切れた鎖

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著者 : 田中慎弥
  • 新潮社 (2008年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (146ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103041320

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切れた鎖の感想・レビュー・書評

  • 田中慎弥らしい、悶々とした作品。人間の負の部分だけをえぐり、救いようもなくそれでも日々を過ごすさまは、悲しく重く心にのしかかってくる。

  • いつか出られる。いや、いつかなどと希望を持つのはよくない。希望は弱いものが持つ卑しい道具だ。いつかではなく次の瞬間かもしれなかった。

  • 三島由紀夫賞と川端康成賞をW受賞した、芥川賞受賞記者会見で『もらっといてやるわ』とうそぶいた田中慎弥氏の作品を読んだ。三島由紀夫賞は別として、すぐれた短編にたいして贈られる賞を受賞しただけあり、おさめられている3編とも濃い文章が詰まった読み応えのある短編でした。田中氏は推敲に推敲を重ねて、偏執狂のように執筆するタイプだというのが情熱大陸みて把握していたが、実際に読むと言葉の詰め込み方、重ね方がいき苦しくなるくらい密度が濃い。短編なのだが読み終わるとちょっと一息つきたくなるくらいの重さがちょっときつい。きついけれども読後感は悪くなかった。これだけ灰汁が強いと好き嫌いが分かれるだろうが、文章力のある小説を読みたい人にはおすすめです。

  • この作品も芥川賞候補になったんですね。
    まだまだ未熟な私にはまったく頭の中に入ってこず・・・
    難しいです。とっても。

    読点があまり無いし、どっからどこまでが今の話?昔の話?って感じで、
    読み進めるのが難しい。

  • 自分本位の(無理やりな?)性交により子どもをつくってしまった男の悩み、カブトムシの幼虫の語り、など視点が面白いなーと思う。
    芥川賞受賞作よりも、こっちの方が好きかもしれない。

  • 不意の償い 蛹 切れた鎖
    「蛹」を2回読んだ。虫の自分本位の純粋な考えが心を打つ。

  • 言葉や文章の巧みさは伝わったが、私には読みにくく暗くて退屈・・・
    最後まで読めなさそうです。
    でも、ほかの作品をもう一度チャレンジしてみたい。

  • 表題の「切れた鎖」ほか2編を収録。

    「切れた鎖」は、主人公の初老の女性が人生の黄昏時に過去を振り返ることで、自分自身の人生を見つめる内容。

    ある日主人公は、同居する娘が、その一人娘を残し独り出て行ったことを知る。

    主人公の頭の中を過去が交錯する。
    男関係が派手な上、男運の悪い娘。
    夫に出て行かれた自分。
    在日朝鮮人に差別的な自分の母。

    地方の田舎町の静かな風景と、主人公の中にある嵐のような心象風景のコントラストが非情に上手いなと思いました。
    一人称も台詞も凄くリアルな感じがまたよかったですね。

    「不意の償い」は子供が生まれる寸前の妻を車に乗せた夫が、過去の妻との関係を反芻する話。

    「蛹」は、人間の成長のメタファーとして、カブトムシの成長を描いた作品。
    こちらはよくわかりませんでした。

    「切れた鎖」は面白いといえば面白いのだが、人に勧めたくなるほどの面白さというより、小粒な名作といったところ。

    田中慎弥という作家の幅広さを知りたい方には読むことをオススメする一冊です。

  •  「もらっといてやる」発言で話題になった芥川賞作家の小説集。何とも言えない陰気な雰囲気を醸し出している。特に表題作は、性、血のつながり、湿った土地、古い教会、といった不気味な要素が満載。個人的には嫌いじゃないけど、多くの人に受け入れられる感じじゃないな。

  • 読み終わったというのは間違っているかも
    良く分からないけど、読みにくい文だし全く読み進めなかった

  • 「蛹」が衝撃。面白かった。最高、完璧でなく思わず読み返してしまう文章が魅力。今後も気になる作家です。

  • 話題の田中慎弥さんの本ということで読んでみた。
    さっぱり分からないし面白くない。
    使ってある言葉もきれいでなく好きになれない。
    人の心の隠したい部分にスポットが当たっているせいか?

  • ぐだぐだと悶々とした人たちのことを
    ぐだぐだと書いた。
    文章的にも美しさを感じません。

  • 因果。生れてきた意味。回転する思考。
    血縁、歴史、断ち切ることのできない因縁。

    思考が現実を侵食する。のだ。

  • 表題作も、その他2編も、よく分かんない。

  • 自分にとってこの人の本は、読んでる時は苦痛しか感じないのですが…でも「田中慎弥」という名前を見るとチャレンジせずにはいられないのです。修行というか苦行に挑むような感覚で。最初にチャレンジした『図書準備室』で早々に挫折したのがトラウマとなっているようだなぁ。一つ目の作品がとにかく気持ち悪かったなぁ。二つ目のカブトムシ?のお話もポカーンって感じだったし。三つ目の表題作が一番解り易かった。

  • 3篇の話で構成されているこの本だが、どれも、著者のカラーに思いっきり染まっていて、読む側にとっては好きな人と嫌いな人に極端に別れるのではないかと思われる。
    使われている言葉も衝撃的であり、自分もその中に染まって読めるかが鍵となる。
    芥川賞候補になった作品ということだが、私の頭ではちょっと、理解するのが無理なようだ。
    感情的に何か満足を得たいと思いながら読んではいけないのだろう。

  • 古くからある家・桜井家の女性たちの話。家のすぐ裏にある教会を激しく嫌い、夫との不仲に悩む主人公を心無い言葉で傷つける母。奔放で子供だけ残して家を留守にする娘。閉塞感を感じながら、主人公は残された孫娘と暮らしている。
    海峡をのぞむまち、異国人の教会が家のすぐ裏にあるという状況など、主人公の不安を強調するような設定がたくさんでてくる。やがて現実と非現実の境界すらあいまいになる中、最後に主人公を縛る「鎖」が断ち切られるのだけれど、不穏な雰囲気はより濃くなるような気がした。すっきりしないー。
    表題作ほか2編がおさめられている。

  • 蛹・・・カブトムシのつぶやき
    切れた鎖・・・よく意味がわからない。次回ゆっくり読む
    2008年10月


  • 山口の端、女三代、土着という因縁。
    曇天とコンクリート、斬りかかる灰色と因縁。

    「さあ好きなだけ鳴らせ、聞きたくもない音を聞いてやるから
     ちゃんと、しっ、しっ、と言ってやるから、鳴らせ。」

  • つまらない。「不意の償い」きらいだ。「切れた鎖」つまらない。「蛹」読まなくていいや。

  • 海峡を目の前にする街に続く旧家・桜井家の梅代は、出戻ってきた娘美佐子と、幼稚園児の孫娘の三人で暮している。古びた屋敷の裏にある在日朝鮮人の教会に、梅代とその母はある憎悪を抱え、烈しく嫌ってきた――。注目の新鋭が圧倒的な筆致で描く芥川賞候補作。

  •  なんというか…収録された3編とも、読者にヘンな嫌らしさを感じさせる意欲作ばかりだった(汗)。「蛹」なんてカブトムシの幼虫(?)が視野人物だし(汗)。これからどちら方面に行くのか、田中慎弥のこれからが楽しみ。

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切れた鎖の作品紹介

海峡を目の前に見る街に代々続く旧家・桜井家の一人娘梅代は、出戻ってきた娘の美佐子と、幼稚園児の孫娘の三人で暮らしている。古びた屋敷の裏にある在日朝鮮人の教会に、梅代とその母はある憎悪を抱え、烈しく嫌ってきた-。注目の新鋭が圧倒的な筆力で描く表題作ほか「不意の償い」「蛹」を収録。

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