満願

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著者 : 米澤穂信
  • 新潮社 (2014年3月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103014744

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満願の感想・レビュー・書評

  • 関守はミステリーというかホラー。

  • 重苦しい空気の話が多い。

    常識や、法で縛ることのできない人間たちの強い意志、欲望。

    バレなければいい?
    罰を恐れなければ何でもできる?
    裁かれるべきはそこではないのではないか。
    罪状が違うのではないか。

    人の心や思惑といったものは、本当に複雑で、他人には推し量ることができない。

    『夜警』
    川籐浩志巡査の死。
    彼は銃をいじるのが好きだった。
    警官に向かない人間というのは居る。

    『死人宿』
    火山ガスが低地に溜まりやすく、時々人死にがある宿。
    二年前から行方不明になっていた佐和子は、そこで中居をしていた。
    脱衣所から遺書が見つかる。
    持ち主を救うことはできるのか?

    『柘榴』
    美しい母子。
    生活力のない男。
    黄泉のくだもの。禁断の実。

    『万灯』
    これ一編で一冊でもいい。
    そのガスで一灯を灯すとして…
    それは希望の灯なのか、弔いの灯なのか。

    『関守』
    ある峠のカーブでは、車が崖下に落ちて何度か人が死んだ。
    都市伝説系の記事にしようと現場に向かったライターは、
    雨の日も風の日も、客の少ないドライブインを開ける老女から話を聞く。

    『満願』
    弁護士の藤井が初めて担当した殺人事件の裁判は、かつて彼が下宿していた家の女主人だった。
    一緒に達磨市で達磨を買った。
    彼女はいつ、達磨に目を入れるのだろう。

  • 人間コワイ。お化けよりコワイ。

  • とても暗い短編集でした。どの話も笑えるところがなく、読み終えても救いのない物語ばかり。体調がいい時に読まないといけない本です。

  • 「このミステリーがすごい!」第1位

  • 短編集。まあまあかな。上手いがそこまでの驚きはなかった。

  • ミステリー仕立ての短編集。やや読後感の良くない作品が多いかな。表題作の「満願」は、金貸しの男を殺した昔の恩人を弁護する主人公を描いたもので、事件の裏にある被告の思いがうっすらと怖い。全編そんな感じ。

  • 短編集。一つ一つが物静か。ただ殺人が絡むからか、日本的な薄暗さが印象的。

  • このミス1位で気になっていた作品。先入観なしで、読んだので、まさか短編とは思わず、えってなる。確かに面白いが、これが1位なのかが感想。終わり2つはすごくよかった。

  • 読んで損はなし。

  • 道を外してしまった彼らを駆り立てたものは、欲望か焦燥か執着か責務かそれとも・・・。
    「万灯」は米澤氏の「ボトルネック」を思い出しました。「柘榴」は私にはキツい話でした。

  • 2017/5/3
    当たり。

  • 全部で6つの作品が収められている。

    ミステリーなので、最後であっと言わせるオチがあり、そこに向って全体としてまとめていくストーリーづくりがあるわけだが、どうも歳のせいでせっかちになったのか、ストーリーがもたつくような気がした作品が2つほどあった。最後の2編は好きかな。

    人気のある作家みたいだから、また読んでみようかな。

  • 有名な作品の割になんだこれという印象

  • 登録してる人めっちゃ多い!人気あるんだなぁ。
    この作家、人気あるのは知ってたけどあまり食指が動かず今までほとんど読んだことなかったんだけど、ミステリとして秀逸な短編ばかりだった。他のも気になる。

  • 『夜警』
    殉職した部下が発砲した真の理由は何か話

    『死人宿』
    自殺志願者がよく泊まる宿の脱衣所で見つかった遺書はどの客のものか話

    『柘榴』
    浮気症の夫がいる家庭で離婚後娘2人の親権はどちらになるか話

    『万灯』
    海外僻地のガス資源確保のため殺人を犯したサラリーマンが逃げられない理由は話

    『関守』
    超山奥ドライブイン近くの見通しの良いカーブで事故死が多発するのは呪いか話

    『満願』
    若い頃お世話になった下宿の奥さんが犯した殺人は計画的だったのかどうか話

  • (2017.03.20読了)
    山本周五郎賞受賞、そして「このミステリーがすごい!」第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、「ミステリーが読みたい!」第1位と、ミステリー年間ランキング3冠達成の凄い作品です。
    6つの短編集で、確かに面白かったのです!
    最近じっくり本を読むようなまとまった時間が取れなかったのですが、ちょこちょこ読んでも楽しめました。
    しかし、こうしたジャンルですので、心揺さぶられるような深い感動はありません。

  • 2017.3.18-28
    表作他、夜警、死人宿、柘榴、万灯、関。それぞれ計算し尽くされた結末に背中が薄ら寒くなる6編。

  • 少し後味が悪い短編集。
    表題作である「満願」よりも、「関守」の方が印象に残った。
    小心者の恐ろしさがわかる「夜警」
    どうにもできないことがあると知らされる「死人宿」
    女が怖い「柘榴」
    自業自得の「万灯」
    ホンモノが恐ろしくなる「関守」
    大事にするものは人それぞれだと思わせる「満願」
    人間の暗い部分がよく出ているお話。

  • 人の感情の奥底を覗き見るような短編集。表題となっている満願よりも印象深かったのは、柘榴だった。
    美しく整った容姿を持つ女性が望んだのは、ある男性との生活。そしてそれはいつしか自分の子ども達との未来へと変わっていった。しかし、その美しさを受け継いだ娘が望んだ未来は、彼女がかつて夢みていたものだった。
    この話が印象に残ったのは、幼い身に宿る身勝手な願望があまりにも美しく見えたからからかもしれない。普段だったらおぞましく感じるであろう話が、一歩引いた冷めた視線から書かれているため、一人称で語られても夢の中の話のように現実感がなかった。
    柘榴のタイトルの通り、禁忌をおかす彼女の姿は浅はかだが、その果実のように惹きつけられてしまった。

  • 2017/3/9〜2017/3/25

  • 儚い羊たちの祝宴的なぞわりと怖い短編集。米澤穂信のこういうの好きだなぁ。

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満願の作品紹介

人生を賭けた激しい願いが、6つの謎を呼び起こす。期待の若手が放つミステリの至芸! 人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とは――。驚愕の結末で唸らせる表題作はじめ、交番勤務の警官や在外ビジネスマン、フリーライターなど、切実に生きる人々が遭遇する6つの奇妙な事件。入念に磨き上げられた流麗な文章と精緻なロジック。「日常の謎」の名手が描く、王道的ミステリの新たな傑作誕生!

満願のKindle版

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