はかぼんさん―空蝉風土記

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著者 : さだまさし
  • 新潮社 (2012年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103008729

はかぼんさん―空蝉風土記の感想・レビュー・書評

  • 初のさだまさし本。
    まさに「風土記」「奇譚もの」という内容で、昭和な香りがしました。
    恒川光太郎さんの「風の古道」を思い出してしまった。

    他、さださんってこんな書き方するんだ・・・と意外に感じました。
    さすが作詞作曲、落語などもする方だと納得。

    ・はかぼんさん
    ・夜神、または阿神吽神
    ・鬼宿
    ・人魚の恋
    ・同行三人
    ・崎陽神龍石

    「はかぼんさん」と「鬼宿」と「同行三人」が特に面白かった。
    これは★4つでもOK!

    「人魚の恋」は青森の話で方言が懐かしいけど
    そんな難しい方言、地元民でも分からんよー!と思った。
    あまり好きになれなかった。鼻につく。

    京都、能登、信州、津軽、四国、長崎が舞台なので
    旅しているような気分になり
    どこまでが事実で、どこからが物語なのか・・・摩訶不思議な
    読み心地でした。

    昭和、土着、結界、民俗学、民話、郷愁、信仰
    いま存在が薄くなってきている存在・思考にスポットライトを
    当てているので、懐かしい気持ちでいっぱいになりました。

    でもどこか鼻について・・・ちょっと苦手な感じもしました。

  • 小説と思ったら、さだまさしさんが実際に体験した不可思議な体験談の数々でした。
    全国を旅して、その地で縁あって出会った多くの人とのふれあいを通して、さださんならではの素敵なエピソードが、不思議感た~っぷりに披露されています。

    世の中には科学では説明できないようなことが多々あり、私達がそれを認識しているのは全体の5%ほどらしいです(根拠はよくわかってないですが、そのように書かれていたので・・)古来からつづく日本の神様にまつわる言い伝え、儀式、その地方のみの慣習などなど、厳かでちょっぴり怖くもあり、興味津々でもあり、ひとの情に深く入り込む何か…。

    タイトルにもなっている「はかぼんさん」は京都の旧家等で跡継ぎの子を孕んだ夫婦が受けるある儀式のこと。第二話の「夜神・・・」は金沢で海の安泰を願うまつりごとに共に参加させてもらったことを書いていますが、とても感動したお話でした。第四話の「人魚の恋」はさださんの若い頃の淡い恋話をきくことができます。
    どれもこれも、興味深く面白かった。そして、これがすべて実際のことだったのかと思うと驚愕の思いがしました。
    「信じる神に、救われる」こんな言葉が読み終わった後、頭をよぎりました。
    本当に凄いですから、読んで損はないお話達。

  • この日本には、不思議な神話や民話がある。信じるか信じないかは個々によってさまざまだが、何となく目に見えないものを信じる風習も素敵です。「世の中が動けば動くほど人々の心は反対側に戻ろうとする作用がある」と。ふるさとを大切にされる著者だからこそ、何かしらホッとさせられるエピソードの数々。「不思議に棲む妖精達」とネーミングが可愛いなあ~。

  • エッセイのように思うんですけど,フィクションの部分もあるのかしら,というぐらいストーリー性はないです。
    へぇ,そんな習慣が残ってるんだ,というお祭りなど,各地の習慣のお話。

  • 日本人で本当に良かったなぁ、と心の底から思えた。
    さだまさしさんが、自らの経験をもとにした、「日本の不思議な世界」を書いたエッセイ集。
    日本には不思議な出来事が、未だに起こっていることが信じられること。それは、日本人の信仰心があってこそ。
    この本の世界観を何の前振りもなく何と無く信じられるって、日本人じゃなきゃできないだろう。日本文化の奥深さがわかる。

  • 本当に不思議なお話でした。まだまだあるという、その他の話も早く聞きたいと思います。
    私も、妖精たちに会えるかな。

  • さまざまな地域につたわる伝説、言いつたえ、習慣・・・。起源もわからないそれらの話をさださんフィルターを通しておもしろく、不思議に時におそろしく語られています。

    短い話がいくつも入っているタイプの本なので読みやすい!!

    大分県立芸術文化短期大学:
    ふぉーげる千

  • 不思議だけれど、実際あるかもしれない話ばかり。

    人間として、もっと謙虚にと言われている気がした。

    「人魚の恋」が好きだな。

  • さださんは、同じ風景を見ても見ているものが違うと思う。
    それが芸術的なセンスなのでしょう。
    地方に伝わる秘事をみて、他の人では感じない点を感じている。
    それを小説の形でまとめている。

  • さださんの小説、初読み。

    生さだファンで、だいたい、毎回観てるほど。
    たまに、知らない歌とか歌われるのだけれど、それがとても素敵で
    ああこの人の歌、好きだな~っと思うのだけれど、
    なぜか小説には手がでなかった。
    とゆーのは最初の「精霊ながし」が異様にヒットしたから。
    確か、あれは何かの番組で幻冬舎の見城さんがさださんを口説いて書かせたものだったはず。
    そのヒット具合になんかちょっと引いてしまい。以来なーんとなく
    遠巻きにしていたのだが、今回「はかぼん」さんは私の好きな不思議な話だとゆーので手にとった。

    つーか、今まで読まず嫌いだった自分がもったいない。
    いやーとてもよかった!私こーゆーおはなし大好き。
    題名の京都のお話も、鬼の宿のお話もすてきだー。
    海のお話はちょっと泣ける。
    雲の仙人には会ってみたいなあ。
    昔から、そこで信じられてきた、それゆえに存在するなにか。
    そーゆーものの気配を感じられる。
    まあ、当然フィクションなのだけれど、なにかモデルにされたものは
    あるはずで主人公はまさにさださんとしか・・・・
    日本中あっちこっちいかれてるだろうから、いろんな話も聞かれるんだろうなあ。いいなあ。
    是非是非、ほかの土地の神さまやら、怪異やらのお話を書いてもらいたいものです。


    にしても、歌もつくれて、お話もおもしろくて、
    おまけに小説までかけるとは、さださん、才能、ゆたかすぎでしょー。
    いいなあ。

  • さだまさしの最初の小説でちょっと自分が投影されすぎだなぁとか思ったけど、今回は良い感じの小説への投影で、物語との距離感が丁度良い感じに思え、この人は小説家としても凄い才能があるんだなぁと感心しきり。この国は古来から不思議が満ちている。その不思議を科学で追放して今の拝金社会が出来上がるというのでは、懐古主義だと思われてもしょうがないけど、昔は良かったという気持ちがわき上がってこざるを得ない

  • 良え子にしとかんと、はかぼんさんが来るえ…京都の旧家で行われる謎の儀式を描いた表題作を含む短編6つ。古来から伝わる不思議に、さださんらしい優しさやユーモアが加わって、いい意味で虚実まぜこぜで、すごく楽しめた。「はかぼんさん」と「人魚の恋」が特に好き。

    「はかぼんさん」「夜神、または阿神吽神」「鬼宿」「人魚の恋」「同行三人」「崎陽神龍石」

  •  シンガーソングライターのさだまさしが書いた短編集。
     現代日本の各地で今もひっそりと息づく風習や伝承にさだ流のアレンジを加えて、6編のファンタジー小説にまとめている。京都、金沢、安曇野、津軽、四国お遍路、長崎という情緒たっぷりの舞台で、著者がモデルと思われる主人公が奇妙な出来事に巻き込まれ、いっときの夢か幻に出会う。
     意外といったら失礼だが、どの作品も安心して読める佳品になっており、かなりこなれた書き手であることがわかった。オリジナルのアイデアなのだろうが、どれも本当に現地に残っている伝承のように錯覚してしまう。ただ中年以降に筆をとった人に共通の妙なロマンチシズムがあふれていて、うまいのだが、気恥ずかしくなる場面があった。

  • 全国を旅する「私」が出会った、人智を越える出来事。

    不思議は不思議のままでよい。
    確かにそう。

    【図書館・初読・12/13読了】

  • 地方の伝説や民俗風習などに拠る不思議な話。短篇集。

    実話か、創作か。
    微妙な書き口なのがまた。
    不思議は不思議のままでいい。

  • 歌手としてよりもずっと好き。

    「不思議だねぇ」しか言えないできごと・・・たくさんあるんだろうなぁ。

    表題作に衝撃をうけました。

  • 2012年11月西宮図書館

  • 日本の科学黎明期に伝わる伝説や狐狸妖怪の類の話の多くは、桃源郷幻想に近い人々の妄想から生まれたに違いない 「科学ではきちんと説明できないもの」によって人々は心のバランスをとっているのではないか 信じる者は一瞬にして信じ、疑る者は永遠に疑り続ける

  • 上手く言えませんが、全体の雰囲気がとても好きです。

  • 実話かと思わせるようなさださんのエッセイ風創作。

    京都、能登、信州、津軽、石鎚山、長崎

    表題作の「はかぼんさん」と石鎚山の「同行三人」が印象に残った。

  • オバケやUFOに遭遇した事はないけれど、私は信じるなぁ〜〜〜。

  • 空想なのか、現実なのか、読んでいる途中でふっと混乱してしまう不思議な「小説」。作者本人の紀行文であるかのように、読み手に錯覚させる工夫が作品の随所にちりばめられている。時代小説ではなく、あえて現代を舞台にしており、そのハードルの高さをものともせず、読者を霊妙な世界に引きずり込む。6つの短編のうち、表題作「はかぼんさん」が印象的だった。

  • この人の文才はすごい。

  • 相変わらず、さだまさしはいい。

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