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- Amazon.co.jp ・本 (834ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103023128
感想・レビュー・書評
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日本の1地域が日本から独立する話、長い。22刷を古本屋で求めたもの。
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文量が多く最初は非常に読みづらかった。やたらと話が脱線しストーリーがちっとも進まない。たった1日の出来事を時系列にのべるだけで、上下2段400ページ近くを費やしている。
しかし、後半部分は場面がテンポよく変化し、だんだんとページをめくるスピードも増した。
それでも、読み終えるまでに2週間かかったが…
それにしてもすごいのは、文量の多さだけではない。この作品を執筆するにあたって作者は膨大な情報を収集し、選別していったのだろう。
法律や社会問題等、多岐にわたる分野の情報を駆使しているにもかかわらず、物語の中で絶えずユーモアが端々に散らばっている点に脱帽である。
あれだけ引っ張っていたにも関わらず、結末はあっという間で、意外だった。
そして、そこに笑いを用いながら世間に問題提起をするという、井上ひさし独特の作品性を感じた。