儚い羊たちの祝宴

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2672
感想 : 483
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103014720

感想・レビュー・書評

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  • 読み終わった後のゾクゾク感とそういうことか!!と思わせるオチに気持ち良さを感じた。

  • ちょっとイヤミス的な感がありました。

    アミルスタン羊…まさかと思いましたがやはりそうなんですね。

  • 短編も悪くないと思わせてくれる

    ラスト一行の衝撃にこだわったというミステリ短編集。それぞれ異なる主従関係を軸にしつつ、その独立した物語をバベルの会というキーワードが繋ぐ。バベルの会とは!?中でも山荘秘聞と玉野五十鈴の誉れが面白かった。

  • 五篇の短編からなるミステリーというかホラー色の強い作品。主に上流階級とその使用人達のお話だが、その狂気たるや、うん、面白い。
    最後の方はグロめの話もあるが、じっくり読むと「ああ、そういう事なのか!」と本当の解釈がわかったりして後味に唸らされる。
    読みやすいし、いつかもう一度読んでもいいかなという作品。

  • 138:米澤節! ラストのどんでん返しというか、暗闇にスポットを当てるというか、この手法はけっこう好きです。六綱の色の話とか。後味が悪いようで、きちんとオチをつけている作風、物語の雰囲気もとても好き。

  • 孤児院育ちの夕日は、五歳にして大富豪・丹山因陽に引き取られ、年の近い吹子お嬢さまの世話係となった。ある日、お嬢さまに秘密の書棚を作ってほしいと頼まれた夕日は、そこに置かれた小説をこっそり盗み読むようになるのだが……(『身内に不幸がありまして』)
    大学の読書会「バベルの会」をキーワードに繋がる、5編の傑作短編ミステリ集。

    最後の描き下ろしが蛇足感否めなかったけれど、ほか4編はすべて楽しく読み進めた。こんなにドキドキハラハラしながら本を読むのは久しぶりで、いささか興奮した。
    これぞミステリ。読み進めるゾクゾク感がたまらない。

    <収録作品>
    身内に不幸がありまして/北の館の罪人/山荘秘聞/玉野五十鈴の誉れ/儚い羊たちの晩餐

  • 無垢なのと怖いのが混じってる。

  • 連作短編、ってことになるんかな、これ。ある種の狂気が、あちこちで交差をするという感じ。その時代特有の文化を背景にした狂気もあれば、人間関係のいびつさがベースになってるものなど、いろいろ。

    前半のいくつかは二重人格なの?っていう感じの豹変ぶり、とまで言うと大げさなんだけども、語るべきことをいつ語るのかという必然性がそこにあるかどうか、という点においてはその二重性を感じるかなぁ。

    後半の方はなんかうまく回収されないモヤモヤ感はある。イヤミスとかというのとは違って、「えっと、つまりなんなん?」みたいな。作中ででてくる羊料理に関して「ある種の常識」とされているようなことが、こちらの世界ではピンと来ず、その常識?とされる前提を深く考えず受け入れるかどうかみたいなところは、それをどこぞで伏線にしておくべきなのかという指摘がされるような気がしてならない。

    米澤穂信の作品は好きだが、これはちょっとうまく落ちてこなかったなぁ。あ

  • 名家の子女が集う読書会「バベルの会」に関わる人物が主人公の連作短編。「身内に不幸がありまして」「北の館の罪人」「山荘秘聞」「玉野五十鈴の誉れ」「儚い羊たちの晩餐」の5編が収められている。両家の子女という時代がかった設定とホラーテイストのブラックなプロットで独特の世界観を作り、よく練られた構成で驚きのラストを演出するのが特徴。

  • 米澤穂信の世界がよくわからない。ホラーなのかミステリーなのか「バベル会」はどう繋がっているのか、自分には理解できなかった。ん〜残念。

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著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で「角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞」(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。11年『折れた竜骨』で「日本推理作家協会賞」(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で「山本周五郎賞」を受賞。21年『黒牢城』で「山田風太郎賞」、22年に「直木賞」を受賞する。23年『可燃物』で、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成する。

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