連れ猫

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著者 : 吉野万理子
  • 新潮社 (2013年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103006343

連れ猫の感想・レビュー・書評

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  • 『本屋さんのアンソロジー』で気になった作家さんを追いかけよう!第2弾は
    ドラマの脚本家でもあったという、吉野万理子さん。
    さて、どの本から読もうかな~とわくわく検索したら、なんと最新作が『連れ猫』!
    これはもう、読むしかありません♪

    喜び勇んで読み始めたら、いきなりヒロインの阿沙美は
    モデルルームのような家に釣られて、打算的な同棲を始めるし
    相手の有也は、「俺の孤独は誰にもわからない」とばかりに
    猫たちにソリチュード、ロンリネスなんて命名する自意識過剰のDV男。
    こんな二人に飼われるなんて、なんて気の毒な猫たち!
    このまま読み続けられるかしら。。。と不安がこみ上げたのですが

    猫好きのみなさま、ご安心を!
    第2章から、物語は猫目線に切り替わって、飼い主たちの不毛なやり取りさえも
    猫たちの可愛い会話を通して描かれると、ずいぶん濾過される感じがします。

    「つながったときだけ人は孤独から解放されるんだ」と言う有也の言葉を真に受け
    避妊手術されて、大好きなソリチュードとつながれなくなったことを
    ちょっぴり残念に思っているロンリネス。
    「和ませるのは猫の仕事だからね」というソリチュードの教えも忠実に守った結果
    有也と阿沙美の関係が破綻したとき、なぜか猫嫌いの阿沙美に引き取られ
    離れ離れにされてしまうとは、なんたる運命の皮肉!

    いろんな飼い主の許を転々としながら、猫ならではの波長で交信し続け
    「身体と身体をつなげなくても、つながれるんだ」と知る二匹が愛おしくて。

    猫たちが結んだ不思議な縁のおかげで、どうしようもなかった人間たちが
    自分を見つめ直し、ほんのちょっと成長するのがうれしい物語です。

  • ロンリネスとソリチュード。どちらも「孤独」という意味の名前を持つ二匹の猫を中心に描かれる。現代を生きる孤独で不器用な人間たちの姿に、読んでいて苦しくなる。動物目線というのは、案外心に突き刺さるな。

  • 同居人の顔色を伺いながらビクビクして毎日張り詰めた状態で
    暮らしていくなんて神経おかしくなっちゃう。
    孤独より、そっちの精神的苦痛の方が私はイヤだと思いました。

    DV・幼児虐待は人間として許せない。
    そんなヤツは誰かと一緒に暮らすなんて考えちゃいけない。
    ず〜っと孤独でいればいい。有也に対して嫌悪感バリバリっ!
    出て行く亜沙美に猫の片方を押しつける有也の理由もいまいち
    理解できなかった。仲がよかった二匹の猫ちゃんは人間の
    身勝手さで10年も離れ離れにされに…。本当に腹立たしかった。

    権輔も何だか冷たい人だなぁと感じました。
    それなのに最後の方は有也や権輔、いい人っぽく描かれてる
    気がするのが、ちょっと納得できないような…。

    私は猫のかわいさを飼ってみて初めて知りました。
    猫って人間の言葉を理解してるみたいとか、よく周りを観察
    しているなーと感じることが多いし、お利口です。
    とてもとても手放すことなんてできないです。

  • 登場する主要な人物達が皆、浅慮だったり身勝手だったり頑なだったりと、神経を逆撫でさせられるような読み心地でありました。救いはソリチュード・ロンリネス、2匹の猫達が何とかそれなりに自分の居場所を見つけられた事でしょうか。最後は登場人物たちが大団円に納めようと急に“いいひと”っぽく変ってしまったのが、人生経験を積んで丸くなったと言えばそれまでだけど、どうも…。

  • DV男とか吉野先生にしては、痛々しい人間の内面が多かったかな。
    あと人間の目線と猫目線で交互に話が進むのがね、新鮮でしたね。最近はこういうの読んでなかったなあ。
    あとわりとスピリチュアルなオチというか・・・猫だからかなあ、霊的な展開は・・・。

  • 思っていたよりもずっとずっと深いしずっとずっといい作品だった。1話目に出てくる男は最悪だなぁー。亜沙美も自分がなさすぎて嫌だなぁー。人は誰もみんな色んなものを背負ってるのねー、と思った。猫は普段こんなことを考えてるのかなーとも思った。2013/153

  • 「連れ猫」吉野万理子◆「孤独」という意味の名をつけられたアメショーと三毛猫。彼らの目を通して見た人間は幸せだろうか、そして彼らの幸せはどこだろうか。主人公・亜沙美の恋バナをぐだぐだ聞かされてる感じに辟易して、DV男のくだりなどはザッと読んでしまった。近くにいる人を大切にしたい。

  • 2014.4.17 読了

    完全にタイトルと表紙の絵に
    惹かれて借りたんですが。

    旅猫リポート(内容は違うよ!)のように
    猫視点で 語られる。

    途中 とても 読むのが辛い場面も
    少しあったのですが、
    孤独とどう 向き合うか、
    それは 人間にも 動物にも同じで。。。

    ラストは なんか皆 強引に
    前向きに落ち着かせた感がありますが。。。

    猫たちの 雰囲気は
    始終 好きでした。

    ほんとに こんな風に
    思ってるんだろうか。。。^_^

  • 我が家には16歳になる猫がいます。
    この作品を読んで思わず彼女の顔を見てしまいました。
    孤独と向き合って生きているんですね、みんな。

  • 良い孤独と、悪い孤独。

    そういう意味の名前をつけられた二匹の猫。
    アメショのオスのソリチュードと、三毛猫のメスのロンリネス。

    もともとは、横暴で自己中心的な有也に飼われていた二匹だったが
    彼の恋人の亜沙美にひょんなことからロンリネスだけが引き取られた。

    ロンリネスは、亜沙美の結婚のために、彼女の母がいる北海道に引き取られ
    その母の死後は、ペンションを経営する夫婦のもとへ。

    有也の家を出て、野良猫として生活をはじめたソリチュードは、弱っていたところを猫カフェの店長に保護された。

    それぞれの人達が抱えていた孤独とわだかまり。
    たくさんの孤独を見てきた二匹は、離れていても互いと通信する術を知っており、長い年月をかけて再会するまでの道のり。

    猫同士が会話しとるよ。
    あんまりこういう設定ってないから、ほほうって感じ。

    人間の都合であっちこっちに連れ回される動物はつらいよねー。

    有也があんなDV虐待キャラなのはちょっとよくわかんないけど
    人間が孤独に飢えていようがなんだろうが、猫っていうのはもっと気楽に生きているんだろうなー。

    猫ってかわいいよねー)^o^(

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連れ猫の作品紹介

二匹の名は、いい孤独・ソリチュードと悪い孤独・ロンリネス。恋人に暴力をふるうDV男、好きでもない男と契約結婚する女、整形して過去を捨てた青年。貰われる先々で二匹は、寂しさで破裂しそうなヒトという生き物を見つめる。ふたつの「孤独」から、生きる真理を問いかける。心揺さぶる、最新長編小説。

連れ猫のKindle版

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