平成海防論 国難は海からやってくる

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著者 : 富坂聰
  • 新潮社 (2009年12月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103045526

平成海防論 国難は海からやってくるの感想・レビュー・書評

  • 現在の日本の海洋に関連する安全保障の重要性と不備、問題点について事実の積み重ねで書いてある本。理想論だけで突っ走る類の書き方ではないので読んでいて苛苛しないけど、書いている事柄についてはもどかしい思いをすること請け合い。また、政治的な要因で動く分野でもあるけれども日本のどの政党に対しても偏らず一定の距離を置いて批判的に論じている点も人に勧めやすい。とはいえ、そのスタンスが相次ぐ絶望と不振の果てに生み出されたもののような印象も受けて心配でもあるのだけど。

    ともと海洋関連、国防関連、船舶を用いた通商などに業務・非業務を問わず関心があるタイプの人だけでなく、「よくニュースでやってるよね」と言って、その場で大いに怒って後は綺麗さっぱり忘れてしまいがちな人に、海洋に関する問題がいかに重要なものであるか認識してもらうには非常にバランスが取れてるんじゃないかな。ただ、読書好きさんむけならありだけど、大衆を動かすためには別の人でも機関でもよいので、平易でエモーショナルなアプローチも日本全体のためには必要ではないかとも感じられた。この本よりももう少し平易なのはこれあたりかな?(日本は世界4位の海洋大国 http://booklog.jp/asin/4062726815

    内容は目次どおりに各国難について詳述されている構成。最初の省庁再編と海保の取り扱いの項目は頭の中で「いま再び省庁再編するとしたら?」と考えることができて興味深かった。

    著者さんの問題意識と意思については、エピローグが個人的に刺さる部分が多かったので、先にそちらを呼んでから全体を読むのもいいかもしれないです。

    印象に残ったところは、192ページの工作船の武装の程度と日本の暴力団との関係を示す部分。

    あとは中国における陸軍と海軍のパワーバランスの違いを示す第6章。特に212ページの海軍副司令官の賄賂の金額と刑罰のバランスのあまりのアンバランスさに付いての言及も中国海軍にとっての空母の必要性を実感した。

    あとは防衛にしても商業にしても根拠法と海の現実・海のルールをどうやってすり合わせていくかと言うのは喫緊かつ永久の課題なのだろう。。。

    追記。
    国防・安全保障問題になると必ず障壁としての存在感を聞く外務省だが、彼らの論理あるいはプリンシプルについて解りやすい本とか、ないんだろうか。

  • 困難は海からやってくる?危機は海からやってくるの題にするのが良いと思う。櫻井 よしこ著「異形の大国 中国―彼らに心を許してはならない」をより評価するのだが

  • 2010.02.28 朝日聞「著者に会いたい」で紹介されました。

  • 100228朝日新聞書評

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平成海防論 国難は海からやってくるの作品紹介

アジアの海の覇権を狙う中国、海洋資源争奪戦の激化、海賊の跋扈-。日本を取り囲む海が今、牙を剥く。

平成海防論 国難は海からやってくるはこんな本です

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