青年のための読書クラブ

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著者 : 桜庭一樹
  • 新潮社 (2007年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103049517

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青年のための読書クラブの感想・レビュー・書評

  • +++
    東京・山の手の伝統あるお嬢様学校、聖マリアナ学園。校内の異端者だけが集う「読書クラブ」には、長きにわたって語り継がれる秘密の〈クラブ誌〉があった。そこには学園史上抹消された数々の珍事件が、名もない女生徒たちによって脈々と記録され続けていた――。今もっとも注目の奇才が放つ、史上最強にアヴァンギャルドな“桜の園”の100年間。
    +++

    お嬢様学校の誉れ高い聖マリアナ学園が舞台の物語なのだが、学園物語という言葉から連想されるのとはいささか趣を異にする世界が繰り広げられている。そもそも、聖マリアナ学園の成り立ち方からして尋常とは言えず、すでにそこには異端の匂いが色濃く漂っているのである。だが、女の園の常としての偶像崇拝的な恋愛ごっこや、二大勢力の学内戦争などは、これでもかというほど盛り込まれており、その二大潮流から外れたところに存在する「読書クラブ」こそがこの物語の本流であるというところが、もっとも聖マリアナ学園らしいとも言えるのである。詰まるところ、本作は、読書クラブ員たちが代々秘密裏に書き綴ってきた「読書クラブ誌」そのものなのである。赤レンガの部室棟の倒壊とともに姿を消した読書クラブだが、中野の某所で密かに生き続けているラストシーンで思わずにんまりしてしまう。著者らしい一冊だった。

  • 乙女の園の、しとやかな、でも抑圧のないのびのびとした少女たちに愛おしさを感じて読了です。
    少女は何歳になっても、心のなかに生きているのだと、最後は少し涙が出そうになりました。
    女子校を舞台に、時代は移り変わりますがかつて女学生だった人がOGとしてでてきたりと、短い章がゆるやかに、でも確かに繋がっていてよかったです。
    図書館で借りて読みましたが、買って手元に置いておきたい。
    桜庭小説の他もきになるところ。

  • 配置場所:広呉図書1F
    資料ID:93086705
    請求記号:913.6||S

  • 正直に言うと桜庭一樹著の小説を読むのは初めてのことだったのでおっかなびっくりに読んでいた。
    砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けないの漫画を読んだことがあるだけでそれも相当昔の話だったから。
    この作家が書いたもののことはほとんど知らなかった。
    けど、桜庭一樹さんがどれほど読書狂であるかは読書日記というエッセイを読んでいたから知っていた。
    だからきっと面白い話を書いているはずだ!と図書館で視界に入った時に何か運命的なものを感じ取った。だから借りて読んだ。
    読んでいるうちに時に笑い、時にハラハラして、時に共感から涙した。
    これは面白い。この作家は面白い!
    私にばっちり印象付られた作品でした。

  • ちょうど今女子大に通っているけど、女子大に憧れるきっかけになった話がこの本。実際の女子大には王子なんていなかったけど(笑)
    かつて美しかった人も年老いてく。当たり前かもしれないけど素敵な話だなぁ。
    これからも桜庭一樹さんのお話をどんどん読んでいきたいです。

  • 再読

    お嬢様学校のはみ出し者が集まる読書倶楽部の面々が、学園の自分達以外のみんなを相手に活躍する話、日の当たらないことも多いけど、それでも確実に彼女たちが存在していた記録。

    桜庭さんの小説は、自分が中学生や高校生だったとき、なんとなく自分はみんなと違うんじゃないかと感じる不安や、顔面から内面までのコンプレックスを物語化してくれるのが好き。

    この本は桜庭さんの他の砂糖菓子〜や少女には〜よりは、少女たちの心理描写がそこまで深くないようにも思えるのですが、そこがこの物語に神秘性だとか特別感を付与しているのかも。

  • どの話も終わり方が良い

  •  乙女よ(そして青年よ!)永遠であれ。世がどれだけ変わろうと、どぶ鼠の如く、走り続けよ。砂塵となって消えるその日まで。雄々しく、悲しく、助けあって生きなさい。
     ご清聴ありがとう。若い人たち。では、よき人生を。
    (P.230)

  • 由緒正しいお嬢様学校の栄枯盛衰100年を「読書倶楽部」という、異端の集団から見たおはなし。
    青春って、女子ってイタイね!(笑)一応女子校出なもんで、ひとしお。
    でもしんみりもできるし、最後にはしっとりした感動が待ってるお!
    『GOSICK』シリーズより好きかも。

  • 東京にある聖マリアナ学園は、伝統ある歴史と由緒正しき女学校で、弱い立場でありながらも地道に活動し続けた読書クラブが記述した学校の珍事件。

    毎年学園祭で決まる王子、の地位を、誰もが嫌悪していたはずの読書クラブの部員が勝ち取った理由。
    創設者マリアナにまつわる兄妹愛と真実。

    バブル時代に乗って奇抜な生徒が革命を起こし、廃れ読書クラブに流れ着いた経緯。
    己の内に潜む野心を目覚めさせた結果、おとなしかった読書クラブ部員がバンドを組み絶大な熱狂を受けたひと時。

    姿のない英雄になったものの、容姿があまりにもそれとはかけ離れていたぬいぐるみキャラの苦悩と、
    かつての読書クラブだった少女たちが大人になってもその気持ちを忘れない居場所。

    おお、歴史が深いね。
    乙女の密告、のような雰囲気だった。
    ただ少女たちが自分のことをぼくとか男口調なのはなんだろう??
    女子学校って独特だろうね)^o^(

  • 親に捨てられ親戚中をたらい回しにされ施設に入った僕が
    のちに音楽や文学や拳闘に出会い
    耽溺していったのは
    ごくごく自然で必然的な流れでした。
    どこにいても必ず自分は黒い羊だと感じたし、
    改めて何かから逸脱する必要もないくらい(笑)、
    初めから逸脱した存在でした。
    そんなバックボーンがあるからか、
    とにかくアウトローやはみ出し者たちの話に僕は滅法弱い(笑)

    本書はシスターのいるお嬢様学校が舞台なだけに
    今ハマってるクドカンのドラマ「ごめんね青春!」を嫌でも思い出してしまう内容ではあるけど(笑)、
    タイトルどうり
    本好きにはたまらない宝石のような魅力に満ちた作品です。


    東京は山の手にある伝統あるお嬢様学校「聖マリアナ学園」に晴れて入学した
    長身でノーブルな美貌を持つ
    高校一年の転校生、烏丸紅子(からすま・べにこ)。

    コテコテの大阪出身で庶民中の庶民である紅子の出現によって、
    ざわめきたつ良家の子女たち。
    気弱な紅子は美しい容姿を持つものの、隠しきれない庶民臭によって
    どこのクラブに行っても相手にしてもらえない。

    サムワンな友達を求め彼女が最後にたどり着いたのは
    旧校舎裏の崩れかけた赤煉瓦ビルに居を構える
    異形の少女たちの部屋、
    すなわち「読書クラブ」であった。
    やがて部長である妹尾アザミを参謀とした読書クラブ部員たちによる
    「紅子王子化計画」の幕が切って落とされる…。


    本書は学園の創設(1919年)から消滅(2019年)までの100年にかけて続いた、
    読書クラブの歴史と
    様々な時代のクラブ員たちの活躍を綴った
    壮大なる連作短編集です。

    学園の正史に残らない珍事件を
    読書クラブの面々が綴った暗黒のノートをもとに物語は進んでいくけど、
    “校内の異端者だけが集う「読書クラブ」”という設定だけで
    同じく異端者だった僕は俄然惹かれました。

    まるでダウンタウンの薄汚れたパブのようにブルーカラーの気配を漂わせ、
    生徒たちから忌み嫌われている読書クラブの逆襲が胸をすく。

    ある時は学園の王子に君臨し、
    ある時はロックスターに成り上がり、
    ある時は亡命者を匿い、
    ある時は「ブーゲンビリアの君」となり、
    少女たちを助ける姿なき英雄と化す、
    それぞれの時代に生きた
    そんな異形の者たちの痛みや活躍を
    時にシリアスに時にコミカルに
    時には感傷的に
    少女たちの冒険譚を見せてくれるのだから
    はみ出し者であった人ほど
    より共感できるストーリーなのです。


    中でも秀逸だったのは冒頭にあらすじを書いた
    第一章の「烏丸紅子恋愛事件」。

    この女子ばかりの学園では、
    恋愛はしたいが現実の男性には強い嫌悪感を抱くお嬢様な生徒たちのために 
    安全で華やかなスター、
    つまり毎年学園に一人、投票によ
    って 「ニセの男」を作り
    王子と呼んでいる制度があって、
    それを利用し、紅子は成り上がっていきます。

    髪を短くし、夜な夜なディスコやバーに出かけては
    不良少年の仕草をリサーチし、
    完成に近づいていく
    「青年・烏丸紅子」のサクセスストーリーは拍手喝采もの。

    しかしなんと言っても特筆すべきは
    学園一の才媛だけど、
    ゲスな親父がそのまま乙女の制服を着たような(笑)
    小太りの醜い女生徒で
    読書クラブ部長の高校二年生、
    妹尾アザミ(せのお)のニヒリストキャラ!


    自分の容姿にコンプレックスを抱き、
    紅子をスターダムにのし上げることに全精力を注ぎ込む姿は哀切きわまりないし、
    恋は人の容姿にするものか、
    それとも、詩情にするものなのか?
    というフランスの戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』をモチーフにしたテーマが
    ... 続きを読む

  • お嬢様学校で浮いている異端者が集うクラブ。お嬢様学校で起こるいざこざというと何か怖そうな気がするけれど、毒+ユーモアとう感じで不快ではなく、爽やかな読後感。高校の時にこんな隠れ家みたいな集まりがあったら絶対に入りたかったと羨ましく思いながらページをめくった。

  • 素敵な百合でした。虚構であるとわかっているからこそ素敵でした。

  • 清楚で嫋やかな貴族の女子生徒が集まる女学校には
    ・政治界の娘たちが学園の政権を振るう『生徒会』
    ・学園の美男美女が集うスター集団『演劇部』
    ・学園の情報を操作する報道機関『新聞部』
    ・学園の数少ない醜い外れものの集団『読書クラブ』

    女ばかりの学園に毎年一人生まれる偽の王子。
    関西弁の田舎女「烏丸紅子」は「妹尾アザミ」と共に王子を目指す

    学園にはびこる「紅はこべ」の噂

  • 作者の思い描く美少女とは何か、を強く意識させられる本。ただ綺麗な面だけを押し出すのではなくどこか堕落的な表情を同時に書くことで影のある少女が生まれている。特に深く心に訴えるような物語ではないけれども美しいと思えるような外見描写の参考にはもってこい

  • 桜庭一樹のかく独特の文章に引き込まれ一気に読んでしまいました。

    桜庭一樹さんの書く文章には好き嫌いが別れると思うのですが、わたしはすきです。
    特に第三章が個人的にすきです。
    女子高生独特のあの雰囲気がいい感じにフィクションに表現されていて面白かったです。

  • 初・桜庭一樹。次代の少女小説の担い手をみつけた。いつだって本を愛する少女は可憐で美しい。

  • 少しよくわからないところもあったけどすごく面白かった!
    特に第二章が好きで、すぐに物語の世界に引き込まれた。
    私も読書クラブに入って、赤煉瓦ビルの一室に行ってみたい。
    装丁が本の雰囲気に合っていて可愛い。

  • 桜庭さんは女の人だったのか!

    紅はこべとマクベス 読んでみたくなったな。
    独特な名前が、いいな。
    七竃もそうだったけれど。

  • ブラック版『マリみて』みたいな

    2013 11/1

  • 桜庭さんっぽいノリ。苦手だけど嫌いじゃない。烏丸紅子とロックンロールが印象的でした。ロックの話は多分ホーソンが出てきたせいかも。「緋文字」は高校の時に読んで途中で挫折しました。そうか、ヘスタのお相手の牧師さんは死んじゃったんですね。
    高校生のあたしにはいろんな意味で難しすぎた作品だったけど、このお話を読んで家の本棚からもう一度余裕のあるときに引っ張り出してみようと思いました。
    それにしても読書クラブって良い響きですね。
    クラブっていうより倶楽部って書く方が似合ってるかも。有閑倶楽部みたいに。有閑倶楽部読んだことないですが。
    ただの読書好きの集まりってわけでもなさそうですし、曲者という言葉が似合いそうな部員ばかりでした。
    第5話でアザミたちが再登場して、その後が知れたのはなんか得した気分。アザミっぽい職業ですね。
    表紙の切り絵っぽい装丁も素敵です。可愛い。

  • 女学校にて繰り広げられる、珍事件の数々。個性的なキャラたちが微笑ましくおもしろいです。まんがチックだけど、文学の名作をモチーフにしていたり、少女たちの台詞が知的だったりして、なかなか心をくすぐられました。桜庭さんの作品はこれが初読ですが、他にも読んでみたくなりました。

  • 読書クラブは米澤穂信の『儚い羊たちの祝宴』に出てくるバベルの会をイメージしてしまった。一話と二話、結末が好き。相変わらず桜庭ワールド全開の言葉選びは嫌いじゃない。2011/257

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