- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103018735
感想・レビュー・書評
-
SideAの前半まではよかったんだけど
後半で失速。。。
SideBに至っては、SideAと対で出すために
無理矢理書き下ろしたでしょ?という感じで
なんとも苦しい作品だった。
「阪急電車」がよかっただけに、残念。。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私にはダメでした。
安っぽいケータイ小説といった感じ。
編集に怒鳴るところとか特に引きました。
それを周りも評価してるところもさらに引く。
泣けるシチュエーションになってもなんか醒めてしまった。 -
2本の中編のうち、最初のはアンソロジーのために書いた物。
いつも応援してくれた夫のために、作品を書き続ける作家の妻。
という点では共通。
どちらも、なれそめから感じが良く、仲の良い夫婦が微笑ましい。
重い病気を得るのが、最初は作家である妻のほう。
同じデザイン事務所の同僚で、地味だがよく働く、本を読んでいそうな言葉遣いをする女性だった。
会社のデスクの上にUSBメモリが忘れられていて、中身を読んだらとても面白い小説だった。すっかり夢中になった彼は、戻ってきた彼女の抵抗を押して読み通してしまう。
学生時代にクラブで酷評されて以来、人に読ませたことはなかったという。
このときは怒らせてしまうが、しだいに心を溶かす彼女に、投稿を薦める彼。
やがて人気作家となった妻。
それを評価しない家族など周りの人間には悩まされ、それがストレスになっていったのか。
雑誌で悪意のある特集を組まれ、激怒した他社の編集らと共にそれを書いた人間を突き止めるが。笑うことの出来ない状態になり、自分から通院することに。
さらに祖母が認知症で、それを頑固な父親が認めずに放置、祖母の家はごみ屋敷になっていた。
仕方なく夫婦で乗り込み、祖母を病院へ入れ、家を片づける。
妻は頭を使いすぎることで生きていく機能が損なわれるという奇病になっていた。
小説を書くことを止められるのだが…
それでは生きている意味もなくなると悩む夫婦。
2本目では設定が逆。
同じ会社の渉外だった彼は、冷静で人との間にバリアがあると評判だった。事務職の妻が小説を書いていると知る。
目を赤くして屋上から降りてきた彼が、涙の理由をこの本だと説明する…それがなんと彼女の作品だったのだ。
作家専業を勧めた彼は、食事まで作ってくれる。
つきあい始めて3年、結婚に。
いつも作品の一番のファンだった夫。
夫が病気になり、そういう作品を書こうとしていた妻は罰が当たったのかと苦しむ。
後半の展開と後書きに…え?まさか?!
小説は小説であるけれど…
…が、がんばってね…
いや、うちも、重病人いるんですよ~。
病気が治ることを祈ります! -
有川浩作品の中では自分好みではない。なんだかとても独りよがりに思えたのは私だけでしょうか?
-
胸が苦しくなった・・・。
-
なにこの本………!
絶句。後書きがない本をここまで怖く感じたのは初めて。
有川さんの新刊だっ!!って立ち読みしちゃったけど、号泣フラグ立ったので買おうか迷った。
今すごい泣きそう。 -
やっぱり、この話好きだ。
サイドBが読みたくて、
雑誌で、文庫で何度も読んでいたにも関わらず、
即買い。
サイドAでやっぱり嗚咽で、
サイドBは声も出なかった。
旦那に感情移入しすぎた。
この話を好きな人を好きになりたいと思える
ずっと持っていたいと思える一冊。 -
考えることを続けたら寿命が縮まる。そんな病気になってしまった小説家の妻とその夫の話。
有川浩の書く男性がかっこいい。『図書館戦争』『自衛隊三部作』に出てくる隊員もかっこいいが、サラリーマンもかっこいい!
今まで付き合った人達も今の旦那も本を読まない人なので、本が好きな人と一緒だったらどうなったのだろう…と考えたが、きっとこの本に出てくるような男性にはそうそう出会えないだろうと思った。そもそも私は『書く側』ではなく、『書けない側』で『読む側』の人間だった。