氷上の光と影 知られざるフィギュアスケート

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著者 : 田村明子
  • 新潮社 (2007年2月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103040316

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氷上の光と影 知られざるフィギュアスケートの感想・レビュー・書評

  • 長年フィギアスケートの取材を続けている田村明子さんの、初のフィギア関連本。
    ソチ五輪を前に、彼女の著作を古い順に読んでみようと手に取った。

    本当に様々な選手、コーチ、振付師、ジャッジなどに緻密な取材を重ね、非常に興味深い内容だった。
    特に「ケリガン襲撃事件」と「ソルトレークシティ五輪での審判買収問題」の詳細が、個人的にはとても興味深かった。

    「大ちゃんラブ♡」的な、表面的にしかフィギアを見てない人にとっては「なんのこっちゃ」と思う内容だろうが、長年フィギアを見続けてきた者にとって、これ以上面白いものはない、というくらい。

    発刊がトリノ五輪の1年後なので、荒川静香の金メダル獲得まで記載があるが、メインは筆者が取材を始めたアルベールビル五輪前後~長野・ソルトレークシティという印象。
    カルガリーやサラエボ五輪についても多少は書かれている。
    トリノ以後は、次の著作に期待。

  • フィギュアの過去の主な名勝負を振り返り、その背景の深い所までえぐっていきます。荒川静香の優勝とコーエン、スルツカヤの失敗。ヒロインになり損ねたナンシー・ケリガンと悪役ターニャ・ハーディングの因縁?
    そして優勝をさらった妖精オクサナ・バイウル。ソルトレイク五輪における採点騒動とその後の新採点システムの導入。カナダ・ペアとロシア・ペアのその後など、興味深いストーリーに富んでいました。光と影というときに何か暗い翳を思い浮かべますが、ただ勝利と敗北を分けたものという意味で使っているという著者の最後近くの言葉でホッとしたように思います。それにしてもハーディングがその後、プロ・ボクサーになったとか、バイウルが17歳にしてアル中になり、飲酒運転で捕まったとか、寂しい末路を感じてしまいました。日本でのフィギュア・ブームと裏腹に米国では人気が低落しているとのこと。フィギュアというスポーツの金との結びつきを改めて感じさせる本でした。

  • 「氷上の美しき戦士たち」が面白かったので、続けてこちらを。
    トリノオリンピックからケリガン襲撃事件、ソルトレイクのペア騒動、アスリート性と芸術性、コーチ・振付師・ジャッジのことまで、書かれてあることはどれも興味深いです。テレビで見てるだけより、もう一歩踏み込んだ内容というか。
    海外であったスポーツイベントの出来事って、一時期わっと報道がなされても続報がなかなか入ってこないことが多いので、そういう把握しきれなかったことまで分かるのが、ありがたいです。

  • にわかスケートファンが読むと、楽しめる本。

  • 【No.239】今までのフィギュア史上に起こったさまざまな出来事(ケリガン襲撃事件、ソルトレーク不正採点疑惑など)について書いた本。やっぱり採点競技は難しいなと思った。

  • 丁寧な取材の上に成り立っていることがよく分かる本です。
    どの選手にも、というどころかどのコーチにもどのコリオグラファーにも、そしてどのジャッジにも、表で光を一心にあびている人、裏方で目立つことはなくてもその光を輝かせるために一生懸命な人、すべてに等しく愛情と敬意と持っている人なんだなと思いました。読んでてとても温かい気持ちになれます。
    そうですよね!ヘンな若い子市場主義なのばっかりが表で騒ぐせいですっかり気持ちはささくれ立ってしまってますけど、関係者の大半はこういう気持ちで見てるんですよね!
    ソルトレイクでの村主さんの演技前に入った某氏の素っ頓狂なかけ声の下りなどは怒りが込み上げましたが…文面は、そういう試合時の騒々しさなど気にならないくらいの集中力が必要だ、というまとめになるので某氏への批判とかそういう話では全くないのですが、まあそれはそれとして、やっぱり観客は選手への敬意がいると思いますよ。なんか、作者の意図に反して沸々と憎しみが沸いてきて困ります…(笑)
    それにしても、冒頭からスルツカヤの話ですっかり泣けてしまいました。ソルトレイクでの、自分が銀メダルだと分かったときのあの泣いて怒っているシーンは忘れられませんよ…
    いろんな胡散臭い事件がいっぱいある競技で、ヘンなごね得狙いみたいなのもあるし、第一採点競技はどのスポーツにしても怪しいところはてんこ盛りにあるし、そうやって裏を見出すと心底ウンザリしてきたりもするんだけど、でもやっぱり選手がリンクにサッと出てくるとそれだけでうれしくなるんですよねえ。

  • 多くのスケート雑誌等で長年フィギュアスケートの取材・執筆を行なってきたNY在住の田村明子さんの著作。
    タイトルの「光と影」に込められた思いがあとがきで述べられており、著者の思いをしみじみ噛みしめつつ、やっぱりこの人はすごい!と思わずにはいられません。ジャッジの判断や採点方法にどうしても納得できないこともあって最近のフィギュアをどうやってみたらいいのか分からなくなることもあったのですが、この本を読んで点数や技術よりも観客を魅せられるスケーターの存在がどんなに大切かを知った気がします。自分の中での「一番」を特別視しながらも、順位や採点に関しては冷静な視点を忘れずにいたいなと思いました。ファン暦浅い人にもオススメです。

  • 2007年発行。読み応えあったわー!!結局、フィギュアスケートの採点て(フィギュアだけじゃないかもしれないけど)、いろーーーんな物が絡んでるんだね。だからこれからは、一番心に残る演技をした選手を、勝手に1位とさせていただくわ。

    振付師、デヴィッド・ウィルソンの言葉。「選手には、勝ち負けを超えたところに行ってほしい。メダルが取れた、取れないということよりも、本当の自分が誰なのかを氷の上で表現してほしいんです」著者の田村明子さんは、この言葉を浅田真央とキムヨナの二人に捧げたい、と言っている。

    「世界の関係者たちが待ちこがれているのは、この二人の目から子供らしいあどけなさが消えて、強い意志の光が宿る日である。おそらくヤグディンとプルシェンコ以来の、質の高い白熱戦が繰り広げられることになるだろう」
    バンクーバー2010は、まさにその時を迎えていたね。私にとって、涙と感動と怒りのオリンピックだったわ。

    この本の中で印象に残ったのは、陳露選手のプログラムについて。1996年ラフマニノフのフリープログラムで振付をしたサンドラ・ベジックは陳露に(プログラム半ば、立ち止まって一瞬動きを止めるところで)、「愛する人のために服を脱ぐ瞬間を想像して」と言ったそう。そんなプログラム、絶対観たいでしょー!

    フィギュアスケートのプログラムには、選手はもちろん、振付師やコーチ、プログラムを作るのに係ったたくさんの人の魂が込められているんだね。これからも心して競技を観ようと、つくづく感じました。

  • 田村さん(著者)のフィギュア関連の本が読みたくて、隣県まで買いに行った本。
    ジャッジや新採点について詳しく書かれています。
    他のスポーツと比べて、審査基準があやふやなので不正と好みの線引きが困難だと言う事はよーくわかった。
    逆に言えば不正まがいが日常的に行われている事も、各国のISUが試合に関与してくる事があたりまえともいえることもわかった。
    そして北米メディアはソルトレイクのペアの事件では散々不正だとヒステリックに騒ぎ続けて金メダルをもう一つ作らせるまでしたにも拘らず、ライサにはなんもないのね、と思ったり。(私は一応ライサすきです!
    あと、旧採点にも欠陥がたくさんあったということ。
    でも国籍明かさないのはおかしい。自信のあるジャッジをしたなら説明すればいい話。
    それにやっぱりランビのスピンがレベル1なのはありえない!!

    何より学んだのは、採点をきちんと理解してない私がとやかく批判したりするべきじゃないってこと。せめて6種類のジャンプも見極められるようにくらいは...
    スケオタ道まっしぐら

  • 面白かった!フィギュアスケートの選手や周りのスタッフのいろいろな出来事がとても判りやすく書かれています。
    ハーディング事件は知らなかった・・・びっくり!

  • 2010/4/29 23:57

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