ストーリー・セラー

著者 :
  • 新潮社
3.87
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本棚登録 : 11279
感想 : 1442
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103018735

感想・レビュー・書評

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  • 小説を『書く側』の女性と『読む側』の男性とのラブ・ストーリー。小説を通じて固く結ばれた二人の関係を病気が襲うという共通のテーマを、Side:A と Side:Bの二編を連動させながら綴る手法は、さすがです!
    自分の作品の、最初で最強のファンが自分のパートナーだったら、嬉しいだろうなぁ〜。

  • サラッと読めたけど、長編じゃない分、入り込めなかったかなー。どちらかといえばsideAのが好みでした。

  • sideAは好きでした。ここで終わりなら私は絶賛していたかもしれない。残念ながらsideBを読んでいるうちに冷めてしまって…多くのファンの方辛口でごめんなさい。阪急電車は大好きだし、図書館シリーズも楽しく読んだんですが、死にネタ自体があまり好きじゃないのと、本当に死が迫ったらこんな綺麗にはいかないのよ、と近い現実を見たことがある身では感情移入も同情も、ファンタジーと割り切ることさえできなかったのです。後味もいいとは言えなくて私には合わなかっただけだと思いますが、残念でした。

  • また、この人のラブストーリーはくすぐったくなるくらい甘々。
    それに加えて、この本は泣き要素もある。
    完璧。

  • 普通にほっこりする話だと勝手に思い、何も知らずに読みました。
    ほっこりはしたけど、私にとっては時々ズキッてくるような内容でした。

    AもBも、夫婦愛が本当に素晴らしいと思います。
    あくまで子どもの見解ですが、愛してるからこそ、その人の背負っているものを、抱えきれなくなる時があるかもしれないので…。

    電車で読んだ事が唯一の後悔。

  • 作家である妻と読書好きの夫という共通点を持つ二組の夫婦による「Side A」と「Side B」二つの物語から成る本です。どちらも夫婦の片方が重い病気で、もうすぐ命が尽きてしまうという状況に胸が痛みます。「Side B」の妻が神社で夫を助けてほしいと祈るシーンがとくに印象に残りました。「彼のためではなく、私のために」「あたしは彼のためではなく、あたしが彼を失わないためにしか祈れない」という言葉は、私自身とてもわかる気がします。抱えている辛い気持ちとは、つまりそういうことなんだろうと思いました。物語の構成は複雑で、私には入れ子式の箱のように思えて、読み返すごとに違う解釈ができるような気がしました。

  • 【あらすじ】
    妻の病名は、致死性脳劣化症候群。複雑な思考をすればするほど脳が劣化し、やがて死に至る不治の病。生きたければ、作家という仕事を辞めるしかない。医師に宣告された夫は妻に言った。「どんなひどいことになっても俺がいる。だから家に帰ろう」。妻は小説を書かない人生を選べるのか。極限に追い詰められた夫婦を描く、心震えるストーリー。

    【感想】
    読み終えた瞬間、胸がいっぱいになった。ありきたりの言葉だけど、本当に感動した。しばらくしたらまた読み返したいと思った。素敵な物語ってこういう本のことを言うんじゃないかなって思った。この本をプレゼントしてくれたひとに感謝したい。ずっと大切にするね。ありがとう。

  • 最初は恋愛要素が出ていたが、物語が進むごとに切なさが残る読後感。作家の妻を持つ夫婦が死と向き合うこと、お互いを思いやる気持ちが感じられる。作家として軌道に乗り始めた矢先に病気にみまわれ、辛い気持ちになってしまうが、夫婦の思いやりの気持ちが表れていること、パソコンで打った文章から自分の思い、そこには面と向かって言えない思いが表れていると感じる。特に『覆れ』の文の羅列から悔しく、辛い気持ちと一縷の望みを掛けてるのが伝わってくる。人を思いやる気持ちの大切さ、慎ましい生活だが、互いに愛し合っていて幸せだと感じる。

  • あっという間に読み終わり。この本の言葉で言えば私にとっては外れでした。色々と手が込んだ展開だけど、設定が軽くて大人が読む本とは思えない感じ。若い人やいま流行りの作家さんとはなかなか合わないなぁ。

  • 2016年1月18日読了。有川浩さんの作品を初めて読みました。全体的な感想としては、テーマや設定はせっかく重いものを選んでいるのに、文章が軽くて、私としてはあんまり心に残りませんでした。「あぁここで泣かせたいんだな」って予想できてしまって、泣きたい部分で泣けなかったのが残念。恋愛のなれ初めについては胸をときめかせて読みました、こんな男性が実在したら素敵だなぁ……!と。ただ家族とのトラブルや不治の病に対しての登場人物の心理描写が軽すぎて感情移入しにくかったです。
    ストーリー展開はおもしろいと思いました。すごく良い話だし、装丁ふくめ作り込んでいるようでもあったので、それだけに描写をもう少しひねってあればもっと良かったと思いました。

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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