- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103054719
作品紹介・あらすじ
二〇〇六年九月、支持率七〇%を誇り華麗なる船出を果たした安倍政権。直後、前任者が果たせなかった中韓への電撃訪問を成し遂げ、輝かしいスタートダッシュを見せていた。その十ヶ月後、支持率が二〇%台に落ち込む惨状を、誰一人想像していなかった…。機能強化を謳いあげた首相官邸は、いかにして坂道を転げ落ちていったのか。安倍政権迷走の一年を検証する。
感想・レビュー・書評
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読みやすい語り口で、物語として面白かった。けれど、本当のところどうなんだろう。まあ、こういう見方もあるよね。ってことで。
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安倍晋三氏の総裁復帰を機に借りてみました。
――がっかりします。この人(たち)にまともな政治が出来るのか・・・。恐らくは次期総選挙で自民党が政権に復帰しちゃうんでしょう。(ヤだけど)
石破氏曰く「自民党は変わっていない」のだとしたら、5年経ったとは言え「この人」に再び国を任せる怖さよ(゜Д゜)
「じゃあ誰が?」って言われたら答えに窮するんですけどね。
マスコミの「まともじゃない」報道に目くらましを受けないことも大事だと再認識させられました。 -
最近「約束の日 安部晋三試論」を読んで、その内容に違和感を感じ、平成18年の安部政権とはなんだったのかをもう一度振り返りたいと思って読んだ。
従来の政治手法が通じない小泉政権の後で、ようやく「普通の」首相に戻ったと自民党内部からも期待された安部氏。もちろん若さ、その純粋さから世間の評価も高く、船出の内閣支持率は高かった。
しかし、組閣における人選ミス、周囲のサポートメンバーの人間力のなさ、そして安部氏自身のリスク感性の乏しさから年金、教育、ガソリン税等々対応を誤り、次第に国民の支持は離れていく。
組織のトップは、人事、そして事が起こった時の判断・感性、これが大切だと感じる。今自民党総裁選に安部氏が出馬しているが、あれから数年たち当時の振り返りがきちんとできているだろうか? -
裸の王様総理を支える筈のブレーン達は、次々と足の引っ張り合い。有能な参謀は組織には欠かせない。家康しかり…。
阿部内閣協奏曲は、チームワークの核が不在だったのか?
彼方此方で子犬が虚勢を張って遠吠えしてるよ。
政治劇場裏舞台の滑稽さが痛いほど伝わる…(笑) -
この本が出されてまもなく、あっけなく本当に崩壊してしまった安倍政権。この本を読んでみれば、その政権崩壊の兆しは、政権発足の頃から内在し低多様に思える。逆に言えば、よく一年も持ったなぁと言うのが感想である。その後発足した福田政権は、安倍政権を他山の石として堅実に政権運営されているようであったが、それは幻影だったのか? このところ、安倍政権を髣髴とさせる政権末期的出来事が見受けられるのは気のせいだろうか? やはりこの次は、民主党小沢政権?
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期待に満ちて始まった安部政権が揺らいでいく様子が描かれたルポです。
人間関係中心に書かれているので、政策を学べる漢字ではないですが、それなりに楽しめます。いろんな人間にいろんな思惑があって、それが変化していく様を見る面白さでしょうか。 -
記者クラブに属しないフリーの記者が、
あれだけの取材をして情報を集めたことに関しては敬意を払おう。 -
サブタイトルは「安倍政権迷走の一年」。
参院選で大敗して、この本が出版されてすぐに安倍晋三は施政方針演説をした翌日、その政権を投げ出した。その原因は、健康問題だとあとになって言い訳したが、実際はそうではなく、この本にあるとおりだとしたら、この政権は誕生の瞬間から崩壊を始めていて、ついにその時期が来た・・ということなんだろう。
「仲良し内閣」「少年官邸団」なんてよく言ったもので、政策集団でも、なんらかを達成しようと使命に燃えているわけでもなく、安倍に忠誠を誓う、その度合いを競争していたとは・・・何をかいわんである。まあつまり、それほどこの国の政治家は、国や国民のことを考えいるわけではないのである。「権力」はそれほどまでに魅力的なんだろう。ただ、「反転-闇社会の守護神と呼ばれて」「東京アンダーグランド」なんてものを知った後だと、この本ですらきれいごとに思えてしまう。官邸を中心とした権力闘争は、こんなものじゃない!という気がする。 -
重厚な作り。もう3年以上前の本ではあるけど、当時のタイムリー性、話題性だけに媚びたわけではなく、今読んでも読み応えたっぷりに感じた。
闇雲に今の政権は駄目だ、と言っているのではなく、どこの部分がどう機能していないか、といった視点を読者に与えてくれるように思う。