闇鏡

著者 :
  • 新潮社
3.21
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本棚登録 : 114
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103030713

感想・レビュー・書評

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  • 南北朝の争いから十年、平安を取り戻しつつある京の都。奇怪な歌に予言されるように京随一の遊女が惨殺された。現場には半月前に死んだ女と素性を明かさぬ美貌の貴人がいたという。真相を追う検非違使・龍雪の前に現れる数々の謎。

  • どんでん返しというか、そうきたかー!と素直になりました。
    悪そうに見えてほんとはいい人……と見せかけて、ほんとは……っていう常套手段。

  • ファンタジーということで賞をもらっているようですが、これだけ謎ときに重点があればミステリーかな、とも思いました。室町時代に入り込むまでに些か時間がかかったように思います。平安時代を思わせるキーワードが続きましたからね。南北朝のワードが出てきて、おっ室町時代!と思いました。そして室町時代がうまく収まっていく。収まっていくときは爽快です。
    ただ、伏線が多くて、その回収が大変。かなり頭がぐるぐるしました。
    あと、「〇〇の足を枷の様に羽交い締めにしたのは」という表現が出てきて、その技を想像してもしきれなかったです。足の羽交い絞めって?
    物語を綴る視点が動きすぎた感じがするので、私の星は3つということで。

  • 話が繋がるまでがちょっともたついた印象。
    だが謎解きが始まる後半は楽しかった。
    あと誰が主役ってこともないんだろうけど、誰の視点でいけばいいのかちょっと迷った。
    人の業という恐ろしさをうまく調理した作品。

  • うーん。いまいち世界観に入り込めなかった。雰囲気としては乾ルカの『蜜姫村』や恒川光太郎氏の作品のような感じ。『幻想郵便局』のがっかり感も先にこの本を読んでたら薄れたかなぁ。ラストでは全ての謎が解けるのですっきりした終わり方ではある。2012/298

  • ファンタジーで大賞をとっているけれど、ミステリー色の方が強いかな。
    室町時代の京都が舞台。
    あやかし、とか、陰陽とかは無関係。
    主要な人たちは、少しずつ、狂気を含んでいる感じ。
    強く執着する心がそうさせるのか。。。
    とても人間臭いかんじ。

  • 第18回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作(ただし、大幅改訂)。ファンタジーノベル大賞ではありますがほとんどミステリーで、それもなかなかの出来映えです。ただ、室町時代という珍しい時代設定なので現代では聞き慣れない単語がたくさん出てくるのにルビは最初の1回のみなのでとにかく読みづらいのが残念で★一つ減点(著者の責任ではないのかもしれないけど)。仁木英之の「李嗣源」みたく、ページ見開きごとにルビが欲しかった。あぁ、最初はかなりつらいです(笑。

  • ぞわっと怖くて面白かったけど、登場人物がパラパラしてるイメージがちょっとあった。ひとりひとり面白そうなので、シリーズ物ならいいかも。

  • 雰囲気を楽しみつつ頁をパラパラと流し読み…。
    雰囲気は好きです。
    カテゴライズに迷いましたが、時代小説にします。

  • 時間がかかったがなんとか読了。読み終えてみればまずまず面白かった。進行が行きつ戻りつしたりまどろこしいところもあったが、水準以上の出来で、新人賞は納得。将来に期待。

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著者プロフィール

1964年青森県生まれ。2006年『闇鏡』で第18回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。『幻想郵便局』がベストセラーとなり、以降、「幻想」シリーズで人気を博す。他の著書に『ある晴れた日に、墓じまい』『うさぎ通り丸亀不動産 あの部屋、ワケアリ物件でした!』『オリンピックがやってきた 猫とカラーテレビと卵焼き』「おもてなし時空」シリーズ、「仕掛け絵本の少女」シリーズなどがある。

「2023年 『キッチン・テルちゃん なまけもの繁盛記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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