満願

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  • 729レビュー
著者 : 米澤穂信
  • 新潮社 (2014年3月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103014744

満願の感想・レビュー・書評

  • このミステリーがすごい!2015年度国内第1位作品、ランキングの常連作家であったが短編集での受賞となった。氏の作品はほとんどを読了しており、大のお気に入りさんである。しかしながら短編集での受賞になんとなく収まらない「何か」を感じていた。

    やっと図書館でも余裕をもって貸し出してくれるよになったため読了した。

    それぞれの短編にリンク等なく完全に独立した小作品であった、ここには米澤氏の作家としての意気込み、腕試し、挑戦、のようなものを感じた。短編においてミステリーを完成させ、読者の心に強く残る作品を上梓することは至難の技であろう。

    そのような艱難辛苦の果てに生み出された短編群をそれなりに読んできた。その一群に今作が仲間入りをしたのかどうか?その評価が第1位なのであろう、しかし個人的には収まらない「何か」を感じたまま、それが払拭されることはなかった。

    表題作「満願」が一番の出色なのであろう、ただなぜか薄く淡く感じてしまう。おそらく自分がもっと色濃く重い短編を読んでおり、そことの比較をしてしまうためである。このような読書癖はよくないのかも?米澤氏には長編で1位を獲って欲しかった。と思う…

  • 有名な作品の割になんだこれという印象

  • 登録してる人めっちゃ多い!人気あるんだなぁ。
    この作家、人気あるのは知ってたけどあまり食指が動かず今までほとんど読んだことなかったんだけど、ミステリとして秀逸な短編ばかりだった。他のも気になる。

  • 『夜警』
    殉職した部下が発砲した真の理由は何か話

    『死人宿』
    自殺志願者がよく泊まる宿の脱衣所で見つかった遺書はどの客のものか話

    『柘榴』
    浮気症の夫がいる家庭で離婚後娘2人の親権はどちらになるか話

    『万灯』
    海外僻地のガス資源確保のため殺人を犯したサラリーマンが逃げられない理由は話

    『関守』
    超山奥ドライブイン近くの見通しの良いカーブで事故死が多発するのは呪いか話

    『満願』
    若い頃お世話になった下宿の奥さんが犯した殺人は計画的だったのかどうか話

  • (2017.03.20読了)
    山本周五郎賞受賞、そして「このミステリーがすごい!」第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、「ミステリーが読みたい!」第1位と、ミステリー年間ランキング3冠達成の凄い作品です。
    6つの短編集で、確かに面白かったのです!
    最近じっくり本を読むようなまとまった時間が取れなかったのですが、ちょこちょこ読んでも楽しめました。
    しかし、こうしたジャンルですので、心揺さぶられるような深い感動はありません。

  • 2017.3.18-28
    表作他、夜警、死人宿、柘榴、万灯、関。それぞれ計算し尽くされた結末に背中が薄ら寒くなる6編。

  • 少し後味が悪い短編集。
    表題作である「満願」よりも、「関守」の方が印象に残った。
    小心者の恐ろしさがわかる「夜警」
    どうにもできないことがあると知らされる「死人宿」
    女が怖い「柘榴」
    自業自得の「万灯」
    ホンモノが恐ろしくなる「関守」
    大事にするものは人それぞれだと思わせる「満願」
    人間の暗い部分がよく出ているお話。

  • 人の感情の奥底を覗き見るような短編集。表題となっている満願よりも印象深かったのは、柘榴だった。
    美しく整った容姿を持つ女性が望んだのは、ある男性との生活。そしてそれはいつしか自分の子ども達との未来へと変わっていった。しかし、その美しさを受け継いだ娘が望んだ未来は、彼女がかつて夢みていたものだった。
    この話が印象に残ったのは、幼い身に宿る身勝手な願望があまりにも美しく見えたからからかもしれない。普段だったらおぞましく感じるであろう話が、一歩引いた冷めた視線から書かれているため、一人称で語られても夢の中の話のように現実感がなかった。
    柘榴のタイトルの通り、禁忌をおかす彼女の姿は浅はかだが、その果実のように惹きつけられてしまった。

  • 2017/3/9〜2017/3/25

  • 儚い羊たちの祝宴的なぞわりと怖い短編集。米澤穂信のこういうの好きだなぁ。

  • 2015年このミステリーがすごい第一位。

    結構面白かった。
    でも少し後味が悪くて、善人なんていないのかなと思わされる。

  • なんかこの人の作品は当たり外れがある。今回は、あまり印象に残らず。

  • ミステリーを久しぶりに読んだ。必ず最後に何かあるのねミステリーって。夏のじっとりした夜にとても似合う本でした。ねっとり。題名の満願という意味もよく考えると怖い。お化けより何より怖いのは人間。

  • 1978年生まれの著者によるミステリ短篇集。
    人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の犯行動機とは(「満願」)…
    美しい中学生姉妹が、両親の離婚時に生活力のない父親との同居を望んだ本当の理由とは(「柘榴」)…

    表紙だけではなく、結末のもっていき方も黒いです。そして、その黒さを面白がっている自分がイヤになる。
    …いえ、書こうとした感想は、
    「手ごわかったんだ、だから面白かったんだ」
    というひと言です。

  • 短編集 全部面白かったです。
    この人の作品は初めてだったけど、他のも読んでみようと思いました。

  • 柘榴が一番好みでした。

  • 最後にぞくりとさせられる短編集。
    小学生からお年寄りまで、あらゆる人間の欲や願望がにじんでいる。

    特に『柘榴』は怖かった。
    大人になると、子どもはかわいくて庇護する対象に思えるけれど、子どもであっても、立派な女であり、したたかなのを思い出させられた。

    普通は、子どもやお年寄りは善として描かれるものだと思うけど、彼らのドロドロしたものも描いていて、この短編集の奥深さが感じられた。

  • ぞわりと怖いお話ばかり。
    ちょうどよい塩梅の。

  • *警察官による偽装殺人「夜警」*楽に死ねると自殺願望者で繁盛する「死人宿」*両親の離婚協議中に姉妹が犯す法に触れない残酷な罪「柘榴」*尊い仕事と殺人を秤にかけ殺人を選んだ商社マン「万灯」*死を呼ぶ峠の取材中、ライターが嵌められた罠「関守」*殺人を犯してまで叶えたかった執念「満願」。タッチの異なる6つ短編集。『インシテミル』を読んで以来すこし苦手意識のあった米澤穂信作品。イメージがガラリと変わった!読みやすく、とてもおもしろい!!なかでも「柘榴」の静かな戦慄がツボでした。

  • 短篇が6つ.表題作も良かったが「万灯」の伊丹の仕事ぶりがバブル時代の我が国を代表する感じで懐かしかった.商社マンとしてバングラデシュで現地の人との折衝は困難を極め,一人の有力者を殺すことになる.相棒だった森下も最終的に殺してしまることになる伊丹.心待ちが良く描写されていた.「満願」は期待して読んだが,鵜川妙子の生き方がややしっくりこない感じだった.

  • 初米澤作品。6話で構成されるミステリー短編集。全く毛色の異なる作品が6つ集まっており、同じ作者が書いたとは思えない。どれも文中に散りばめられた伏線を終盤でしっかりと回収し、読者に充実した読後感を与える秀逸なミステリーだった。中でも海外で活躍するビジネスマンの犯した罪を描く「万灯」、死者多発カーブの謎に迫る「関守」そして表題にもなっている「満願」は、先のどなたかの感想でも述べられていたが、サスペンス劇場や映画の設定としてもありだと思う。背筋が冷えるゾクッとした感覚を味わいたい方は是非。

  •  本当は、1位ではなく、6番あたりが似合っている。

  • 米澤先生のお名前だけ見て、どんな内容なのか全く予備知識もなく
    拝読しました。

    「夜警」「死人病」「柘榴」「万灯」「関守」「満願」の6篇を収録。
    短編集です。

    どのお話が好きかは好みがわかれるところかとは思いまが
    どれもじっとりとした恐ろしさがあり、意表をつかれるお話もあって
    読み応えがありました。

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