた、伊丹に無理難題を押しつけられ、通常ではあり得ない立場に立たされる竜崎

    丁々発止のやりとりにぐいぐい引きこまれるのですが、そこへ至る確証が特にあるように思えず、結末は何かすっきりしないものでした

    事件の背景がもっと描かれたら、よかったように思いました

  • なんとも面白みのない主人公、竜崎署長がなんとも魅力的。
    お馴染みの水戸黄門方式での印籠代わりの「警視長バラシ」。

    普通の所轄署長だと思い高圧的に迫ってくるキャリア組に伝家の宝刀「警視長」階級の公表。

    浅見光彦の兄が刑事局長みたいな

    こちらは本人だからね

    嫌味がないよ

  • 大森署長に左遷されたキャリア警察官僚竜崎伸也が活躍する「隠蔽捜査」シリーズの第5弾。今回は代議士の誘拐及びその運転手の殺害という事案を解決する。安定した面白さで、竜崎と神奈川県警との駆け引きも読みごたえがあった。しかし、最後のどんでん返しは、正直、納得感が低く、もやもやしたものが残ってしまった。

  • 「隠蔽捜査」第5弾
    矢継ぎ早に次々と読んで、とうとう今発行されているのの、最後まで来てしまった。
    じきに、5.5がでるらしいけれども。

    今度は、犬猿(?)の神奈川県警との合同捜査の指揮をとることに。
    そして息子の受験、しかも体調絶不調。

    事件解決だけがストーリーでないから、絶対にうまくいくのがわかっているのに面白い。

  • ドラマはまだ見ていないのですが、ドラマになったことで注目を集めている隠蔽捜査。1作目からハマって新作を楽しみにしていましたが、少し出遅れてしまいました。

    今回も竜崎の原則を最優先とする判断、行動が痛快でした。前作以前よりも内面の描写が増えた感じで、竜崎の人間としての成長も垣間見られます。

    いつか言ってみたいセリフ、本当に格好良い。
    「いつ誰に何が起きるかなんて、誰も予想できない。大切なのは、起きたことにどれだけ対処できるか、なんだ」
    「苦労などしていない。考えることがたくさんあるだけだ」

    戸高の活躍がなかったことは残念でした。下平の株は本作で急上昇です。相変わらず、伊丹の使えない具合が際立ちました。組織内の政治は人をダメにすることがよくわかります。

    本筋は竜崎が活躍し過ぎた感がありますが、読み物としては相変わらず面白く、今回も男を惚れさせる魅力は楽しませてもらえました。

  • 2013.08.09

    待ってました!と言わんばかりに読み出したが、途中で、なんだか今回はあまり…と言う感じがした。

    竜崎のキャラクタが好きで毎回読んでいて、今回もお約束感は否めないが、本当にこの人はいいキャラクタしてるな~と改めて感じた。
    しかし、なんだよなぁ。
    もう少し何かが欲しいような。
    内容的にも、あれ?と思うことがあって、なんとなく先が読めたこともあるかもしれないが。
    でもでも、やっぱりシリーズが終わり!とかなると嫌なので、このシリーズは書き続けて欲しい!

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宰領: 隠蔽捜査5の作品紹介

大森署署長・竜崎伸也、今度の相手は「要人誘拐」そして「縄張り」――。大森署管内で国会議員が失踪した。やがて発見された運転手の遺体、犯人と名乗る男からの脅迫電話。舞台は横須賀へ移り、警視庁の“宿敵”神奈川県警との合同捜査を竜崎が指揮することに。県警との確執、迷走する捜査、そして家庭でも予期せぬトラブルが……全ての成否は竜崎の決断が握る! 白熱度沸点の超人気シリーズ最新長篇。

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