満願

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 6762
感想 : 987
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103014744

感想・レビュー・書評

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  • 趣の異なる6っの短編集。
    古典部シリーズの読後だったので、予想とかなり異なりました。でも、どの短編もいい。
    一番印象的なのは、『関守』。このフェードアウト感、あるあるですが、好きです。
    『柘榴』は、ある意味、ホラーでした。

  • 少し暗い雰囲気の短編集。
    どの話も最後のどんでん返し(というほどでもないかもしれないが)が面白かった。
    全体的に昭和後期の話なのかな。今とはまた違う、まだ街に暗がりが残っていた時代。その時私はまだ物心つかない子供だったので想像だけれど。

    古典部シリーズから入ったので、話の最後が物哀しいのが読んでいて少しつらい。やっぱり、読後感のいいものが好き。

  • 後に別の角度からもう一度物事を見ると戦慄の事実がわかる…!
    そんな短編集。
    夜警:部下を亡くした刑事が後日知った真実とは
    死人宿:自殺希望者が集まる宿にかつての恋人を追って訪ねていった主人公が遭遇した3人の客
    柘榴:美しい女が大切に大切に育てた2人の娘の思いとは
    万灯:バングラディシュで資源開発に命をかける男に降った裁き
    関守:小さな村へ向かう峠で続く転落事故の真相は…
    満願:人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とは…

  • 絶妙な後味の悪さを楽しめる一冊。

    読んでいると、「ああ何かありそうだな…」というもやもやが湧き上がってきて、でもはっきりとは分からなくて、最後ガツンと衝撃がくる。そんな感じ。

  • イヤミス小説。短編集で一つ一つ話しは違う。トリックがすごい!系ではなく、なぜそうなってしまったのか、と人間の内面的な部分を描いている作品。本格ミステリ好きな人は合わないかも。

  • 相変わらず陰湿だなぁ。読みやすかったし、面白かったけども。
    『隠蔽捜査』を読了した翌日に読み始めて、1作目が警官の話だったから、同じような単純明快勧善懲悪な警察小説を読む気分で読み進めたら……、おっとこうきたか、と。米澤穂信を読むときは、米澤穂信を読む心積もりで読み進めないと、足元の段差に気づかず捻挫する。(2020-11-12L)

  • 「本と鍵の季節」で、この人の本面白そうと思って読みました。が、ちょっと内容が難しかった…。
    殺人事件のミステリーではなく、ホラーがかったミステリーがあって、ゾッとする物が幾つかあり、読み進めるのに時間がかかったけど、最後に向かうにつれて「そういうこと!?」という驚きが、米澤さんの本の面白さだなーと感じました。

  • これにて事件や謎が一件落着か…と思いきや、最後にゾクッとさせられる6つの短編。
    読後のゾクゾク感にすっかり魅了されてしまった。

  • NHKのドラマを見て、こりゃ読まなきゃ!と図書館リクエスト。
    ミステリーはさほど興味がないので、申し訳ないが、初めて聞いた作者だった。
    が、わしづかみされたね、これは!
    ドラマ化された3作品は、ドラマを思い出しながら、といったところだが(俳優さんが絶品だった)、他の話もみんな面白い。
    他作品も借りてみよう。

  • 短編だが、どれも長編小説を読んだかのような深い読み応えがあり、満足した。
    NHKで、3篇がドラマ化された。

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著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で「角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞」(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。11年『折れた竜骨』で「日本推理作家協会賞」(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で「山本周五郎賞」を受賞。21年『黒牢城』で「山田風太郎賞」、22年に「直木賞」を受賞する。23年『可燃物』で、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成する。

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