時間という贈りもの: フランスの子育て

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著者 : 飛幡祐規
  • 新潮社 (2014年4月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103036524

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時間という贈りもの: フランスの子育ての感想・レビュー・書評

  • 「私たちは『クレーヴの奥方』をはじめとするさまざまな文学、さらに芸術や映画について、どんな職にある住民とでも語り合うことができるような世界を望んでいます。なぜなら、文学作品を読むことは、仕事のうえでも私生活においても、世界に立ち向かう準備となると確信しているからです。なぜなら、複雑さ、思索、文化といったものがなくなったら、民主主義は死んでしまうと思うからです。なぜなら、大学とは手柄や成績ではなく美の場所、収益性ではなくて思考の場所、同じことの繰り返しではなく文化的、歴史的に異なるものとの出会いの場所であり、そうでなくてはならないと考えるからです。」P10

    P15子どもを自立した人間に育てるのが親の仕事

    P42社会やおとなから「尊重されていない」と感じていて、自分に対して肯定感をもてない。自己肯定感、フランス語でいえば「自己の尊重(エスティム・ド・ソワ)こそ人間が可能性を広げ、他者との豊かな関係をつくっていくのに必要なものなのだ。自分を尊重できない(愛せない)と他者も尊重できない(愛せない)。そしてこのプロセスは、もっと豊で文化的に恵まれている子どもや若者にも当てはまると思う。
    フランスでも日本でも、おそらく世界の多くの場所で、自己否定感の強い子どもが増えている。おとなが成績、成功、金銭、競争といったつまらない価値観を子どもの世界に持ちこみ、人格の判断基準にしてしまったからだ。

    P55映像をただぼんやり受動的にぼんやり消費するのではなく、見るという行為を意識させるのが重要

    P75
    想像の余地があるThere is so much scope for imagination. という素敵な表現
    子どもたちの想像の余地を損なわないために、わたしたちは日常に静けさをとり戻さなくてはならない。本を読むという行為の前提にあるのは静けさなのだから。


    P76『ペナック先生の愉快な読書法』
    読んで読ませる

    宝島
    ムーンフリートの秘宝
    ドン・キホーテ

    NPO本の配達人

    長編小説の基準
    1作中人物
    2文章文体
    3筋ストーリー

    再読に耐え、なおかつ読むたびに新しい意味と愉しみをあたえてくれるかどうか
    世界の発見をもたらせてくれるもの

    プチニコラ
    ナルニア国
    ムギと王さま
    ライラの冒険

    ゲド戦記
    プルマン

    「家庭とは、お互いが尊重しあう共同生活の場」

    映画音楽や読んだ本について、そして社会や政治情勢について常に意見を述べ合い、議論してきた
    論理に矛盾や飛躍があれば、指摘し、冷静に論理を組み立てるようになった。論理的な思考は、学校教育でもたらされるが、社会のさまざまなテーマに関心を呼び起こして日常的に討論していれば、自分の頭で考える市民に育つ

    P100夫と実践しようとした原則のひとつ
    世界(社会)で起きている物事や世の中の常識、習慣、流行などに対して受動的であってはならないということ

    P113国語をどう教えるか
    フランスのカリキュラムテーマ
    中世の作品
    冒険小説
    手紙文学
    19世紀文学
    子ども時代、思春期の物語
    現代社会への視線
    必ず作品を全編読む
    詩や戯曲も学ぶ、文法語彙の学習、作文も

    P114ミステリーやファンタジー系の物語は喜んで読むが、そうした気晴らしや娯楽的な読書からよりおとなの文学環礁へと導くのが務めbyロマニエ先生

    「文法や分析はテキストを理解するための道具であり、そうした道具をうまく使いこなせば自分んの人生にプラスになるのだと、生徒にわかってもらいたいですね。ネット時代になっても書くことは仕事や生活するうえでとても大事なのだから」
    「なぜそれを学ばなければならないのか、その意味がwからないと今の子ど... 続きを読む

  • 赤ちゃんと子供は全てを直感的に理解できる、だからなんでも説明する

  • フランスに限らず、欧米での子育ての経験を語る本でこれまでにも何度も語られてきたような、どこかで聞いたような話が多かった。
    お子さんへの芸術教育の考え方など、素晴らしい所も多いけれど、真似するには親側の教養が問われるのがなんとも。

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時間という贈りもの: フランスの子育ての作品紹介

『クレーヴの奥方』を読むなんて時間の無駄? 遠まわりこそ子育ての極意! 18歳でパリに留学してから40年。フランス人の夫とのあいだの一人息子は、エコールノルマルを目指す20歳。テレビもゲームもない家で、絵本や小説、映画や演劇、ピアノやオペラなど芸術を愉しむ時間をたっぷりと与え、自分の頭で考える力と人生を味わう力をともにのばしてきた。急がない子育てのヒントがたっぷりとつまった本。

時間という贈りもの: フランスの子育てはこんな本です

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