秋の大三角

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103006312

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    <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103006315/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/217C60TQ2TL.jpg" alt="秋の大三角" style="border:none;" /></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4103006315/yorimichikan-22" target="_blank">秋の大三角</a><br />(2005/12/15)<br />吉野 万理子<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103006315/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>根岸線に現れる「キス魔」という痴漢は憧れの先輩の彼氏だった!でもその怪しい男の正体は―。横浜を舞台に女子校生たちの不思議な経験を描いた学園ファンタジー。第1回新潮エンターテインメント新人賞。</strong></p></blockquote>
    横浜・元町にある中高一貫の女子校に通う中学二年の里沙が主人公。殺人的な朝のラッシュの電車内で痴漢にあったところを絶妙に助けられて以来、里沙は高校二年の真央先輩に憧れるようになった。ある日、彼女たちの間で噂になり始めていた「根岸線のキス魔」のことで知っていることがあったら教えて欲しいと真央先輩に頼まれ、里沙と真央の距離は少しだけ近づくのだった。そして近づいてみると、真央先輩にはたくさんの謎があったのだ。
    女子校特有の空気感や横浜という街の独特の雰囲気がとてもよく描かれていて、そこで生きている少女たちの姿も現実感を持って伝わってくる。普通に考えればありえなそうな設定も、過去と未来が入り混じる横浜という場所だからか、さほど違和感なくすんなりと受け入れられ、少女たちの切なさばかりが際立って感じられるように思う。なにかを信じられることのあたたかさや安心感に満たされるような一冊である。</span>

  • 山手にある中高一貫の私立女子高に通っている里沙は両親の不仲や学校のつまらなさに嫌気がさしている。
    憧れの先輩、真央に近づこうとするうちに、里沙は奇妙なトラブルに巻き込まれることに・・・。
    話がかなり非現実的なこともあるけど、登場人物がみんな上っ面しか見えない浅さを感じさせるためか、説得力に欠けて全体的に上滑りしているように感じた。

  • 序章が「夏の大三角」で終章が「冬の大三角」だったから、秋ないじゃん!と初めは思ってたのですが、あの三人のことを言っているんだ!と気がついてにやり。

  • 一気に世界に入り込めて、それと同じくらい切なくなりました。
    主人公とは年が近かったから、少し共感出来るところもあったり

  •  石田衣良絶賛により、1320編の中から選ばれた新潮エンターテインメント大賞第1回目の受賞作。著者である吉野万理子さんはTVドラマ「仔犬のワルツ」の脚本なども手がけられた脚本家なのだとか。なるほどー!そう聞いて、深く納得した私。ものすごく読みやすいし、小道具の使い方が絶妙に巧いし、エピソードの一つ一つが鮮烈で映像的、ぱっとそのシーンが目に浮かぶんですよねー。新潮エンターテインメント大賞はフジテレビと協賛してるらしいので、もしかしたらTVドラマ化されるかも>『秋の大三角』。 というだけあって、読み終えて、まるで横浜を舞台にしたよく出来たアイドル主演の2時間TVドラマを見た気分になっちゃうんですよね(ちょうど2時間ぐらいで読み終わったし/笑)。  読んでる最中はそこそこ楽しめるんだけど、ドラマが終わったら「あー面白かった!」パチンとTVの電源を落として、それでお終い。それが悪いとは言わないけれど、私が求めているものとは、ちょっと違ったかな。。。 上級生に淡い思いを抱く、ごく普通の下級生の女の子の視点で物語が語られるところや、結局は………なところなんて、私が大好きな某漫画作品にそっくりで、ゾクゾクしちゃったんですけどね。 前半の女子高を舞台にした学園ものパートの雰囲気がすんごく好きだったので、香司が登場して(初登場時は鮮烈だったのにー)物語が動き始めてからそれまでの空気ががらり変わっちゃったのが、とても残念。香司の登場によって、リアリティある青春小説にファンタジーが持ち込まれ違和感を感じるものの、まあ、それはそれで仕方がないのかなと思うんですが、肝心の香司の設定が、いくら…とはいえ、いい加減すぎるんですよね。核となる物語が、引っ張る割には意外と安直で安っぽいのも難点かしら。 思春期の女の子の鬱屈とか身勝手さとか、そんな部分がとても上手に織り込まれているし、「あんなことまで伏線だったの!?」な驚きもあったし、そんな部分はすごく好きだったんですけど。 物語の舞台となる横浜界隈に土地鑑がある人が読んだら、もっともっと楽しめるのかも。 今回は女子高を舞台にした青春小説だったけど、次回作は、どんな作品なのかしら?次回作が、とっても楽しみー♪

  •  第1回「新潮エンターテインメント新人賞」受賞作品。「さくさくとクリスピーでリズムよく読ませる文体。」と帯に書いてありましたが、そうかな…<br>
     中2の主人公里沙は高2の真央先輩に憧れている。キス魔の噂が流れていてある日そのキス魔に自分からキスをしている先輩を見てしまう。真央の姉は交通事故で入院していて、同じ事故で死んでしまった名波という幽霊がでてくるが、名波の本当の目的は何なのか。<br>
     予想がつくところがあっていまいちでした。真央が本当に名波についていってしまったのはなんだかなーでした。ちょっとファンタジーはいってます。

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著者プロフィール

神奈川県出身。2005年『秋の大三角』で新潮エンターテインメント新人賞を受賞。『劇団6年2組』で第29回うつのみやこども賞受賞。作品に、『チームふたり』からはじまる「チーム」シリーズなど多数。

「2014年 『新装版 チームシリーズ 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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