上野池之端 鱗や繁盛記

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著者 : 西條奈加
  • 新潮社 (2014年3月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103003168

上野池之端 鱗や繁盛記の感想・レビュー・書評

  • 江戸の料理店が舞台。奉公に出されたお末、若旦那を八郎に軸に三流料理店「鱗や」が一流店に至るまでの繁盛記。お末の成長と思いととも八郎の秘められた過去が馬脚を現し始める。怨念、非道、欲望に裏打ちされた事件の解明もミステリー心を擽る。若旦那に掛けられた言葉にお末が明日の希望を見出し、その思いが若旦那の大罪を防ぐ防波堤となる ・・・意地らしい感動の場面。料理の描写に唾を飲み、人の情けに涙を流しサクサク染み入る文章に心の襞は踊り出す。最後の情景が一枚の絵となり暫く心はホカホカな予感です。

  • 落ちぶれた料理屋に半ば騙される形で奉公に出された女の子・お末が主人公の連作短編集。
    主人家族のダメダメっぷりにイラっとしながらも、お末の聡明さに救われ、お店がどんどん昔を取り戻していく姿にじんわりする。
    最後の終わり方が少し物足りなかったけど、ほんわかするお話でした。

  • 騙されて江戸の奉公先に連れて来られたお末。連れ込み宿同然の三流料理屋の鱗やを、若旦那とともに立て直していく。

    巻き込まれる事件の謎を解き明かしながら、料理屋を奉公人ともども作り替えていく前半は面白かった。料理の描写も美味しそうで、楽しく読めた。西條さんの料理描写は本当に素敵。大好きです。しかし、後半から、若旦那の過去が絡み、思いがけずシリアスな展開に。まぁ、最後は落ち着くところで落ち着いたけれど、若旦那が暴挙に走るところはちょっとなぁ、、、という感じ。お末に諭されなくとも、もうちょっと頭のいい振る舞い方も出来たのでは?と思った。

  • 人の心がかよっていてあつたかい小説。
     面白かった。後半に入って、若旦那やそれを取り巻く本筋がすべて読めた。

  • 『千年鬼』のあの、救われないのに爽やかに明るいのが強く印象に残っていて、読んでみようかな、と。
    ピーナツアレルギーのアナフィラキシーショックや、ストーカー殺人と言った超現代的なネタでミステリ仕立てな部分もあり、でも其々のキャラの機微はしっかりしてるかな。
    ラストが最大3行(?)何か足りないような気がした。
    残念なところはそこだけ。期待した通り、読後感は悪くなかったです。

  • 面白かった!

    幼いながらも賢くて筋のとおったお末が、若旦那と店を建て直していくお話。
    勧善懲悪、善い人はみな救われる温かなラスト。
    そういう、時代小説らしいわかりやすさが大好きです。

  • 落ちぶれた料理屋に奉公に来たお末。

  • 料理茶屋に奉公する娘・お末のお話。短編連作集。
    幽霊騒ぎが出始めたあたりから、何やら嫌な方向に話が進んでいったけど、最後はほっこり終わりました。
    続編があれば、夫婦になっていることでしょう。

  • ほのぼのとしたお話になるのかと思えば怖ろしく、最後の落とし所はさすがです。

  • 落ちぶれて、三流の料理屋になっていた「鱗や」に、騙されるようにして奉公に入ったお末。
    “菩薩”のような若旦那と共に、一流料理屋に再生する為に奮闘していきますが、この若旦那に「鱗や」に対する謎めいた含みが見えて・・・。
    読みやすい展開で、「鱗や」が再生されていく様子は良かったです。
    若旦那の“含み”は中盤から見え見えという感じでしたね。ラストも、もっとじっくり書いてほしかった気がします。

  • 騙されたようにして「鱗や」に奉公に来たお末。しようもない店の菩薩のような若旦那のおかげで仕事にやる気を見出だしていく…。短編6話連作。最初のお末の扱いで、いやな感じになるかと思いきや、若旦那が素晴らしい…けど途中から、想像した感じになって、最後が駆け足のような展開になって残念。周りの奉公人達もよかっただけに…あと料理おいしそう。

  • 三流以下の料理屋、鱗や。
    奉公に上がった少女、末は、若い主人とともに店を変えようと奮闘を始めるが…。

    お店が繁盛していくほのぼの物語かと思いきや…!
    おもしろかった。

  • よくありそうな話だけど、好み。
    最終章の謎解きは、記述が過剰で、ものたりなく感じた。

  • 騙されて江戸に来たお末の奉公先「鱗や」は
    料理も接客も三流の料理店だった。
    少しでもお客を喜ばせたい、そう願うお末と
    同じ志をもつ婿入りしたばかりの若旦那、八十八郎の
    名店と呼ばれた昔の「鱗や」を
    取り戻すための奮闘が始まった。
    しかし、甦った名物料理とおもてなしが
    通人の噂になる頃、お末は菩薩と呼ばれた若旦那の
    持つもう一つの顔に気づき始める…

    落ちぶれた料理屋を頑張って立ち直らすぞ~!
    という明るい話かと思ったら…
    そういった部分の要素も楽しめるのですが
    ミステリのような謎解きもあって
    しかも西條さんの話ってどこかビターというか
    哀しい感じが漂っていて…そこが好きです。
    わかりやすく人情でほっこりというより
    苦味もある、本当に人間の業は恐ろしい、と
    書いたうえでの人情もの。

    ただ、そこまで復興やら復讐やら色々書いた割りに
    最後がすごくあっけなく終わってしまった印象。
    そこまで辛いこともあったのだから最後は
    もう少し幸せになった描写が欲しかったですね…

  • 読み始めた時ちょい嫌な奴だなとの印象をはるかに凌ぐ主人家族のクズっぷり。もっとメタメタにしてやれば良かったのに。
    他の人々は皆愛しい。
    お末ちゃんと若旦那のその後を想像してほっこりエンディングで良かった。

  • 内容紹介
    なぜみんな気がつかないの? 優しい若旦那の背中で口を開ける蛇の姿に――。騙されて江戸に来たお末の奉公先「鱗や」は料理も接客も三流の料理店だった。少しでもお客を喜ばせたい。お末の願いが同じ志を持つ若旦那に通じ、名店と呼ばれた昔を取り戻すための奮闘が始まった。甦った名物料理と粋なもてなしが通人の噂になる頃、お末は若旦那のもう一つの顔に気づいていく……。美味絶佳の人情時代小説。

  • 落ちぶれた料理屋を再生復活させる話かと思いきや、それだけにとどまらずミステリ要素もあってなかなか面白かったです。料理の描写もとても美味しそうv でももうちょっと時間をかけて(エピソード増やして)ラストに繋げてほしかったというか…ぶっちゃけ、お末ちゃんと若旦那にくっついてほしかった(>_<) にしてもやっぱ西條さんの人情ものはいいですねぇ^^ 

  • なんかもうちょっとすっきりわかりやすくハッピーエンドになって欲しい
    時代小説にはそれを求めている

  • 単に料理屋を舞台にした話と思って読み始めたら、ミステリィ含みの意外性。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/12936680.html

  • 14で江戸に来たお末の奉公先は連れ込みまがいの料理屋だった。
    辛い仕事や厳しい周囲の人々に根をあげそうになりながら
    優しい若旦那の助けでお末も店も変わっていく。
    しかしその若旦那にも違う一面が…。

    じんわり温かいいい話。

    【図書館・初読・10/9読了】

  • とても悪い人と、とてもいい人が出てくるが、どっちも怖い。お店を変えていく所は面白い。

  • 信州から上野の料理茶屋・鱗やに奉公にきたお末.古手の女中たちにいじめられるが、陰日向なく働くところを若旦那の八十八朗に認められ可愛がられる.大旦那・宗兵衛の放蕩ぶりや女将・お日出と若女将・お鶴の散財にも、八十八朗は何食わぬ顔で料理屋の家業に打ち込む.やがて評判が出てくるが、次第に鱗やのこれまでの汚点が判明してきて、八十八朗の長年の怨念が爆発する.次第に盛り上がる感じが読んでいて楽しめる.

  • 2014年9月西宮図書館

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上野池之端 鱗や繁盛記の作品紹介

なぜみんな気がつかないの? 優しい若旦那の背中で口を開ける蛇の姿に――。騙されて江戸に来たお末の奉公先「鱗や」は料理も接客も三流の料理店だった。少しでもお客を喜ばせたい。お末の願いが同じ志を持つ若旦那に通じ、名店と呼ばれた昔を取り戻すための奮闘が始まった。甦った名物料理と粋なもてなしが通人の噂になる頃、お末は若旦那のもう一つの顔に気づいていく……。美味絶佳の人情時代小説。

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