ストーリー・セラー

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著者 : 有川浩
  • 新潮社 (2010年8月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103018735

ストーリー・セラーの感想・レビュー・書評

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  • なんて凄い作品なんだろう。
    なんて意地悪な作品なんだろう。
    なんて優しい作品なんだろう。

    恐らく有川さんの代表作になりそうな
    剥き出しのハードコア。ここまでのベタ甘も
    自衛隊もギャップ萌えもキャラ萌えも...全てが
    詰まっていて「最強」の作品。

    どこまで涙が出続けるんだろう。
    どこまで胸が張り裂けそうなんだろう。
    どこまでこの本に出会った事を嬉しく思うだろう。

    一晩中、キーボードで
    「この本が好き」って打ち続けてやる。

  • さすが有川さん!

    Side:Aを以前アンソロジーで読んで号泣してしまったので、
    もしかしてもっと辛いことが?とかなりビクビクしながら読み始めたのですが。。。

    Side:Aだけを読んだ時の、身を切られるような哀しみが
    今回Side:A、Side:Bと続けて読むことで昇華されて、
    結果的には2度の、まったく違った驚きと感動を味わわせてくれました!

    有川さんの化身とも思えるAの彼女、Bの彼女の
    「書く」ことにかける想いの凄まじさと
    理不尽な要求に対する啖呵の鋭さ、あまりにも男らしい仕事ぶり。

    そして、「俺は一生君のファンだ」、「君を甘やかすのが人生の目標」と語り
    おおらかに彼女を見守る彼の、深い深い愛情。

    稀代のストーリーテラーである有川浩さんが
    「ストーリーテラー」ではなく『ストーリー・セラー』とタイトルをつけて
    この世にたったひとりの大切なひとを守るために
    「この物語を売って」戦うのだ、という決意を描いた、魂を揺り動かされる名作です!

  •  この作品を読み終えた人は、「こんなパートナーが欲しい」って思うはず。男女関係なく。

     人間、一人だとここまで強くなれないと思う。自分がもうすぐ死ぬって知って、取り乱すことなくいられるなんて、無理だと思う。
     けど、二人だったら・・・?自分がこれから先、できることは減っていき、弱っていくしかないのだと分かっても、それを受け入れてそんな自分といてくれる人が一緒だったら・・・?
     こんなに心強いことはない。
     
     彼と彼女のように、私も自分本位でその人を想い。周囲など知ったことか、世界の損失など知ったことか、と豪語できるほどの人に出会いたい。

  • 作家である女性と会社員の男性の2組のご夫婦のおはなし。

    どちらの女性も、最初は会社員としてお勤めしつつ、
    自分の中からあふれてくる書きたいことを止められず書き続ける。
    それを見出し、励まし、誰よりも先に大好きな妻の書く
    大好きな小説を読むことを最高の楽しみとしているオットさん。
    その2人に大きな試練が押し寄せる。


    どんなことがあっても決して書くことをあきらめることなく、書き続ける人。
    絶対的な無償の愛情を注ぎ続ける人。
    どちらも自分の心の奥底から湧き出す感情に素直に生きている。
    決して自分に嘘はつかない。

    ここまでストイックなものは自分の中にあるのかと考えてみる。
    失いたくないものや、今、自分を心の奥底から突き動かす感情というものはあるけれど、代替が利かないかというと、人以外ならありそう。

    そう思うと、無二のものに出会えた2人は何より幸せだと、
    哀しく幸福なお話なのではないかと、不思議な感じがした。

  • 小説の「書き手」と、小説の「読み手」。

    その双方の立場が、夫婦の絆として繋がる一方で、
    巧妙に落ちが描かれており、
    物語の二面性をのぞかせる展開が何とも面白かった。

    特に、Side:Aと、Side:Bとの物語の連動性に読者は圧倒される。

    『レインツリーの国』といい、『ストーリー・セラー』といい、
    有川さんの小説は、登場人物間のストレートな気持ちのぶつけ合いが、
    読んでいて爽快で、どんどんその魅力に引き込まれていきます。

  • 小説家と、彼女を支える夫を襲ったあまりにも過酷な運命。極限の決断を求められた彼女は、今まで最高の読者でいてくれた夫のために、物語を紡ぎ続けた―。極上のラブ・ストーリー。「Story Seller」に発表された「Side:A」に、単行本のために書き下ろされた「Side:B」を加えた完全版。
    「BOOK」データベース より

    不覚にも涙が零れた.
    パートナーが若くして死ぬ、という状況であるからではなく.
    自分を想うことが相手をも想うこと.
    そんな関係性の二人だからこそ、哀しい状況に陥っても前を向いて歩けるのだ.

  • 本当に感動。この本は、大切な人へのメッセージとして贈りたい。
    そして、何よりも表紙のブルーリボンが印象的。

    図書館でボロ泣きです…。

    さすが、有川先生です!!

  • 『ラブコメ今昔』に次いで有川作品2作目です。これは又、途方もなく切ないお話です。支える愛と受け止める愛。
    幸せの最中に於いて、突然、病魔という人間の力の及びきれないところで愛する者同士が伴侶を失う運命に置かれてしまいます。愛が純粋で深ければ深いほど、別れは必然的に辛いものになります。その喪失感を受け止めつつ、悪夢を逆夢に変えるのだという主人公の強い意志は今作が決してアンハッピーだけではないことを感じさせてくれます。
    saideAとsaideBに分かれているのですがどちらかといえばAの方が好みでした。そして私もやはりBの方がAを包括している事実だと思いました。そして、ラスト、どこまでが本当のことなのかは・・読んだ人それぞれの感じるところまでなのでしょう。

  • 全力で愛し、全力で生きる。
    スゴいです。
    生きっぷりが壮絶です。
    でも、ちっとも息苦しくならずに、読めるところが、有川さんのスゴい所なのでしょうね。
    でもでも、大事な人が死んじゃうお話は、やっぱり苦手かも…

  • どうして、この本読んでなかったんだろう。
    Side.A、side.Bどちらも、良かった。
    どちらも、夫婦仲がとてもいい。
    羨ましい限り。
    食べ物の好みが似ている、ということが
    伴侶の条件と思っていたけれど、
    読み物の好みが似ていることも大事かもなぁ。
    ミスったぜ。

    Bで、どこまでが現実でどこまでが創作なのか。。。
    想像させるところが憎らしい。
    幸せなところだけ、現実でありますように。

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