- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103008521
感想・レビュー・書評
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派遣社員2人のお話。
働かない兄貴がいる4人家族の妹は、兄と自分の状況の差にイラついたり、立ち向かったり。
引きこもりの友人がいる男の子は、テレオペの仕事に病んでしまいそうになったり。
他人事だから興味深々で読みましたが、派遣社員、思うほど融通が効くお仕事でもないのかな…?
後書きの給料安くても居心地がいい正社員なら辞めない方がいい、の部分が一番印象に残りました、、、詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2話収録されています。2話目はコールセンターの話で、わたし自身コールセンターで働いた経験があるので体験とリンクしておもしろかったです。マンガのようにサクサクとたのしく読めるのは良いです。が、派遣で働く人の本当のところの苦しみなどは笑いに紛れてしまって伝わりにくいところもあったのかなと思いました。どこか甘いところがあるような・・・
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「派遣」がテーマの中篇2作品。前から気になっていたけれど、今回図書館で見つけて迷わず借りたのは、自分も今、初めての「派遣」生活真っ只中だからである。
う〜ん、正直「小説」としては肩すかし。ストーリー的にちょっと、入り込めなかった。特に一作目の「青瓢箪」。自称小説家志望のニートな兄、兄をやたらと擁護する母が不快であった。二作目「欠落」。仕事内容が、今の自分の職場に近いものがあるので、共感できる面もあるにはあったのだが…この人物、必要?と思える場面も多く、何を言いたいのかわからないところもあり。だからといって「面白くない」とも言い切れない、何だか不思議な一冊だった。
2作品の主人公に共通する、かったるさと真面目さのバランスが独特で。で、時々そのバランスが崩れて毒を吐くときがまた痛快で。そして何より、著者自身も派遣で働いている身だからこそのリアルな台詞が、やったら印象的なんである。
「全身全霊で麻痺しろ!」「向いてるのか考えなければ続けられるかもね」「改善なんてされようがない現実を肌で知るのが生きる事だと笑うしかない」
ぎょえ〜と思うが、それが現実だよね。思っていたような派遣小説ではなかったものの、むしろリアルさが際立ち、まぁ読んでよかったかなとは思う。「おわりに」のなんてことない一文がすごく好きで。
「悪口言って仲良くなるより、私はくだらない冗談や微妙に似ていない物真似で仲良くなる方が好きです。」
なんだかこのユルさに救われるな〜。 -
派遣社員として働くみゆきや太一が、ニートのお兄ちゃんやヤクマルを見て(見下して?)自分のプライドを保っているように、
わたしもこれを読んで、今つらくっても絶対に仕事を辞めたらいけないな、って思ってしまった。 -
派遣社員の生活、男女それぞれ1篇づつ。家と会社と友達、交際相手。4コママンガ集みたいなブツ切れのエピソード。唐突な時間経過。小説ではない何か。
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朝日新聞の書評の信頼度がまた下がったなぁ。
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私はずーと正社員なので、その立場から派遣の人を見ると、そうだろうなあと思う話が載っている。じゃあなんで正社員にならないのか、という問いに対しての回答は載っていない。昔からそこが知りたいのです。なりたくてもなれなかったという、立場の人ばかりでない気がするのです。