満願

著者 : 米澤穂信

• 新潮社 (2014年3月20日発売)

感想・レビュー・書評

[KT8806さんの感想 · 2024年2月18日]

最高の短編集。

[おーじさんの感想 · 2024年1月23日]

短編集で各話でオチは違うのだけれど、何となくオチの傾向が読めてしまう感じがする。個人的に短編集が合わないのかも。

[redkingさんの感想 · 2023年9月13日]

スッキリとさせてくれない展開がイイ。よく練られた短編集。

[yumikoさんの感想 · 2023年7月30日]

一番好きなのは夜警と万灯。でもどの作品も人間の心の奥にある暗い情念を描いていて好きだ。その心情を炙り出すのに不自然さはないものばかり。多くの人が読んでいるのも大納得。

[まきまきカタツムリさんの感想 · 2023年4月19日]

ワイダニットがわかると、戦慄を覚えるミステリー6編。1つ1つは暗く地味だけど、言葉の一つ一つが伏線になり、伏線回収が戦慄に導く。

[じゅんさんの感想 · 2022年9月12日]

読み始めると、内容の世界にすっと入れて読みすすめやすい、がじわじわと怖さがせまってきて、息苦しくなってくる。
どれも読後スッキリとはしないんだけど
あとを引き、次の話を読みたくなる。
死人宿、万灯が私は好きです。

[bookrokuidさんの感想 · 2022年9月10日]

有名で評価の高いのは知ってましたが今更やっと読みました。長編しか読んでなくて短編とは思ってなかった。作者さんの日常ミステリ系の作品はちょっと物足りなかったんですが、こちらはどれもちゃんとした？ミステリで、どの話もそれぞれ雰囲気が違って、読み応えがあって面白かった！(好みの問題ですけど)
有名で評価がそれなりのやつは基本やっぱりハズレにくいのねと再実感。

[やらまいかさんの感想 · 2022年5月31日]

夜警、死人宿、柘榴、万灯、関守、満願いずれも濃密な空気感とスリラー感のある物語り。中でも万灯と関守が自分的には、印象が強い作品でした。
質の良いショート映画の様に頭に映像が浮かび、引き込まれましたが、同じ著者で楽しく明るい作品があれば、手を伸ばしたいと思います。
ホラー作品の質が高いせいで、読後、気が重くなり、同種の作品をまた読みたいとは思えない。

[ももさんの感想 · 2022年5月8日]

「柘榴はまだ熟し切るには早かったけれど、早過ぎはしなかった」


急にイヤミスが読みたくなって、前から気になっていたこの本を図書館で借りてきた。

『夜警』
誰も彼もが痛々しかった。

『死人宿』
結末で、どうしてあの描写に気づかなかったんだろう！となった。

『柘榴』
読んでいて、この短編集の中で一番ゾワっとした。
ホラーとしての怖さではなく、人間としての怖さ。

『万灯』
追い詰められていく様が恐ろしい。

『関守』
なんとなく展開がわかって、読みながら嫌な予感がしていたけどやっぱり…。
けれど、自業自得だと思った。

『満願』
私にはわからない価値観だった。

今回みたいに、たまにイヤミスをすごく読みたくなる時期がくるけど、やっぱり読後感がいいものではない。
なのにどうして読みたくなるんだろう。この独特な感じが癖になるのかな。


2022.5.1　読了

[おかゆさんの感想 · 2022年2月12日]

以前、『ストーリーセラー』で読んでいて、ドキドキしたのを思い出した。ちょっと怖いけど結末が気になってやめられない、一気読みコース。

著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で「角川学園小説大賞ヤングミステリー＆ホラー部門奨励賞」（ヤングミステリー＆ホラー部門）を受賞し、デビュー。11年『折れた竜骨』で「日本推理作家協会賞」（長編及び連作短編集部門）、14年『満願』で「山本周五郎賞」を受賞。21年『黒牢城』で「山田風太郎賞」、22年に「直木賞」を受賞する。23年『可燃物』で、「ミステリが読みたい！」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい！」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成する。