中国「女書」探訪

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著者 : 細見三英子
  • 新潮社 (2007年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103052715

中国「女書」探訪の感想・レビュー・書評

  • 中国湖南の村に残る女文字の歴史を追ったルポ。中国という国の得体の知れなさ、底の深さ、そして歴史というものの冷酷な痕跡、人々の暮らしの逞しさ、あらゆる中国に巡り合う。旧「中国」の歴史の古層が生々しく伝わる。

  • 「女文字」は、どのようにして生まれたか。中国湖南省に残る『女の人にしか読めない文字「女書」』を著者が、外国人による本格的調査。

    前半は目的地に着くまでの旅日記(古っ)、道中の名所旧跡を右往左往、丁寧な文章に情緒があり、これが案外おもしろい、、、。

    後半、目的の「女文字」に辿り着いた途端、資料的な記述に終始してしまい、場所の情景など伝わらないのが残念。

    「女文字」については、原文(もちろん判別できない)と漢字の記述、読み下し、で解説してある。

    著者が「女文字」の現地の研究者から譲り受けた50年代当時の女書の使い手「胡慈珠(コジシュ)」さんの「胡慈珠自述」なるものを紹介している。

    この部分が一番感動的である。

    本書では「葛覃村に住む胡慈珠という女性で、とても歌がうまくて聡明であったという。」から始まり、「結交姉妹=老同(ラオトン)」の制度から「女訓」、「三朝書」に至り、女文字が生まれた経緯を順を追って綴られている。



    「三朝書に広がる桃源郷の楽しさと親しい連帯感。どちらもが、19世紀から20世紀にかけて生きた胡慈珠の人生だった。なんと振幅の激しい豊かな精神世界を生きていたのか。そして、女文字によってそれらが今、伝えられたのだ」と結んでいる。

  • 湖南省江永県に、女性にだけ伝わる文字がある。そこでは漢民族と少数民族が半々で暮らしている。彼女らは家の2Fで刺繍をしたりしているうちに打ち解けて自分たちにしか解読できない文字を生み出した。文字が男性に支配されてしまわないように、わざとわからないような形態の文字になっている。

  • テーマに惹かれて迷わず購入。
    それとこの表紙も好き。

    著者の「女観」に共感できなかったので
    なんとなくぐっと来ないまま
    でもまだ足を踏み入れたことのない
    湖南という地域への興味で読みすすめる。
    テーマに対する奥行きがあまり深くないので、
    旅日記になってしまっているところがもったいない。

    引用文と、
    著者の声のあまりのギャップに本が揺らいで
    常に危うい感じがするけれど
    さすがに出会った中国の力づよい女性への感動は
    否応なく伝わってきた。
    それだけで星3つ。

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中国「女書」探訪の作品紹介

中国湖南省の奥地に女だけが読み書きできる文字が伝わっているという…。壮絶な旅を経て、外国人として初の本格的な現地取材。哀しくも美しい「女だけ」の伝説に彩られた、中国歴史ロマン紀行。

中国「女書」探訪はこんな本です

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