レンタルチャイルド―神に弄ばれる貧しき子供たち

  • 405人登録
  • 3.84評価
    • (32)
    • (56)
    • (23)
    • (10)
    • (3)
  • 67レビュー
著者 : 石井光太
  • 新潮社 (2010年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103054528

レンタルチャイルド―神に弄ばれる貧しき子供たちの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 物乞いをするとき、より悲惨に見えるほうが恵んでもらえる額が多くなる。
    五体満足な者よりも障害や怪我がある方が稼ぎがよかったりする。
    また、女が一人で物乞いするよりも乳飲み子を抱えて「この子のミルク代を」と手を伸ばす方が喜捨は増える。
    そのため、子供がいない女は仲間から子供を借りて道に立つ。
    そこに目をつけたのがマフィアで、親を騙して預かってきた子や誘拐してきた子を物乞いたちに「レンタル」する。

    旅の中でこの「レンタルチャイルド」の存在を知った石井さんは、マフィアとも接触しながら数年の月日をかけて三度のムンバイ取材を行い、レンタルチャイルドについて調べる。
    この数年の月日の中でレンタルチャイルドたちは成長し、犠牲者だったはずの彼らは凶暴な悪魔となっていく。

    大人たちの金儲けのために誘拐され、手足を切られ、使い物にならなくなったら捨てられる子供たちが、その後どのように成長していくのか。

  • インドのスラムに住む子供たちを追ったルポルタージュ。
    一度のインド行きではなく、何回もインドへ行き、ずっと同じ子供ではありませんが、子供たちの境遇と生き方について語っています。
    なんとなく知っていましたが、物乞いをするために自分たちの身体を傷つけたり、親やその他の大人に身体を傷つけられたりして生きている子供たちの多いこと…。発展していくインドの影で彼らがどう生きていくのかが気になります。

  • ノンフィクションです。
    梁 石日さんの『闇の子供たち』を読んだ時もとてもショックを受けましたが、これも衝撃的でした。
    貧しさとは何なのか考えさせられます。

    【福岡教育大学】ペンネーム:猫

  • 何でここまでして生きたいんやろう…

  • これは衝撃だった

  • 怖いもの見たさ、興味本位で読んだ。ラジャもムニもソニーもどんなに酷い環境でも生き抜くための選択をする。自ら死を選ぶどころか、少しでも喜捨を多く得るために自ら体を傷つけることもある。自暴自棄な自虐や死の選択をする余裕などないのだろう。すべては生き抜くための選択だ。「死ぬ気で云々」というのはこういうことなのかもしれない。
    悲しいなぁと思ったのは、男の性欲だ。本能と理解しているけど、どんなに貧しくてもそんな状況ではないとわかっていても納まることはことはないし、女性が無理なら山羊や鶏まで使ってしまう。たしかに浮浪少年たちの相手をする女性はいないだろう。女性には理解し難いだろう、きっと。

  • 捉え方だと思うのですが、全てを救えるわけもないのに関わった子は助けたいっていうのが人として当然の感情ながらも違和感があります。可哀相って言えば彼らの生をも否定してしまう気がして軽々しく言葉にできないし、どんな感情も複雑すぎて抱けない。触れられたくない所に刃のように向ける質問の数々。こういう実態があるんだ、と知らせる為には必要なのかもしれないけど、えぐられる人にはたまったもんじゃないだろうなと思います。お金があるからその力で聞きたい事を聞くことが出来る。私にはこの本を読んで良かったのかどうかが分かりません。

  • 2回目。物乞いをするために自ら自分の目を潰した男、仲間の遺体を金儲けの道具にする男、腐臭が漂う中、稼いだお金を麻薬に替える子どもたち。彼らの悲惨な現状に衝撃を受けました。世界中の子どもたちが、教育を受けることができる世界になりますように。

  • 2002年、04年、08年とムンバイを訪れて浮浪者を取材した記録。個人的な繋がりもできてかなり踏み込んだものともなっているが、くっきりした境界線はあり、所詮傍観者的な要素は否めない。でもどこまでいっても人間にはプライドというか尊厳というかそういうものがあって、それがまた人間らしく生きることを逆に妨げているような気もした。負の連鎖ということに、やりきれない気持ちになる。

  • この人の対象との距離感の取り方と眼差しが好きなのだが、それに加えて本作は時間の流れを感じる構成が一味違いとてもイイ。

全67件中 1 - 10件を表示

石井光太の作品

レンタルチャイルド―神に弄ばれる貧しき子供たちを本棚に「読みたい」で登録しているひと

レンタルチャイルド―神に弄ばれる貧しき子供たちを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

レンタルチャイルド―神に弄ばれる貧しき子供たちを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

レンタルチャイルド―神に弄ばれる貧しき子供たちを本棚に「積読」で登録しているひと

レンタルチャイルド―神に弄ばれる貧しき子供たちの作品紹介

物乞いが憐れみを誘うべく抱いた赤ん坊は、月日を経て「路上の悪魔」へと変貌を遂げていく。執筆に10年をかけた渾身のノンフィクション。

レンタルチャイルド―神に弄ばれる貧しき子供たちはこんな本です

レンタルチャイルド―神に弄ばれる貧しき子供たちの文庫

ツイートする