普通の家族がいちばん怖い―徹底調査!破滅する日本の食卓

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著者 : 岩村暢子
  • 新潮社 (2007年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103058519

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普通の家族がいちばん怖い―徹底調査!破滅する日本の食卓の感想・レビュー・書評

  • 2007年刊。主として正月行事の取組みに関する定性的検討をもとに現代家族の有りようを解析。まぁ、本書の表のテーマは、お節料理の準備、料理に込められた思いの認知度で、女性から見れば「やってられない」という項目だった点は割り引くべき。だが、現代の50歳未満男性も仕事という切り口であれば、同様の問題を喚起する気がする。本書の真のテーマ、自由の蔓延、他者の自由の過剰尊重、他者からの干渉の過剰排除、結果としての関係性・共同性の希薄さである。なお、あとがきにある伝統継承に関する言行不一致は、個人的にも耳が痛い。
    備忘録。①自分の好きにできるクリスマスは懸命に取組むのに、思い通りにならない正月行事はしない、②飾り付け等外見・外面を取り繕う一方、食などの内面(クリスマス行事の内実も含む)を軽視、③自分も歴史の時間軸の一構成員であるとの意識が希薄(伝統の肯否を問わず、その伝統を知らなければ始まらない)、④親子間でも関係性が希薄化。⑤親が子を一人前にする(躾け、教育、社会の実相を伝達する)役割の消滅・減退。家族の絆すら意識的にならなければならない。絆は家族の楽しい思い出作りでできる(本当にそうなのか)。

  • 一般家庭のクリスマスやお正月の「恐ろしい現実」を地道なアンケートによって調査し、まとめた本。「お正月は実家に行き、お客様待遇で過ごす」「子供に押し付けは良くないから、箸の持ち方すら躾けない」など、目を覆いたくなる惨状。タイトル通り、こんな育ち方した人が増え続けたら、日本は滅びると思う。

  • 家族の普段の食卓や、お正月などの行事の食卓にスポットを当て、豊富な調査結果や写真とともに“現代の家族像”を浮き彫りにした本作。

    お正月にはカップラーメンや、家族ばらばらのものを食べる。ご飯と一緒にポテトチップスが食卓に並ぶ。クリスマスは出来合いのものをお皿にうつさず袋のまま出す。さらに10代後半の子どもにサンタクロースの存在を信じこませる…この本を読んで違和感を感じなかった人は危険度大でしょう。「子供のため」「家族のため」ではなく、「自分のため」に「楽しく」「(極端に)手軽に」という姿勢を持った、大人になれていない大人たちのオンパレード。本当にこんな親が居るのかと、すえ恐ろしさすら感じる。
    「人それぞれ、家庭もそれぞれ」な考えを持つ私だけれど、こんな家族の在り方が当然となったら日本は崩壊します。反面教師として読むことをおすすめします。人間がいちばん怖い…。

  • 日本の食卓から、家庭の在り方や、核家族の様子など、
    衝撃的な「普通の家庭と思っている家族」、
    私たち親世代にも大きな責任があるのか、考えさせられる、データをしっかり取って描いているのが、怖い~

  • 私が~私が~を拗らせ、協調や忍耐の文字はどこにもない。
    「してくれる」「やってくれる」お客様感覚の日常の延長線上に家族の崩壊がある。

    「ストレスが溜まるから大掃除はしない」とか大爆笑。
    宇宙人のお母さんは宇宙人である。

    世間に対する違和感は、ああこれだったのかと一人妙に納得してしまった。
    個性や権利ばかりを主張して、義務や責任については無頓着。
    この本を読むと、ただただゾッとする。

  • 食欲の秋・・・ハロウィン、そしてもうすぐクリスマスやお正月、楽しいイベントやおいしいお菓子や料理の季節!
    そんな中、私たちの食卓の常識をふとふり返ってみませんか?
    この本は、現代イベントの食卓に無意識にあるこんな「あるある」「あー」と納得するか、「あるな・・・ないない」と思うかはあなたしだい!
    私は、本の中の写真も衝撃的でした。
    一章だけでもちょこっと読んでみてほしい。
    中村学園大学:ニックネーム ☆花梨☆

  • 498.5
    正月とクリスマス、二つのイベントから家族の実存を探る

  • この調査結果が真実なら、日本の家族は終わっている。しかし私の周辺では全く見当たらない。不思議。

  • かなり偏った調査なのでは?と勘繰りたくなるほどびっくりするような日本の食卓事情。
    調査だからちょっとは体裁を繕って…というのもないようで。
    昼ごはんに子どもはスナック菓子って、映画の中だけじゃないの!?
    イマドキ核家族(夫婦と小中学生の家族構成のような)はこんなに適当なのか!と驚いてしまった。

    でも、それだけ家庭の在り方が多様化したからだと思うし。
    年末ギリまで共働きだったり、正月は必ず遠方の実家に行くとか海外で過ごすとか

    日本の食卓が危ないのはよーくわかったけど、その責任というか原因が主婦の怠惰によるような描かれ方をしているように思えてしまう。
    じゃなくて、社会が変わったんですよね。
    昔はデパートやネットでお気軽に買えるおせちってなかったと思うもん。
    それに、母親からおせちの作り方を仕込まれずに嫁に出る女性はけっこういると思うもん。

  • 内容は普通の家庭に対する調査結果を記録してものなのですが、まあ調査結果の怖いこと、怖いこと・・・

    一見するととんでもない人たちを調査対象にしたのかと疑いたくなりますが、所謂普通の家庭の方が回答した内容なのが、恐ろしさを倍加させます。

    他人のひどい行いを見て修正できるのが賢者だと言います。「他山の石」として読むのであれば良書と言えると思います。

  • 食品の成分等のの書籍とおもっていたが
    普通の家族の食習慣(正月当のイベントを含む)について
    の内容だった
    そんなこともあるだろうかとおもって読んでいたが自分にも
    そういった感覚に 賛同できてしまう内容があったりした
    そういった行動をとる理由がわからないでもなかったところが
    こわかった
    まあ結論がない内容なので読み流すしかないのだが。。。

  • 自分が主婦なので、自分と比較してしか読めないんだけど。

    あ、うちの子中学生だけど、サンタさんからプレゼントもらってるよー とか、
    げっ うちもお屠蘇なんてやったことないっっ とか・・・。

    もっと大きな視点から客観的に?読めば、また違った感じ方もできるんだろうけどね (*^^*ゞ

    それにしても。
    人生いろいろ。 家族もいろいろ。
    いろんなケース、いろんな感覚があるもんだなぁ。。。

  • これはなかなかの珍品かと。新潮社「アッチサイド」の本。
    アンケートっていうとさも客観的な事実に基づいてっていう印象受けるけど、全然そうじゃなくって、特定の結論へ誘導することはよゆー可能。
    【「夢」を盲信。つねにお客さんでいたい。子供こそ主役。ノリが大事。】
    作者はこのようなことを言いたいわけですね。
    具体的にいうと、主婦の怠慢・子供っぽい理由から、おせちが作られなくなった、などと語られているわけですが、おせちが作られなくなった最大の要因はダイエー、ジャスコの年始営業だろうが!と思わずにはおれないわけで。でもそんなことは全然語らないわけ。
    でも、このよう【 】中を過剰にアッピールしてる層は間違いなくいるわけでそういう意味では時代を切り取ってはいると思いますよ。そういう意味で珍品。

  • 食生活から考えさせられる家族の形、日本の伝統など、古きよきものが親から子へ伝わらないことへの危機感を抱きながらも、その思いとは真逆の行動をしている親の姿をみると、これからの子ども達の姿、家庭のあるべき姿を想像し、恐怖心を感じられずにはいられなかった。が、ここに記されているのが特異な家庭とも思えず、現実から目をそらさず受け止めることも必要と感じた一冊。

  • 親が自営だったため、クリスマス、大晦日も仕事でイベントなし。お節料理も作らず元旦はバラバラ…まさに、 ああウチです、すみません…と謝りながら読みました(笑)自分の子供には、作ってあげないとな…。

  • クリスマスとお正月の食卓から。
    同じ世代の奥さんだと思うと恐ろしい。

  • 【食と家族の関係について知りたいときに】

    【配架場所】図書館1F開架 367.3/IWA

  • 一貫して現代の主婦の怖ろしさを語ってくれる。

  • サブタイトルは「徹底調査! 破滅する日本の食卓」
    養老孟司が帯に推薦文として書いているように、「ホラーよりもホラーで」あった。クリスマスとお正月、家族が団欒するはずの二つの「イベント」における食卓の様子を10年間にわたる調査で明らかにする。そこには、もうすでに伝統的な「家族」は存在しない。クリスマスの飾りつけは1ヶ月も前から熱心に行なうが、その日の料理は作らない。お正月の御節を作ることはまったくないし、お雑煮をどちらかの実家の味を引き継ぐこともない。そして、家族全員で元旦の食事を囲むことさえしない。大事なのは「自由」で、だからお正月の団欒すら「強制」であり、だから一人ひとりが好きにものを食べる。実家には帰るけど、御節を作るのは祖母や義母で一切手伝うことがない。、彼女等が体調を崩して、あるいは年老いて作らなくなると、手伝うわけではなく、「気を使わせないように」帰ることをやめてしまう。
     たぶんこれまであまり語られてこなかったことだと思う。高齢者の問題や、子どもの教育問題などはいつでも重要な課題として語られるが、家族の「姿」をこれほどまでにリアルに描いたのは初めてではないだろうか。たとえば、子どもが、あるいは大学生が友人と「深い」関係を築くことが出来ないといわれるようになって久しいが、家族の関係がすでにそうなのである。よそよそしいのである。遠慮しているというか、「嫌われない」ということが、一番重要なようなのである。そんな中で、そんな空気を感じで育った子ども等がそういう関係しか作れないのは、当然であろう。
    僕らが出来ることは知れているかもしれない。そもそももう手遅れで、僕らは家族や社会やこの国が崩壊していく様を呆然と眺めているしかないのかもしれない。それほど、絶望的な本であった。

  • 一般主婦をターゲットにアンケート集計をした分析本。反面教師で自分を戒めるためにも、読んで良かった1冊。
    回答のピックアップにものすごい悪意を感じるものの、周りを見回してみると実際、居るんだよなぁ。
    日本の伝統的な歳時記や作法をもっと勉強して、次世代にきちんと伝えられるような大人でありたい。

  • とにかく辛い。
    これが実状かと思って読んでいてうんざりとしてくる。
    伝統行事だけでなく、日々の家族のあり方について。家族関係について考えさせられる。
    そして、教える側として、あきらめてはいけないし、誰かが教えるものじゃなく誰しもが教えなくてはいけないことだと思った。

  • クリスマスと正月の食卓について、主婦から集めたアンケートの結果を基にまとめたもの

    確かに伝統をきっちり守って伝えていくことだけが正しい、やらない主婦は悪い、とは思わないけれど。最後に指摘されているように、主婦の語る「理想」と、理想を語ったその彼女の行っていることとの乖離に、本人が全く気付いていない点、ひやりとする感じ。本にするために、こういう主婦たちが集中してしまっただけなのかもしれないけれど、それにしても、寒々しい。
    と、偉そうなことを言える程彼女たちと違うとは思わないけれど、自分の家が。

  • なかなか。
    なかなかキてる内容でおもしろい。
    主婦直筆のアンケート回答をそのままみたい。

    「主婦」という定義について。存在について。彼女らの思考と行動について。

    「主婦」という言葉、が冠される意図の、暴力性。むきだしの皮肉。

    そこが娯楽に思える。

  • 111世帯、2331の食卓日記という豊富なデータに裏打ちされた、現代家庭の食卓の肖像、なのだが。説教くさい・・・。「今の(母)親はまぁもう本当に駄目ねぇ」という結論ありきな感じ。てか、引用されているのは確かに目を覆うような惨状と言ってもよいくらいなのだが、本当にこれが「普通」=「大多数」の現状なのか??? 少なくとも身近の家庭はもうちょっとまともな食生活を送っているように思うのだが。

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普通の家族がいちばん怖い―徹底調査!破滅する日本の食卓の作品紹介

正月とクリスマス-家庭で最大の二つのイベントから、家族の実像を探る。調査のプロによる二百二十三世帯へのリサーチが、歪んだ幻想を解体していく。何気ない発言に社会を蝕む病理がにじむ。「個性」重視、「私中心」の行き着く先は?「モンスターペアレンツ」はあなたのすぐそばにいるかもしれない。76枚の「食卓」写真と720の主婦の「証言」で解く家族像。

普通の家族がいちばん怖い―徹底調査!破滅する日本の食卓はこんな本です

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