善人長屋

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著者 : 西條奈加
  • 新潮社 (2010年6月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103003144

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善人長屋の感想・レビュー・書評

  • ※※※※※こりゃ食う寝る出すの生存必須時間を削ってでも読むべき本\(^o^)/

    エンタテインメント小説って―のはこういうのを云うんでぃ!(と、江戸弁になるところにミソ有り!) の見本です。
    面白いです。
    久々に素晴らしい本に出会いました。りょうけん的に超お薦め本です!!

  • 設定がうまい。
     読後感も非常に良い。
      秀逸な時代小説。
    ストーリーは読む人それぞれの感じ方、とらえ方。でも、おすすめできる一冊です。

  • 面白かったです。「善人長屋」にそんな秘密があったとは(笑)。
    長屋の一人一人に愛着というか情が湧いてきそうです。今度はどんな面倒に巻き込まれるだろうとわくわくしながら読みました。
    こういう人情モノが大好きです^^

  • 店子たちは、裏稼業を持つからこそ、普段は善人を装う。
    ついたふたつ名が善人長屋。
    設定が面白かった。
    裏稼業をしているのも、止むに止まれぬ事情が多く、ひどい悪党には思えない。
    むしろ人情味があって、時にじーんとくる。
    本当の悪を懲らしめる、痛快さもあった。
    書き下ろしエピソードで、話がぐっと引き締まった。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-7a75.html

  • いやぁ、西條さんの人情もの時代小説はいいですね!ゴメスシリーズのような派手さはないけど、ほっこり和めてちょっと泣ける、いい塩梅の短編集だと思います。長屋の住人みなキャラが立ってていいですが、私は特に文さんが好き^^あの兄弟の苦労話とか、お縫ちゃんとのその後なんかも読んでみたいです。

  • 西條さん得意の時代人情もの最新刊。設定は
    小悪党ばかりが集って暮らす長屋。その小悪党達は
    裏の稼業を知られない為に、日常と表の稼業に
    勤しみ、結果周囲からは善人の集まり...「善人長屋」
    と呼ばれる皮肉な事に...w。
    その長屋にひょんなキッカケと勘違いから新たな
    住人となった根っからの善人「加助」が次々と
    やっかい事を持ち込んでくる...。
    というなかなか面白く鉄板的な設定。

    なんだが、読んでいて意外と熱くならない。むー。
    なんでだろ?長屋住人達のピカレスク的な活躍を
    期待していたのですが、思った程派手じゃないから?
    でも時代ものだしね...。と自分を言い聞かせて読んで
    いました。こういったものは長編の方が、
    思い入れ出来ていいのかも?

    最後の書き下ろしの連作2編はストーリーを
    締めくくるに相応しいド人情なほっこり感を
    与えてくれます。加助の異常なまでの
    お人好しっぷりの謎もきっちり証して大円団。
    この展開で一冊にしても良かったのにねー。

  • 裏稼業の持ち主だというから(世代的にやっぱり)必殺仕事人を想像しました。
    けれど、長七長屋に住んでいるのは、人殺しを働くような悪人じゃなく、情に厚い人たちでした。

    連作短編ながら、最後の2編は書き下ろしとのこと。
    少しだけ苦さは残るものの、これはこれでいいと思えるようなラストでした。
    続編もあるとのこと。ぜひ読みたいです。

  • 裏家業持ちの悪人さん達だけど、みんな心はあったか。続編ないのかな。

  • この長屋、ただものじゃない! “真面目で気のいい人ばかり”と噂の「善人長 屋」。しかし陰に回れば、大家も店子も裏稼業の凄腕揃い。そんな悪党の巣に、根っ からの善人、加助が迷い込んだ。人助けが生き甲斐で、他人の面倒を買って出る底な しのお人好し……。加助が持ち込む厄介ごとで長屋はいつも大騒動、しぶしぶ店子た ちは闇の稼業で鳴らした腕を揮う!

  • 意外性は薄いが、安心感のある展開にぼのぼの。

  • 長屋の人々には、それぞれ裏家業があり、それを隠すために表では善行を重ねる・・・。
    文吉さんと犀香さんと、殿様のお話が好き。

  •  真面目で気のいい人たちばかりが住んでいるからと、付いた名前が『善人長屋』。
     しかし実際は、盗人に情報屋に美人局、騙りなど…裏稼業に手を染める悪党ばかりが集まる長屋だった。
     そこに、過ぎるほど善人の加助がやって来る。
     人助けが生きがいと言っていいほど善人の加助が持ち込む厄介ごとに、長屋の人々は巻き込まれ、人助けを加担するはめに。

    ------------------------------------------------------------------

     悪党が主役側なので、読む人によっては、え…それでいいの? て思うかもしれないけれど、まぁ創作なので、その辺はそんなに向きにならなくてもいいのかな、と私は思う派です。
     ただ、盗人には盗人の流儀がある、てルパン三世的な感じで、自分たちだって悪党なのに、より悪い悪党を退治しちゃうところがね、笑っていいのか何なのか。
     気軽に読めば、楽しいかな。

     この本に収録されている書き下ろしの話で、加助さんの素性なんかも分かったりして、これで終わりなのかと思ったら、続刊があるらしいから、続きも読んでみようかな。

  • 尼崎の事件を読んだ後だと、
    善人さんがうらやましいですわい…
    気楽に読める、楽な本でした。

  • 脛に傷持つ者ばかり。
    何が「善人」なのか。よく分からない。
    お涙頂戴なのか。
    小悪党が悪びれないのは戴けない。

  • いやあ面白かった、予備知識もなにもなく、タイトルと装丁に惹かれてつい手に取ったんだけど。江戸の長屋っていう居住スタイルいいよね。まんがみたいな設定キャラの集まりで。善人長屋という、表向きはいい人ぞろいの長屋はじつは悪党の集まりで、そこへひょんなことから正真正銘の善人、加助が住むことになり。。
    短編集ではないけど覚書目次→善人長屋/泥棒簪/抜けずの刀/嘘つき紅/源平蛍/犀の子守歌/冬の蝉/夜叉坊主の代之吉/野州屋の蔵

    さいごのふたつはとくにつながったストーリーだね。ほんと人物設定がいい、愛すべきキャラばかりだし、物語もはらはら、わくわく、しんみりといろんな要素がしっかり織り込まれていて、楽しめた。伏線も無駄なくさりげなく張られているかんじ。シリーズ化してるのかなぁ。読みやすかったし西條さん初読だったけどまだまだ読んでみたいなぁ。
    犀の子守歌がいちばんよかった。一国の殿と呼ばれるひとがもし。。こういうこともあったかもしれないよなあ。これはネタバレしないでおこう。短編なんだけど、ほろりとさせられた。ひとは、ほんとうに膝突合せ触れ合う距離までいかないと、見えない一面ってあるんだよなあ。勝手な思い込み批判を戒める気持ちになった。こういう懐の広い奥方様もだいすきだよ。

    とにもかくにも満足度高めの、おすすめの1冊。こういう想像力の作家さんだいすきだー。要チェックだ。

  • 表向きは善人だが、実は“裏稼業”を持つ者ばかりが住まう、通称「善人長屋」を廻る、連作短編集。
    手違いで越してきた本当の善人・加助の、行き過ぎる“人助け”に仕方なく手を貸してあげる、長屋の住人達の姿が心地いいです。

  • 安心して読める。
    こういう長屋もいいもんだ。
    富岡八幡宮のご利益。

  • 善悪って、はっきり線引き出来ないものも沢山あるものね。

  • 9編の連作短編集。
    善人長屋という通り名に反して、店子達はいずれも裏稼業を持つワケアリな人物ばかり。
    善人長屋でただ一人の素っ堅気でお人好しの善人、加助の持ち込む厄介事に巻き込まれる店子達。
    所々でほのぼのとしたものを感じさせながら描かれるドタバタ人情話で、どのお話も面白かったです。
    店子達それぞれが何故裏稼業に身を置くようになったのか、何を抱えているのかということも物語の中で自然な形で語られていて、読み進めていくうちに愛着がわいてくる。
    ラストは切なく、苦味を感じさせる形ですが、良い終わり方だと思います。

  • 泥棒やスリなどの小悪党が寄り集まってすむ長屋が《善人長屋》と呼ばれる矛盾。
    しかし、善は善、悪は悪と簡単に割り切れないのもまた真実なのだ。

    この長屋に住む人々は、人様には言えない裏稼業を持つ者ばかりだが、困っている人を放っておくこともまたできない。

    ここに手違いから住むことになってしまった一般人であるところの加助のおせっかいに巻き込まれてしぶしぶ手を貸すというのは事実だが、人の難儀に共感するという点においては、やはり常人には計り知れない奥深さを持っているのがこの長屋の住人たちなのだ。

  • 裏稼業を持つ店子たちがそれ故に日頃は善行に励み、ついたふたつ名は“善人長屋”。裏を知らない新入り店子を勘違いから受け入れてしまい・・・
    手に負えない厄介事を抱え込んで、周りに頼る人って迷惑だよねと、皮肉な気持ちで読んでいたが、最後、その言動の理由にちょっとズキッときた。

  • “真面目で気のいい人ばかり”と噂の「善人長屋」。しかし陰に回れば、差配も店子も裏稼業の凄腕揃い。そんな悪党の巣に、根っからの善人、加助が迷い込んだ。人助けが生き甲斐で、他人の面倒を買って出る底なしのお人好し…。加助が持ち込む厄介ごとで長屋はいつも大騒動、しぶしぶ店子たちは闇の稼業で鳴らした腕を揮う。

  • 善人長屋という通称とは逆に、裏稼業を持つ人々が住まう長屋にお人よしの塊のような加助が仲間入りしたことにより、長屋の人々が通称通りの善行を行うはめになる。
    文吉とお縫の関係や、加助の後添い探しなど、続編を読むのが楽しみ。

  • 時代設定されているんだけど、時代背景が感じられなくて、
    棒読みに感じてしまい感情移入できない。

  • 裏稼業を持つ者たちばかりが住んでいる長屋に、一人の本物の善人がひょんなことで紛れ込み、裏稼業の腕を使って皆が人助けに奔走する羽目になる。

    普通の人情時代劇モノだが、「今春屋ゴメス」のように設定が良い。この設定だけで面白そうな読み物だと窺える。実際、文句なく面白い。長屋の住人それぞれの裏稼業のスゴ腕を見せ付けてくれるのも痛快だし、各話の人情ストーリーにも泣かされる。9話の短編集だけれど、どれも外れがない。そして、書き下ろしの最後の2編で善人の加助自身の妻子問題が解決。上手く裏稼業と絡めてあって、見事でした。
    このシリーズも続編があるようなので楽しみ。

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