大川契り: 善人長屋

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著者 : 西條奈加
  • 新潮社 (2015年11月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103003175

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大川契り: 善人長屋の感想・レビュー・書評

  • 善人長屋第三弾。

    儀右衛門とお俊の馴れ初めも語られる。
    なかなか、波乱万丈だ。
    そんな経緯を知り、お縫もだんだんと大人になっているのかな。
    書き下ろしの「鴛鴦の櫛」と「大川契り」が一番心に残った。
    文吉とお縫もいい感じ❤

  •  シリーズ第3弾。
     前回は長編でしたが、今回は短編集に戻ってます。
     「善人長屋」シリーズというからには、長屋の住人というか、長屋の存在が主軸なんだろうけれど、私には、加助さんが中心に話が進んでくれたほうがしっくりくるというか、おもしろいと思うんですよ。
     だから、やっぱり第1作目が一番おもしろかったなぁ、と。
     今回は前回よりは加助さん出て来たけどね。
     でも、読み進めるうちに飽きて来る。
     あとやっぱお縫いさんのキャラが微妙。

  • 久々に善人長屋のみなさんと再会♪
    加助さんの親切過ぎての自分だけが気付いてない厄介ごともちこみ体質も相変わらず(笑)
    今回、さすがにへこむ場面はあったけど、あれでこそ加助さんだわ。
    それを、文句を言いながらも解決してくれる長屋の面々は裏家業あってこその「善人」だと思う。
    お俊さんと儀右衛門さんのなれそめは、あまりに過酷で衝撃。でも、それを乗り越えているからこそ、今の2人があるのだよね。うん。
    鴛鴦の話からの大川契りの流れには、しんみりしちゃった。
    お縫ちゃんの気持ちは、そろそろ伝わるかな。
    お佳代姉さんとの和解も書いてほしいな。
    続きを心待ちにしよう。

  • 「ねえ、とびきりの人助けをしたはずなのになんであたしたち、縛られてるのかしら?」

    スリに詐欺師に美人局、悪党ぞろいの善人長屋に迷い込んだ、人助けが生き甲斐の真の善人・加助。あふれる善意で次々持ち帰る面倒の種に住人たちは辟易。しかも拾った行き倒れが盗賊の一味と判明し、そのとばっちりで差配の母娘が囚われた。長屋の知恵を結集し、二人を無事に救い出せ!

  • 善人長屋シリーズ。このシリーズいいよなあ。もっとずっと続いてほしい。
    淡々としたいまどきの文章のあとだったからなおさら、読書ってこーでなくては!と堪能できた。“暦にしがみつくようにして、盛夏は江戸に居座っていた” こういう表現力とか、だいすき、ほんといま一番すきな作家さん。
    泥つき大根/弥生鳶/兎にも角にも/子供質/雁金貸し/侘梅/鴛鴦(おしどり)の櫛/大川契り
    お俊と儀右衛門も、こんな出会いだったのかあ。お縫と文吉もいずれ。。 長屋の面々のそれぞれのキャラクターも自分の脳内イメージが定着してきて、この物語にはいつのまにかとても惹き込まれている。ラストの章の笑いについての一文もすき。“人を笑かすいうんは、立派な才や。度胸と頭と、そして情。三拍子揃うて初めて成せるもんやさかいな” ←これほんと、ぽんと手を打ちたくなるほど腑に落ちた。まだ3冊だけだから、新作が心待ちになるようなシリーズもの探してる方にもぜひぜひ。オススメです。

  • 西條奈加の「善人長屋シリーズ」第三弾。

    氏のシリーズ物は他に、SFファンタジー系時代小説の「金春屋シリーズ」、現代市井軽ミステリー小説(勝手に造語w)の「神楽坂日記シリーズ」があるが、いずれもまだ2作づつなので、本格的?人情時代小説の本作が今のところ代表シリーズとなるのだろう。

    氏の小説はメインとなる時代小説でも、他のファンタジー系や現代ものでも、キホン市井が舞台の人情ものであり、この分野の若手?では今、質・量ともに第一人者だろう。

    本シリーズは、善人長屋と巷でよばれながら、実は一人を除いた住人全員が裏稼業を持つという長屋を舞台とした連作短編で、今回も安定した西條ワールドで、何とも言えない良い味を出している。

    特にラスト2編の描き下ろしが、やや重めのトーンながら秀逸だ。

    若いころは歴史小説は読んでも時代小説なんて見向きもしなかったのだが、最近は時代小説(特に市井もの)が面白く、西條奈加のほか、葉室麟、朝井まかてなどがお気に入りだ。(この両氏は歴史小説に近いものも書くが、それらも面白い)

    50も半ばともなると、やはりこういう日本人的人情ばなしに共感を覚えるようになるのだろうか。


    はなしは変わるが、TVで時代劇の連続ドラマは消滅したとの記事をどこかでみた。

    ここ10年くらいドラマ・バラエティの類は一切観なくなった(アニメはたまに観るw)ので、事実かどうかはわからないし、調べてもいないのだが、それに近い状況であることは想像に難くない。

    一方CS放送では、時代劇チャンネルが高齢者を中心にとても人気が高いという話も聞くのだが、これは旧作の再放送がメインなので、結局は新しい番組は作られていないという現状には変わらないだろう。

    韓流ドラマでは、嫁が夢中になって観ているのを傍でみていると、時代ものもかなり人気があるようである。

    大河ドラマに限っては幕末ものや戦国ものは人気があるようなので、江戸時代を舞台とした時代ものにも、ひとつの文化としてぜひ復権して欲しいと、中年日本人として切に願う。

    そういった意味では西條奈加の時代ものは、ストーリー的にも若い人にもウケそうだし、人気のの女優さんとかイケメン俳優を配して連続ドラマ化したら、良い作品になるのではないだろうか。

    できれば実現してほしいものである。

  • 図書館の新刊本コーナーに並んでいて、手に取った。
    前作の内容を忘れていたので、「?」となることもありましたが、楽しく読めました。
    儀衛門さん、お俊さんのなれそめも明らかになりました。
    唐吉さんの「男色疑惑」が面白かった。それを案じる文吉さん。

  • 次が気になって気になってドンドン読み進めちゃいました。
    なんだかんだと結局皆善人!
    お俊さんの過去も波瀾万丈~

  • 善人長屋の面々がそれぞれキャラが立っていて面白かった。

  • だんだん癖になって読んだ。
    しかしお縫、いきおくれるぜ!
    さっさと結婚するのが江戸時代でしょ‼︎
    久々に半七が読みたくなった。

  • 善人長屋シリーズ、3作目。

    裏稼業を持つ店子ばかりが住まう長屋の中で、一人、堅気で善行を行うのがもはや生き甲斐、趣味としている加助が持ち込む面倒ごとに、善人長屋のメンバーがてんやわんやとなるシリーズ。

    今回は、善人長屋を厭うお縫の実姉や、母親と父親の馴れ初め話など、お縫の身内の話も読めて、ますます善人長屋に愛着が湧くように。加助の善人ぶりがもはや面倒ごとを運ぶものにしかなっていないが、「兎にも角にも」のお話のような、その善行が一部報われる話もあってホッとする。
    ただ、8話もある短編集で、一話一話が短く、面白かったんだけど、店子たちの裏稼業の凄腕っぷりを随分端折られているのが、期待していた分、ちょっと残念だったかも。

  •  善人長屋の短編集です。お縫ちゃんの両親の馴れ初めが語られます。お縫と文吉の仲ももどかしくて、気になる所です。

  • 小説新潮2013年7,10月号、2014年1,4,7,10月号掲載の6篇に書下ろし2篇を加えて2015年11月に刊行。シリーズ3作め。盗人長屋の出来事を描く江戸人情ものだが、面白そうな設定があまり生きておらず、盛り上がりにもかけて、低調。加助の役まわりも、考えなおす時期に来ているのかも。

  • そろそろ文さんといい感じになる?

  • 市井のいち庶民(訳ありもいるけど)にもそれぞれの物語がある、のかもしれない。

  • L 善人長屋

    善人ばかり、とは表上。裏稼業は様々な阿漕な職をもつ面々。
    うーむ。
    盗人やら美人局やら、その職を活かした活躍で事件を解決!なんだけど。
    殺しこそしてないけど結局は御用になりえる面々が活躍するのがどうもモヤモヤ。
    根っからの悪との区別はされているけど、なんだかんだで、どーなのよそれは。と思ってしまう。
    それを言っちゃあおしめえよ、なんだけどね。
    お前たちの陰で泣いてるお人がいるんだよぉ〜って野暮すぎるか。

  • 長屋の平和を守るため、悪党たちしぶしぶ大奮闘!スリに詐欺師に美人局、実は凄腕ばかりの善人長屋に迷い込んだ本物の善人・加助。人助けに燃え、減らず口の不良娘やケガをした当たり屋、不審な傷だらけの男児など、面倒の種をせっせと連れ帰り、そのたび騒動に巻き込まれる住人たちは戦々恐々。しかも拾った行き倒れが西国の盗賊一味と判明。とばっちりで差配の母娘が囚われて―!?

  • 善人長屋シリーズ第…3作目ですか。いつもどおり、ええ話でした^^ 
    お俊さんの過去話、一読者としては彼女の人となりを知れるエピソードとしてとても重要ですが、お縫ちゃんとしてはさぞつらい話だったろうなぁ(/_;)
    にしても、文さんの勘違いっぷりときたら(笑)

  • やはり優しいお話でした。
    お俊さんの過去は辛かったです。

  • 善人長屋シリーズ第3弾は短編8編。加助の善人ぶりは相変わらずで、振り回される面々も相変わらず(笑。鉄板の面白さも相変わらず。

  • 善人長屋3作目!

    今回も見事な連作だった。書き下ろしの二編が和んだ。
    しかし加助はほんとにはた迷惑だなあ…笑

  • 長屋の全員が法に反した「裏稼業」を持っているのだが、表の顔は善人なので『善人長屋』と呼ばれている江戸の長屋を舞台にしたシリーズの連作短編集だ。
    全員小悪党の長屋の住人の中で唯一の堅気、堅気というか行き過ぎて普通ではないおせっかい焼きの加助が性懲りもなく町のあちこちで拾ってくる「善行」に、住人たちは相変わらず巻き込まれて右往左往。
    今回、表題作にもあたる編では主人公のお縫の両親のなれそめが明かされる。
    切なくて、やさしくて、最後には気持ちがあたたかくなる気持ちのいい物語だ。

  • 「兎にも角にも」が好み。
    父母のなれそめを描く書き下ろしも。
    中編4本くらいが、ちょうどよい。

  • 【収録作品】泥つき大根/弥生鳶/兎にも角にも/子供質/雁金貸し/侘梅/鴛鴦の櫛/大川契り

  • +++
    長屋の平和を守るため、悪党たちしぶしぶ大奮闘!スリに詐欺師に美人局、実は凄腕ばかりの善人長屋に迷い込んだ本物の善人・加助。人助けに燃え、減らず口の不良娘やケガをした当たり屋、不審な傷だらけの男児など、面倒の種をせっせと連れ帰り、そのたび騒動に巻き込まれる住人たちは戦々恐々。しかも拾った行き倒れが西国の盗賊一味と判明。とばっちりで差配の母娘が囚われて―!?
    +++
    表題作のほか、「泥つき大根」 「弥生鳶」 「兎にも角にも」 「子供質」 「雁金貸し」 「侘梅」 「鴛鴦の櫛」
    +++

    善人長屋と呼ばれる千七長屋の住人は、(まったく事情を知らない)加助を除いて、実は、裏稼業を持つ悪人なのである。あまりにも極端な善人ぶりの加助が、親切の果てに見境なく持ち込む厄介ごとに、善人長屋の面々は、否応なく巻き込まれることになる。苦りながらも、それぞれの得意分野を駆使し、手分けして問題を解決に導くのであるが、その様子や手際の良さがすかっとさせてくれる。仄かな恋心の成り行きもからめつつ、江戸の風物と裏事情を堪能できる一冊である。

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大川契り: 善人長屋のKindle版

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