- Amazon.co.jp ・本 (133ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103017745
感想・レビュー・書評
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徐々に毒に犯されていくような女性の心境を描いているのはまさにタイトルの「ぬるい毒」だなと感じました。確かにこういう女、こういう男いるなと思わせる登場人物を出すところが本谷有希子ね凄いところだなと思った。
舞台も鑑賞したが舞台版も素晴らしく原作がさらに好きになりました。 -
この人のは映像から入ったせいもあって、書いてある状況は面白かった。フォーマットとして、小説よりも映像や舞台の方が楽しめそう。
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笑われる、嘲笑されることに対する過剰ともいえる反応。
嘲笑という行為は、相手のプライドを傷つけるとともに、自らの優越感を満足させる。
どちらが、どちらを嘲笑しているのか。
嘲笑を超えようと挑むが、結局、相手から逃れる以外に嘲笑から逃れる手段はないのか。
嘲笑されていると気づかないことが一番幸せだったかも。 -
まぎれもなく傑作。
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最後、大どんでん返しか小気味よい解決を期待したのですが、その通りではありませんでした。なんだったんだ。
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向伊、憎たらしい。
人間を全く信用していない。
彼の生い立ちがどうだったのか知りたくなった。
熊田の態度もイライラする。
他人にどう思われたいのかが基準になっていて、気づけば自分はどうしたいのかが全くわかっていない。
「中身が空っぽな人」
正直言って、自分にも少なからず共通する部分がある気もする。
読後感最悪だが、作品としては非常に面白く読めた。 -
先日、紀伊国屋ホールで、本作の芝居を観た後、書籍に触れました。
芝居後、本谷さんと平野啓一郎さんのトークショーがあり、いろいろと解説してくれたのでポイントを押さえながら読むことができました。 -
重い、痛い、息苦しい!
なぜか共感できる本谷有希子の文書はすごい! -
相変わらずイタくて複雑な人物描いてますね、本谷さん。でも、この複雑怪奇で残酷なところは、たぶんみんなが持ってるモノなんだろうなと思う。
人間って怖いな、と感じた。