エデン

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著者 : 近藤史恵
  • 新潮社 (2010年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103052524

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エデンの感想・レビュー・書評

  • エースを頂点にしたピラミッド同士の騎馬戦みたい。
    ロードレースって奥が深い。。。
    じー・・・ん…と感動中です♪

    前作「サクリファイス」は個性的なな人物が多かったので
    そのせいか「エデン」が単調に感じて
    なかなか読み進まなかったけど
    「暗雲」あたりからは、怒涛の展開で面白かった。

    「楽園」
    エデンの園には「禁断の果実」がある。

    去っていった人が戻ってきて、チカとミッコが共に
    走って、また戦ってほしい。

    「サヴァイヴ」と「キアズマ」も読もうと思う。

  • またやってしまった。前作との間に3ヶ月しか挟んでいないのだが30冊挟んでしまったがために、すっかりサクリファイスの内容を忘れている。
    本作はカタカナのチーム名と選手名が多く、そのことにも悩まされた。(私がアホすぎるのだろう…)
    もうこのシリーズを読むのをやめようかと思ったが、サヴァイブとキアズマの他の方のレビューを拝見し、興味は持った。
    しかしサクリファイスを読み直したり、続けざまに読む必要がありそうだ。
    あ〜、他の作家さんの続けて読まなければ忘れそうな本もあるし、大変だあ。

    あ、本作の感想を。
    自転車競技が団体プレイであり、心理戦であり、紳士協定のような暗黙のルールがあることなどが前作以上に理解できた気がする。

  • 前作ほど「アシスト」の魅力は前面に出ていないけど、今作は「仲間」というものが描かれていたように思う。
    チーム内の仲間、チームを超えた仲間。敵同士がひしめき合うプロトンでも、仲間となって協力して走ったりする。
    休養日よりもレース中の方がおしゃべりする時間がある、というのはおもしろい。やっぱり独特な競技だなー

    ニコラが戻ってくることを期待しつつ、続きを読みたいと思います。伊庭がここに参戦したらなお面白いのに。

    ちなみに裏表紙の黄色と白は、ニコラとドニ?

  • ツールがやってるときに読めたので、なかなかのタイムリー感。
    今年の日本人出場選手は新城選手だけで、状況が似てるから臨場感があった。

    夢がある。
    そういう所が嬉しかった。

  • ジロ・デ・イタリア2011、第3ステージでのウォートル・ウェイラント選手の事故死。あまりにも痛ましい事故で前作『サクリファイス』を思い出した。そして、それがきっかけとなり、この続編の『エデン』を読了。 何とも、、、本当に何とも言えない気分になってしまった。

    事故翌日のジロ第4ステージはウェイラント選手に捧げる追悼レースということで、全選手が喪に服してのニュートラル走行を行った。そして本作品にも追悼ランのシーンが出てくるのだ。本作品は2010年3月に刊行されたものだが、その1年後にまさかこんなことが起きるとは、、、

  • 前作同様ノンストップ!!!

    今度の舞台はヨーロッパ、ツール・ド・フランス。
    前作よりはミステリ要素は低め。
    けどノンストップノーブレーキ注意です。
    感想書こうとするとちょっと前作のネタバレになりそう。

    白石誓ことチカは相変わらずかっこよかった。
    前も書いたが名前がすごく好き。
    自分を犠牲にしてまでもチームメイトのために果敢に走る姿は
    文章だけだがとてもかっこよかった。

    そしてツール・ド・フランスの様子もリアルに描かれていて
    行きたい!!!!ってなったー
    今ツール・ド・ジャポンやってるから
    それまず行ってみたいよね。

    自転車レースの緊迫してる中でも
    レース中他のチームの人と会話したり作戦を練って駆け引きしたり
    そうゆうとこも他のスポーツにはなくておもしろい。

    リアルな部分が事細かに書かれているのは
    さすが近藤さんが自転車競技好きだからなのかな?
    けど好きなものを題材に文章が書けて
    なおかつそれが評価されるってすごく素敵で羨ましい。

    迫力満点の作品です!

  • 本作を読んで、欧州の自転車ロードレースは相撲に似ているなと思ったんですよ。ここでトップを取るのは野暮だとか、勝ち方に美しさを求める感覚、そして外国人(ツールの場合はフランス人以外の選手)がちょっと違う目で見られているところとか。

    それはそれとして、とても好きな作品。淡々とした描写ながら読んでいて胸が熱くなります。

  • 続編のツールドフランス。名前は知ってたが、どんなレースなのかワクワクしながら読んだ。サラッと書いてるけど実際はもっと過酷なんだろう。クラフトワークのツールドフランスを久しぶりに聴いてみたくなった。

  • 『サクリファイス』の続編。『サクリファイス』に比べると少し落ちるけど、面白い。ロード・レースの駆け引きという点ではこっちの方が上かも。なんだかんだでアシスト向きなTHEジャパニーズな性格のチカがやっぱりカッコいい。更なる新天地、そしてニコラとの戦いを書いてほしいな。できれば伊庭も登場させて。たった2冊の小説で私をロード・レースの魅力に引き込んだ近藤史恵は凄い。2011/291

  • サクリファイスを学生のときに読み、心から感動して涙を流した。その続編が出ていたなんて!

    今度の舞台はツール・ド・フランス。
    主人公、白石誓は所属チームが解散の危機にあるが、移籍先は未定。
    チームメイトも監督も、それぞれが先のことを考えていてチームの気持ちはバラバラ。
    こんな状態でツールを戦えるのか。
    前作に劣らないレースの緊張感、選手たちの熱い思いに終始興奮しながら読んだ。
    何より、自分をヨーロッパに向かわせてくれた石尾の亡霊に励まされるように走る誓に心を打たれた。勝利は一人だけのものではない。それは命は一人だけのものではない、と言い換えることもできるような気がする。

  • 『サクリファイス』続編。舞台はついにツール・ド・フランス。チカの所属するチームは次のシーズンにスポンサーの撤退が決まっている。そして開催国であるフランスはここ数年自国の選手が表彰台のトップに上がっていない。そんな幾つかのしがらみがレース展開を複雑にしていく。この競技の興味深いところは、「チーム一丸となって勝利を目指す」という単純なものではないこと。敵チームと手を組むことも、仲間を犠牲にして自分が栄光を目指すことも当たり前にあるという点。だからこそ生まれる予期せぬドラマから目が離せなかった。

  • サクリファイス、エデン、サヴァイブと続く3部作の2作目。1作目のミステリ的要素を期待してしまったので、少し物足りなかったが、スポーツ小説として、サイクルロードレースの世界に十分引き込まれる。

  •  この作品でも 白石の徹底したアシストぶりには驚かされますが、今回は目前にある‘自己の勝利’に迷う白石もいて、それがとても魅力的に感じました。そしてあちこちで‘日本’や‘日本人’を意識するところや若い選手の将来を頼もしく感じたり、恐ろしく感じたり疑ってみたり、彼の心がさまざまに揺れる度にどんどん引き込まれていきました。
     彼が怪我をしないか、プレッシャーに潰れてしまわないか心配しながらだったけど、最後まで一気読みでした。レースでの駆け引きの様子や選手同士の会話などを読むと、やっぱりワクワクします。
     読み終わった時は、共にレースを走り終わったようなすっきりした気分でした。

  • ロードレースの爽快さ過酷さ、面白さが詰まってます。
    そしてロードレースが生み出すミステリー。
    すごいロードレースのこと知ってるようだけど、全く知らないのです。ですが面白い!!
    ツールドフランス見ようと思ったら、こないだ終わってしまった。来年こそはツールみたい。そしてそのころにもう一度この本を読みたい。

  • 前作と比較すると、ミステリー感は少なめ?前作も、ミステリーと感じないまま読んで、最後にびっくり思い出したって感じでしたが、今作は思い出さないまま読了といった感じ。ツールの空気感を想像したりしながら読み進めていって、いい感じに入り込めます。やっぱり面白い!

  • 前作「サクリファイス」は未読です。ツール・ド・フランスに興味があったので。土地の空気感やキャラたちは魅力的。話の展開はもっと熱いのを期待してたのであっさりで拍子抜け。
    白石に必死さがないからな。
    序盤の二章までが面白かった。つまりレースがはじまる前までですね。チームのために走るか、自分のエースのために走るか、自分のために走るか。
    いろんな思惑やしがらみがあって、いろんなものを背負って走るという辺りが、決して爽やかではないんだな。でも白石の語り口があっさりだからあんまり感情移入もなく、さらっと読める。

  • サクリファイスの続編。チカがヨーロッパに渡り2年半、ついにツール・ド・フランスに出場するが…
    “彼”の名前は一切出てこないけれど、自分ひとりのチカラでここにいるのではないという思いは至る場面で書かれている。チカはそれをこう表現している。『美しくて、ひどく陰惨な呪い』と…

  • 「サクリファイス」の続編。個人的には前作の方がミステリーとして面白かったと思いますが、今回もロードレース×青春小説として楽しめます。馴染みのない特殊な職業、ロードレース選手アシスト役の静かな視線を通じて、様々な人間模様が描かれます。
    まだまだ続きがありそうで、楽しみ。追いかけていきたいシリーズです。

  • サクリファイスが良かったので。
    続編なので、どうだろうとちょっと不安だったが、これはこれでいいんじゃないかと。

    衝撃は前回よりは劣るけど、主人公チカの「アシスト」として徹する姿がいい。ロードレース独特のルールもしっくりくる。でも、アシストとして活躍することもあるが、自分自身の保身のことも考えてしまうところの葛藤が人間らしくていい。

    「サクリファイス」を読んでいないとちょっと「?」な部分もあるので、先に読むことをオススメ。

    ラストは一応ハッピーエンドかな。まだ続きがありそう・・・

  • ストイックなロードバイク競技の世界を描いた小説の続編。

    前作の「サクリファイス」はミステリー漂う物語でしたが、
    今回はフランスに拠点を置きロードバイクのイロハや競技を詳しく描いている。

    自転車競技の青春小説。
    そして前作を読んでいなくても1つの独立作品として読める配慮も感じる。
    前作と共通して言えるのは合法薬品(ドラッグ)を伏線に引きながらの人物たちの心の葛藤や背景を描いた物語構成。
    栄光と挫折という厳しく紳士的なスポーツであるロードバイクの世界観には惹きこまれる。

    そしてスポーツ選手特有の爽やかでありながらストイックにプラスして謙虚な心を持つ主人公のチカ。
    他の登場人物たちも個性ある魅力的な人物たちばかりで物語に色を添えている。

    ストイックでありながら選手の葛藤や栄光を感じることができる青春小説。

  • 面白かったけど、
    前作が秀逸だっただけに。

    前作のほうが、謎、スリル感あり。

  • 自転車レースにまつわる諸々が丁寧に書かれていて、面白い。
    アシストという役割は、やっぱり理解するのが難しいものの一つだと思う。
    今年のローランみたいに、マイヨジョーヌと、自身のステージ賞とのバランスのこともある。

    とりわけ今年はフランス人のツールでの位置付けがよく話題になってた。物語中にもあったみたいに、フランス人とそうでない選手の区別はあるのだと思う。チームプレゼンテーションでの、コンタドールへのブーイングは、やっぱり理解できないものだったし。

  • 白石誓はスペインのチーム、サントス・カンタンで2年走り、その後フランスのチーム、パート・ピカルディへ移っていた。
    しかし移籍して半年後、チームはスポンサーの撤退により解散することになるという。
    自分クラスの成績では次の移籍先を見つけるのは難しい・・・。
    そんな状態で迎えたツール・ド・フランス。
    当然、チームのエースであるミッコをアシストするはずが、チーム存続のために他チームのエースのアシストするよう要請されるチカ。
    そしてチカのとった決断は・・・。

    『サクリファイス』の続編です。
    今回はミステリ要素は薄く、ロードレースどっぷりです。
    それでも大満足。

    そもそも『サクリファイス』初読のときは、衝撃を受けましたがそこまで評価を高くしてはいませんでした。
    それが時が経つにつれじわじわと拡がってきて・・・。
    気がつけば、ここ数年で読んだ本の中でも特に忘れられない作品になっていました。
    当然この2月に文庫になった際には即購入し、再読しました。
    そして満を持して読んだ『エデン』。

    チカの変わってなさにあらためて感激。
    -その呪いこそがぼくの自転車を後ろから押してくれるのだ。
    チカにかかっている「超弩級」の呪い。
    自転車に乗り続ける限り、そして多分降りる時も、降りてからも解けないんだろうなぁ・・・。
    というか、解けてほしくない。

    外伝の短編をぼちぼち追いかけているので、そのうちそれらもまとめて出版されるのかな。
    まだまだ読み続けたい作品です。

  • ●あらすじ●
    『サクリファイス』から3年。
    フランスのロードレースチーム、パート・ピカルディに所属する白石誓は、たった一人の日本人選手として、ツール・ド・フランスの舞台に立っていました。彼の役割は、アシスト。エースを勝たせるために走るのです。しかし、アシストという存在は、アシストを忠実にこなしているだけでは、次の契約に結びつかないのでした。その上、ピカルディは存続の危機にさらされ、誓はそれにまつわる駆け引きに巻き込まれることに…。

    ●感想●
    わたくし大絶賛の『サクリファイス』続編です。
    『サクリファイス』終盤の「おぉ、おぉ、おぉぉぉぉ!」という疾走感溢れる面白さではなく、静かに深い、別の面白さがありました。
    特に、話の鍵をにぎる、フランス人選手のニコラ。『サクリファイス』の石尾さんと同じエースだとは思えないほど、キャラが正反対です。走り続けるためには、何かを『犠牲』にしなくてはいけないのは、石尾さんもニコラもおなじです。ただ、「何のため」なのかが人それぞれなんでしょう。
    言葉も文化も違う場所で走る誓の心境も、なるほどと思いました。
    この本を買ったとき、実は今年のツール・ド・フランスに出場する日本人選手たちがニュースになっていたんです。
    なにやら感慨深いものがありました。

  • スペインのチームを経て、フランスのパート・ピカルディの一員として、ツール・ド・フランスに出場することになったチカこと白石誓(ちかう)。昨年のレースで総合5位になったエースのミッコのアシストを務めるといく重要な責務をもって…。
     しかし、監督に誘われた食事の席で、スポンサーの撤退とそれに伴うチーム解散を告げられ、チカは愕然とする。契約をあと1年半も残し、どうしたらいいのか―。
     そんな中、監督とチームに不穏な空気が…。チーム存続のために、ライバルチームのアシストをするように頼まれたチカは…

     お待ちかね、『サクリファイス』の続編です(Aちゃん、貸してくれてありがとうね)。今回はヨーロッパのチームで、アシストとしてますます磨きぬかれたチカが、あの「ツール・ド・フランス」で、敵味方、様々な選手や監督やらにもまれ、彼らの思惑の中で、苦悩し、成長していく物語です。
     しかし、3週間も走り続けるなんて、なんて過酷なレースなんでしょう。プロの厳しさ、過酷さを改めて痛感しました。

     後半、前回とはまた違った展開ですが、う~ん、そう来るか…。
     
     何があろうが、爽やかなラスト。チカの、周りはいつもいい風が吹いていますね~。
     

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エデンの作品紹介

あれから三年-。白石誓は、たった一人の日本人選手として、ツール・ド・フランスの舞台に立っていた。だが、すぐさま彼は、チームの存亡を賭けた駆け引きに巻き込まれ、外からは見えないプロスポーツの深淵を知る。そしてまた惨劇が…。ここは本当に「楽園」なのだろうか?過酷なレースを走り抜けた白石誓が見出した結論とは。

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