普通の家族がいちばん怖い: 徹底調査!破滅する日本の食卓

著者 :
  • 新潮社
3.26
  • (12)
  • (22)
  • (47)
  • (11)
  • (5)
本棚登録 : 245
感想 : 43
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103058519

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 代理店(アサツーディ・ケイ)所属の著者が、首都圏主婦を対象にしたクリスマス・正月の食卓アンケート(写真つき)とグループインタビューをもとにあぶり出す現代家族の肖像です。

    非常に(精神的に)貧しい食卓風景とともに、目を疑うような、背筋が凍るような、“普通の”主婦たちの「語り」が延々とつづられて行きます。

    好き嫌いという表層的な感情だけを行動原理とし、食事も、子育て・しつけも、文化継承も主体的にはしない(できない)親たち。結果、いつまでも自分の親から自立できず、子を王様のように扱う(のようにしか扱えない)…。

    日本の社会は、こういうところから崩壊していくのか。

    衝撃です。

  • 食品の成分等のの書籍とおもっていたが
    普通の家族の食習慣(正月当のイベントを含む)について
    の内容だった
    そんなこともあるだろうかとおもって読んでいたが自分にも
    そういった感覚に 賛同できてしまう内容があったりした
    そういった行動をとる理由がわからないでもなかったところが
    こわかった
    まあ結論がない内容なので読み流すしかないのだが。。。

  • 111世帯、2331の食卓日記という豊富なデータに裏打ちされた、現代家庭の食卓の肖像、なのだが。説教くさい・・・。「今の(母)親はまぁもう本当に駄目ねぇ」という結論ありきな感じ。てか、引用されているのは確かに目を覆うような惨状と言ってもよいくらいなのだが、本当にこれが「普通」=「大多数」の現状なのか??? 少なくとも身近の家庭はもうちょっとまともな食生活を送っているように思うのだが。

著者プロフィール

1953年北海道生まれ。法政大学卒。大手広告会社勤務等を経て、現在大正大学客員教授、日本能率協会総合研究所客員研究員。1960年以降生まれの人びとを対象とした20年に及ぶ継続的な調査研究に基づき、現代の家庭や社会に起きるさまざまな現象を読み解くことをテーマにしている。著書に『変わる家族 変わる食卓』『「親の顔が見てみたい!」調査』『普通の家族がいちばん怖い』『家族の勝手でしょ!』『日本人には二種類いる』など。第2回辻静雄食文化賞受賞。

「2017年 『残念和食にもワケがある』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岩村暢子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×