儚い羊たちの祝宴

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著者 : 米澤穂信
  • 新潮社 (2008年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103014720

儚い羊たちの祝宴の感想・レビュー・書評

  • 上流階級の子女だけが入会を許される読書倶楽部・バベルの会。その閉ざされた社交クラブを巡る、美しくも猟奇的なオムニバス短編集。

    上手いな~と唸ってしまいます。どの短編も若い女性の一人称ながら、トーンもモチーフも被るところがなく個性的。けれど、「本」「読書」「幻想」のイメージが通奏低音のように流れており、統一感が醸し出されている。上質な悪夢を見たような、得がたい読後感。

  • 江戸川乱歩の世界?共感できる話が少なく、なんでってのがある。バベルの会で繋がるのはいいが、後味も悪い。

  • 後味の悪さ。ぞわぞわ。それでもまた次を読みたくなる。

  • 初めての米澤作品。
    とても読みやすかった。
    久々に読書に夢中になれて嬉しかったなぁ。

  • ああ なんて美しく恐ろしいのだ

  • 現実離れした世界に住む夢想家たちの狂気の集まる読書会「バベルの会」で繋がる連作短編…でいいのかな。
    古典文学や絵画の知識が深いともっと読み味わいも違うかも。
    うーん、作者らしい雰囲気で細かく描かれているのだが、なにせホラー感がちりばめられていて最後の表題になっている「儚い羊たちの祝宴」で凝縮される、自分にはそこが際立ってしまって「うーん…」という感じでした。
    (玉野五十鈴の誉れ)の最後の一文「始めチョロチョロ、中パッパ、赤子が泣いても蓋取るな」…うわあ!
    すごいんだけど満願よりも暗くなる

  • 5話からなる短編集。
    『バベルの会』と言う大学の読書会が全話に登場するものの、それぞれは独立した話。
    どれも最後まで読むと『( ☉_☉)』みたいな感じになって(笑)すごく面白かった。
    個人的には『玉野五十鈴の誉れ』が一番好きかなー。

  • 配置場所:広呉図書1F
    資料ID:93096039
    請求記号:913.6||Y

  • 米澤氏の作品の中で一番好き。
    全五話に漂う世界感と一文の破壊力は圧巻。

    身内に不幸がありまして ☆☆☆☆☆
    北の館の罪人 ☆☆☆☆
    山荘秘聞 ☆☆☆
    玉野五十鈴の誉れ ☆☆☆☆☆
    儚い羊たちの晩餐 ☆☆☆☆☆

  • 米沢作品は常に評価が高いが、自分にはイマイチだった。どんでん返しはあれど、全て想定内。普通のミステリでした。

  • *夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。それは毎年繰り返され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂*
    そこはかとなく暗く、優美に歪み、静かな狂気を孕んだ、なんとも言えない不気味さと気品を伴うミステリー。忘れた頃にもう一度この衝撃を味わいたい。

  • 5話からなる短編集。
    やっぱりおもしろかった(^^)
    格式ある旧家名家から成り上りまで、上流階級と呼ばれる人々とそこで使われる者とが主となる黒い話。
    ミステリー…ほとんどホラー。
    お嬢様たちが集う大学サークル「バベルの会」が5つの物語を1つとする。
    最後の1行で「ガツン!」と見事に落としてくれます。

    1話1話の主人公たちの忠実で慇懃で残酷な冷淡さがジワジワくる。
    誰にも黒い部分はあると思うのだけど、これほどに温もりのない感情。自分のことだけを徹底的に優先した感情。
    否…〝感情〟という感情がスッポリと抜け落ちていると言ったほうがしっくり来るかも。

    物語の中に、本がたくさん出てくるのですが、どれひとつとして読んだことがない。中身を知らない…それが、ちょっと悔しい。

    ・眠りを題材にした本を愛するお嬢様は、合宿へ行くことをとても楽しみに…。
    ・飛鶏館の管理人を任された私は、ここでお客様をお迎えすることを楽しみに…。
    ・貧しい暮らしの中で母が亡くなり、私は父を頼りお屋敷へ…義兄は、妾腹の子である私を快く迎え入れてくれました。
    ・格式ある家で、厳しい祖母に逆らえぬ、母、私、養子の父…十五歳の誕生日に祖父から与えられた贈り物は同い年の五十鈴だった。
    ・成り上がりで見栄っぱりの父が招き入れた厨娘は、晩餐専用の料理人だった。

    主人公のみならず、回りの登場人物も含めて、常軌を逸する人たちが繰り広げるパラレルワールド。
    今年の16冊目
    2016.05.10

  • 現実ばなれしたストーリー。物語として楽しめた。

  • 評価は高かったんですが、僕にはイマイチ。
    最後でのどんでん返しがあるんですが、
    前段階でのストーリーが少し複雑に感じました。
    米澤さんの作品は折木奉太郎の古典部シリーズがやっぱり面白いです。
    古典部シリーズ新作品が出る事に期待します。

  • 図書館で借りた本だが私好みの1冊だった。上流階級のお嬢様達の読書会であるバベルの会。参加していたお嬢様達には、様々な家庭の事情や私事があるのだが、最後の章でタイトルの意味が分かる。短編集かな?と思ってた読み始めたら、バベルの会が次々と絡んでいくし、最後までワクワクでき、最後の章が極めつけの後味の悪さでまとめたのは見事でした。

  • 「バベルの会」という名の読書サークルをめぐる5つの連作ミステリ。
    5つの作品どれもが後味はよくない、背筋がゾワゾワとするが私はこのような作品がたまらなく好みだ。
    ”ラスト一行の衝撃にこだわり抜いた暗黒連作ミステリ”
    ”どうぞ、最初から順番に一ページずつ読んでください。パラ読み厳禁。後悔しても知りません!”
    まさにその通りだった。なんとなく最後が想像できるもののそれを超えるものがあった北の館の罪人。この作品のラストには本当に驚きそしてニヤッとしてしまうような面白さがあったと私は思う。
    期間をあけてまた読みたいと思える一作、また忘れて頃にゾワゾワを体感したい。

  • ・身内に不幸がありまして…殺人の動機がおかしいのがいい。好き
    ・北の館の罪人…絵の具のところはゾクゾク
    ・玉野五十鈴の誉れ…美しかった
    ・儚い羊たちの祝宴…最後がよくわからんかったけどおもしろかった。
    さすが米澤作品。おもしろかった

  • ゴシック調で雰囲気ありますね。
    米澤さんエドガー・アラン・ポーとかが好きなんですね。「犬はどこだ」から入ったのでちょっとびっくりしました。

  • 昭和テイスト満載で、不思議な雰囲気が漂います。そんなに衝撃ではないけれど、おぞましさが伝わりました。表題作が印象に残りました。

  • ミステリの醍醐味と言えば、終盤のどんでん返し。中でも、「最後の一撃」と呼ばれる、ラストで鮮やかに真相を引っ繰り返す技は、短編の華であり至芸でもある。本書は、更にその上をいく、「ラスト一行の衝撃」に徹底的にこだわった連作集。古今東西、短編集は数あれど、収録作すべてがラスト一行で落ちるミステリは本書だけ。

  • 「バベルの会」という読書会で何かしらつながっている人たちの物語。
    かなり好きな世界観。
    「北の館の罪人」「玉野五十鈴の誉れ」が特にお気に入り。

  • 米澤さんのイメージとちょっと違った。所々に出て来る名作のタイトルが楽しい。

  • こーいうの書けるなら、青春ものなんか書いてないでよー!思わせぶりに書名や作家名がチラホラするのがすごいクスグリ。

    ①身内に不幸がありまして
    トンテモ動機もの、大好きです。寄せられる思慕のひたむきさを忖度せず、いとも簡単に自分の都合で切り捨てられる冷酷さ。この辺り「上流階級」の設定が効いてマス。

    鏡花の「外科室」(吉永小百合の貴船伯爵夫人が綺麗でした)、とまで出しているのに、なお、ラスト一行で「・・・あ!」と言わせる運びは秀逸。

    こんな話をご存知?

    ある男が妻子を残して死亡、妻は弔問客の一人を見初める。一年後、妻は子を殺害。何故か?「葬儀があれば、また彼に会えると思ったんです。・・・・元ネタは三島の「真夏の死」でしょうが・・・

    ②北の館の罪人
    赤い手が犯罪者を示唆する、ってのは、そう言われれば、よく見る気がします。マクベスから来ているんでしょうかねー?

    ③山荘秘聞
    これはイマイチ。ありがちだし、ミエミエ。「山荘綺談」とも関係なさそう。

    ④玉野五十鈴の誉れ
    五十鈴の方がイズレイル・ガウより相当お利口そう。
    色んな執事が出てきてニヤニヤしちゃいます。私なら、「黒後家蜘蛛の会」のヘンリーがいいな。 (執事じゃなくて給仕ですが)

    ⑤儚い羊たちの晩餐
    厨娘の話で、題名に「羊」とくれば、言わずもがな。
    ダンセイニの「二壜のソース」にジェリコの絵、アイリッシュの「爪」にダールの「豚」、エリンの「特別料理」(綾辻でそっくりなのがあった)・・・・
    ネタばらしすぎでしょう、米澤さん。「こっち」がお好きなんですね・・・
    魔夜峰央の「ハンバーグ」の話を思い出しました。ミンチ工場に紛れこんだ人が閉じ込められて・・・あ、お食事中?失礼しました!

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