軽薄

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 286
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103045342

感想・レビュー・書評

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  • ・これまで書かれてきた母親視点の小説群から、女性としての自分に回帰した作品。甥との関係を描くが、その関係性やモラルは問題にしておらず、そのときそのときの感情だけを重視した視点が特徴的。

  • 人を好きになることは純粋だと思いたいけど
    やっぱりいろいろ邪推がはいる、、、。

  • 文体に10倍くらいに希釈した村上春樹感を覚えた。かつて恋人に刺された叔母と、恋人を殺そうとした甥って、どう考えても結ばれそうにないのに、だからこそ純愛「っぽく」見えるのかな。

  • 重い過去をもつカナと弘斗、ちょっと怪しげな惇。
    何か危険なことが起こるのではとドキドキして読んでいたけど、最後は思ったより丸く(?)収まり(収まってはないか笑)やや安心。でも、ちょっと物足りない。

  • 2018/12/08

  • 恋人に刺された過去を持つカナと甥の弘斗のお話。過去の経験からどこか人とは違う感覚を持つ2人の関係には、世間的には純愛では無いのになぜか純愛と表現したくなってしまうものがある。

  • なんだかなー。
    装丁がださい。

  • 疲労、疲弊、破壊、愛

  • 図書館で借りた本。主人公のカナはおそらく絶世の美女なんだろうと思える。誘惑してないのに年齢差もいろいろな男から愛される。だけどカナ自身はとてもドライ。冷たくも生真面目でもない。軽薄というタイトルがピッタリだ。内容は既婚者で8歳の息子がいるカナは姉の子供である弘斗から告白され性的関係を続けていく。カナは昔、当時の恋人からストーカーに遭い背中を刺された経験もあったが海外留学により現旦那と出会い結婚しセレブの仲間入り。カナより10歳下の弘斗は19歳の大学生。弘斗はアメリカで生活していた中学生時代にある暴力事件を起こしていたのだが…軽薄なカナと嫉妬すると何するかわからない弘斗の関係が怖いが、ジタバタしないカナは愛され慣れている気がした。

  • 引田カナが甥の弘斗と深い仲になり,自分の考えを巡らせる物語だが,30歳前後の若い世代の生態が分かりやすく解説されていると感じた.題名の「軽薄」が最初に出てくるのはp208でカナが自分のことを熟考する場面だが,カナは軽薄なキャラクターではないと思う.むしろ"奔放"に近いと考える.弘斗の父 吉岡さんと語り合う場面は,彼の柔軟すぎる思考過程にやや違和感を感じた.叔姪婚(しゅくてつこん)という言葉は初めて聞いた.ドイツでは合法の由.

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著者プロフィール

1983年東京都生まれ。2004年にデビュー作『蛇にピアス』で芥川賞を受賞。著書に『AMEBIC』『マザーズ』『アンソーシャルディスタンス』『ミーツ・ザ・ワールド』『デクリネゾン』等。

「2023年 『腹を空かせた勇者ども』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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