三島由紀夫の日蝕

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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103015079

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  • 結局は、退屈か悔悟 (略) 退屈の主たる原因の一つは、今三島氏が不在であること、
    三島氏の死は、あきらかに、この日本社会に退屈をもたらした。

    いくら頭が良くても、あんなに無理して生きていれば、そりゃあ若死にしますよね。 (深沢七郎)

  • 三島由紀夫の肉体信仰を三島由紀夫のボクシングスパーリング、剣道乱どりなどを通して、最初から最後までバカにしている。でも三島由紀夫への愛情に満ちあふれています。久々に三島由紀夫を読みたくなりました。

  • 三島由紀夫がいかに運動神経がなくて、見せ掛けの肉体であるかをひたすら語っている。三島由紀夫の中にある矛盾を見ることによって分裂した最期を説明している。交流が深かっただけあってあまり一般的に知られていない三島由紀夫の稚拙ともいえる人間性が語られていておもしろい。
    三島由紀夫という人は知性は天才的で文才もあるが、とにかく人間的にはどこか子供っぽさのある純粋な人だったんだろうな、という印象を受けた。

著者プロフィール

1932年神戸市生まれ。一橋大学卒業。55年、大学在学中に執筆した「太陽の季節」により第1回文學界新人賞を受賞しデビュー。翌年同作で芥川賞受賞。『亀裂』『完全な遊戯』『死の博物誌』『青春とはなんだ』『刃鋼』『日本零年』『化石の森』『光より速きわれら』『生還』『わが人生の時の時』『弟』『天才』『火の島』『私の海の地図』『凶獣』など著書多数。作家活動の一方、68年に参議院議員に当選し政界へ。後に衆議院に移り環境庁長官、運輸大臣などを歴任。95年に議員辞職し、99年から2012年まで東京都知事在任。14年に政界引退。15年、旭日大綬章受章。2022年逝去。

「2022年 『湘南夫人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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